細かく震動しながらバイブレーターが動き出す。
中嶋
「あんまり強いと痛いですからね。このくらいが一番気持ち良いでしょ?」
膣内でグリグリと機械的に動くオモチャは、多くの場合女性に快感ではなく痛みを与えてしまう。
中嶋はその事を考慮してスイッチを弱にしていた。
香苗の性感帯を知り尽くしているから、どの程度の強さが香苗に最も快感を与えるのか分かるのだろう。
香苗
「ハァアア……ダメェ……アア……」
腰をクネクネと動かしながら反応を見せる香苗。
ペニスでは味わえない、バイブレーター独特の快感が襲ってくる。
……どうしてこんなに感じてしまうの……どうして……
バイブレーターの使い方まで上手い中嶋のテクニックが憎かった。
そして、それにまんまと翻弄されてしまう自分が憎かった。
中嶋
「いい感じに馴染んできましたね。」
中嶋が手でズボズボとバイブを出し入れする。
香苗
「止めて…アアッアアッ……ン……」
出し入れに合わせてダラダラと溢れ出てくる愛液が滴り落ちる。
中嶋
「ハハッ、マジで濡れ過ぎですって奥さん。これを旦那さんが見たらどんな顔をするんですかねぇ。へへ、いやぁ楽しみだなぁ、俺は見れないけど。あ、そういえば義理のお母さんも来るんでしたっけ?まぁ精々言い訳を考えるんですね。」
香苗
「ハァ……中嶋さん……イヤ……お願い……外して……そんなのイヤ……」
もう中嶋が何をしようとしているのかは明白だ。
香苗のこの姿を、中嶋は夫である祐二に披露しようとしているのだ。
香苗がどんなに必死になって訴え願おうとも、中嶋はそのための準備を着々と進めていく。
テープを使ってバイブレーターを香苗が一番感じるであろうポイントで固定し、さらに卵形のローターを取り出しそれを香苗の剥き出しになったクリ○リスに当てて同様に固定した。
これで香苗はどう足掻いても快感から逃れる事はできない。
作業を終えた中嶋が香苗の前に立ち上がり、上から惨めな格好になった香苗を見下ろした。
中嶋
「良い眺めですねぇ、もはや芸術だ。その格好が奥さんの全てを表しているようですよ。」
全裸に大股開き、そして陰部には卑猥な器具が装着され、黒いテープに巻かれている人妻。
その作品を完成させた中嶋は、実に満足そうな笑みを浮かべている。
香苗
「ぅぅ……酷いわ……ぅぅ……ァァ……ハァァ……」
ついには涙を流して泣き始める香苗。号泣だ。
しかし泣きながらも、今も続くバイブレーターからの刺激にピクピク反応して喘ぎ声も同時に漏らしてしまう。
中嶋
「奥さんは泣き顔まで素晴らしいですね。ホント楽しませてもらいましたよ。」
中嶋がそう言ったところで、電子音が部屋に響いた。
香苗の携帯の着信音だ。
そしてテーブルに置いてあったその香苗の携帯に手を伸ばす中嶋。
中嶋
「奥さん、旦那さんからのメールです。へへ……もうすぐここに到着するみたいですよ。」
香苗
「そんな……ああ……」
涙でぐしゃぐしゃになった香苗の顔が、さらに絶望の色で染まっていく。
中嶋
「それでは、俺はそろそろ行きますね。」
香苗
「中嶋さん……お願いです……こんな事止めて……解いてください……お願い……こんなの夫と義母に見られたら……私…私……死んじゃう……ぅぅ……」
号泣する香苗を見て、中嶋は微笑みながら香苗の頬に手をそっと添える。
中嶋
「ダメですよ、最後まで楽しまなきゃ。これは俺と奥さんの最後の遊びなんですから。」
香苗
「……中嶋さん……」
涙目で見つめ返す香苗。
中嶋
「……さよなら。」
中嶋は最後にそう言うと、香苗のSEXシーンが流れているテレビの音量を上げてから、香苗に背中を向けて部屋を出て行った。
香苗
「な、中嶋さん!待って!お願い!こんなの嫌!イヤァアアアアッ!!」
香苗の叫び声を上げた後、無情にも玄関のドアが閉まる音が聞えた。
そして部屋に1人残された香苗。
香苗
「ハァ……ハァ……そんな……ぅぅ……」
もう一度身体を動かそうとしてみても、やはりテープは解けない。
部屋にはテレビ画面から大音量で流れる淫らな喘ぎ声と、ブーンというバイブレーターの震動音、そして香苗のすすり泣く声が響いていた。
香苗
「ぅぅ……ぅぅ……」
最早、破滅へのカウントダウンを数える事しか、香苗にはできない。
そう、破滅だ。
祐二が帰ってきた時点で、香苗の人生は破滅する。
一番失いたくないもの、掛け替えのないものを、香苗は失うのだ。
それに対する、脳みそと心が押し潰されそうな程の恐怖感。
そして、ついにその時はやってきてしまうのだった。
再び、ガチャっという玄関のドアが開く音が聞えた。
祐二
「おーい香苗ぇ、帰ってきたぞぉ!」
その声を聞いた香苗は、自分が底なしの暗闇にスーッと落ちていく感覚に陥った。
地に着くことなく、内臓が浮き上がってくるような、そんあ堕ちていく感覚が延々と続く。
「あら、美味しそうな香り。香苗さんの料理、実は楽しみにしてたのよねぇ。」
義母の声だ。
祐二
「香苗かなり気合入れてたからなぁ、期待して良いと思うよ。」
2人がそんな会話をしながら廊下を歩いてくる足音が聞こえる。
香苗
「ハァハァハァハァハァハァハァ……」
短く荒くなる呼吸。
狂ったように頭を横に激しく振り、同じ言葉を繰り返す。
香苗
「いや……こんなの嫌……嫌……イヤ……イヤ……やだよ……イヤイヤイヤイヤイヤ!」
そして香苗の目の前にある、リビングのドアがゆっくりと開いた。
その瞬間に見えた、祐二と義母の、目を丸くして驚く顔。
香苗
「イヤァアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
コメント
SECRET: 0
PASS: ce30019533acd2074f13cf54ea1b8df5
中嶋なんちゅうことを….
続きがメチャメチャきになります!!
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
……香苗さんが食したのは、まさに禁断のリンゴですね
。
決して味わってはいけない最高の快楽。
引き換えに得るのは…。
SECRET: 0
PASS: f87a6610eb47da07936dd3340650a6ac
うわぁー。続きが気になります(^ ^)
いつも読みにきてるのですが
楽しみ過ぎて初コメントしてしまいました!
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
男性ってこういうのがいいんですかね。
確かに香苗の自業自得だけど、女性を食い物にしておいしい思いだけしてる中嶋・・・なんか納得できません。
お堅い意見ですみません。
SECRET: 1
PASS: 2f7b52aacfbf6f44e13d27656ecb1f59
まさかの展開です!!
早くどうなるのか気になってしょうがないです
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
いつも楽しませてもらってます
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
いつも読ませて頂いてます
続き…すごく気になります(>_<)
楽しみにしてます♪
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
続ききになりますね。エロよりその後の展開が‥‥
ちょっとかわいそうです。
SECRET: 1
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
義母はあんまりだなぁ。義母は。
これまた人格を壊しにかかったわけですね。今回も。
自らの中だけで崩壊するのと対外的に崩壊させるのは意味が違いますからね。まず。
それに。
夫婦間なら夫も傷つけるけどまだ世界が狭いし、夫本人に全く責任がないとは言い切れない。2人離れれば少しは何とかなるかもだけど。
完全善意の第三者だからなぁ。義母は…。キツいなぁ。
最後どう結ぶか分かんないですけど。
粉々に粉砕する以外に救いを持たせるのは欺瞞だろうなぁと思いました。女子大生の物語のようなラストには無理があり過ぎるってことです。
あ。あるとすれば。後は子どもを1人で育てるって救いかなぁ。
それも子どもにとってはひどい話だけど。墓場までその秘密を持って行けば保たれるかな。贖罪という意味では。テーマが無情になっちゃいそうだけど。
正直、メンメンさんは女性が快楽を追求するのを罰したい欲求があるんでしょうか?
なーんてつい熱くさせられたとこでメンメンさんの勝利のかな(*^^*)
今回は敢えて公開は止めておきます。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> お返事遅くなってすみません。
> コメントありがとうございました。
>
> 香苗の物語、最後はあんな感じになりましたが楽しんで頂けたでしょうか?
>
> 新作は女子高生でいきます。また読んでもらえたら嬉しいです。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> 初コメントありがとうございます。
> 初なのに、お返事遅くなってごめんなさい。
>
> 続き、もう完結してしまいましが、気に入って頂けたら嬉しいです。
>
> 続きが気になるようなドキドキする官能小説を目指して、これからも書いていきたいと思います。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
コメントありがとうございました。
> お返事遅くなってすみません。
>
> そうですねぇ、中嶋だけが何の損失もしてないので納得できない部分があるのも仕方ないかもしれません。
>
> ただまぁ、女性に対してこういう扱いをする中嶋のような男は、大体後で痛い目にあったり、孤独になったりすると思います。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> コメントありがとうございます。遅くなってすみません。
>
> これからも小説書くつもりですので、読んで頂けたら嬉しいです。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> コメントありがとうございます。
> 返事遅くなってごめんなさい。
>
> 新作は8月からスタートです。こちらもまた読んで頂けたら嬉しいです。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
> コメントありがとうございます。
> お返事遅くなってすみません。
>
> 最後……あんな感じになりました。バッドエンド……?みたいな感じでしたが、どうでしたでしょうか?
>
> まぁ香苗は、かわいそうな感じもしますよね。