祐二 『なんか無理してないか?病院に行って診て貰った方がいいんじゃないか?タクシー呼べばすぐ行けるだろ?』
香苗
「ううん、ホントにそんな酷くないから……ン……ちょ、ちょっとボーっとする…くらいだし……」
中嶋からの悪戯に耐えながらも、香苗は自分の口から嘘が次から次へと出てくる事に驚いていた。
今までの結婚生活で、祐二に対して嘘を言うなんて事は殆どなかったのに。
電話の向こうの祐二は、そんな香苗の事を疑っている気配は全く無い。
きっと祐二の中に、信用している妻である香苗が、自分に対して嘘をつくなんて考えは根本的に無いのだろう。
体調が優れないという香苗の言葉を真に受け、純粋に心配してくれている。
そんな祐二の真っ直ぐな反応が、香苗の胸を痛く締め付ける。
しかし今の香苗は祐二に〝助けて〟などと言う事はできない。
いや、今更〝助けて〟なんて可笑しな話だ。
今日の香苗は、寧ろ積極的に中嶋からの誘いを受け入れてしまっているのだから。
そう、もう香苗には嘘をついてなんとかこの場を誤魔化すという選択肢しか残っていないのだ。
そしてそれは中嶋も充分に承知している事だった。
中嶋はそれをいいことに、悪戯行為をエスカレートさせていく。
中嶋
「フッ……。」
胸への刺激を止め、嫌がる香苗を強引に四つん這いにさせた中嶋は、先程と同じように突き出された香苗の腰に、顔を近づけていく。
香苗
「うん……でも……たぶん少し寝れば……ハッ…あっ!」
抑えようと努めていたのに、思わず腹の奥から漏れてしまった色のある声。
中嶋が香苗の肛門、アナルを直接舌で舐め始めたのだ。
そして中嶋はそこを舐めながら同時に2本の指で香苗の膣内を掻き回し始める。
今までの胸や乳首へから感じる微弱な快感ではない、ハッキリとした性的快感が香苗の身体を貫く。
香苗
「ぁ……ん……ハァ……ン……」
祐二 『……香苗?おい、本当に大丈夫かよ。なんだか様子が変じゃないか。』
香苗
「そ……そんな事……ぁ……ン……ハァ……」
祐二の問い掛けに答える事ができずに、咄嗟に耳から携帯を離して口を手で押さえる香苗。
香苗
「ハァ……あっ……ンッンッンッ……」
グチュグチュグチュグチュ……
膣内でウネウネと動き回る中嶋の長い指。
そして初めてのアナルへの刺激と、そこから確かに感じる新鮮な快感。
香苗の身体は、祐二と電話をしながら愛撫されているという状況に逆に興奮をしてしまっているのか、いつも以上に大量に分泌される愛液が洪水のように次々と溢れ出てきている。
中嶋
「フッ……」
中嶋は実に楽しそうにしていた。夫にバレないように、声を必死に我慢しようとする香苗の姿を見るのが楽しくて仕方ない。
恐らくこの指をさらに激しく動かせば、香苗はあっという間に潮を吹いて絶頂に達するだろう。
そうなれば喘ぎ声も我慢する事はできずに、電話の向こうの旦那にも聞えてしまう。
そこまでいけばいくら鈍感な男であろうとも勘付いてしまうだろう。
しかし当然だが、中嶋もそこまでやるつもりは最初から無い。旦那にバレてしまえば、色々と面倒くさい事になるのは明白だ。
バレるかバレないか。そのギリギリの所にある最高の興奮を楽しむのだ。
ヌポッ……
中嶋は舌と指での責めを一通り楽しんだ後、ゆっくりとその指を香苗のヴァギナから引き抜いた。
粘り気のある濃厚な香苗の愛液が、指の間で糸を引いている。
香苗
「ぁ……ッハァ……ハァ……」
祐二 『もしもし香苗?……香苗っ!?』
香苗
「ご、ごめん……なんだっけ……?」
祐二 『なんだっけじゃないだろ、やっぱり凄く調子悪そうじゃないか。部屋で一人の時に倒れでもしたら誰も気付いてくれないぞ。タクシーは俺が携帯で呼んでやるから、病院行けよ。そんな調子で運転するのは危ないから。』
香苗の白い尻を鷲掴みにして、濡れて半開きになっている秘部に、ガチガチに勃起したペニスの先端を添え当てる中嶋。
中嶋は今からそれを挿入するつもりだ。
香苗もそれを感じ取ったのか、祐二の呼びかけに答える前に再び携帯を離して手で口を押さえた。
香苗
「……ん……ああっ……」
そして中嶋が腰を前に突き動かすと、その極太の肉棒は香苗の膣を大きく広げながら入っていった。
一瞬香苗の背中が仰け反る。昨日以来、いや数時間ぶりの挿入。
指では決して感じる事のできない、気持ち良い圧迫感が香苗の脳に快感として伝わる。
香苗
「ハぁ……ン……ぁ……」
香苗自身、自分の身体が中嶋に挿入されて悦こんでいるのが分かった。
そして中嶋が香苗の耳に口を近づける。
中嶋
「ふぅ……奥さん、そろそろ電話を終わらしてください、でないと旦那さんに知られちゃいますよ、今俺と奥さんがSEXをしている事が。」
電話に届かないように小さな声でそう香苗に囁いてから、中嶋はゆっくりと腰を前後に動かし始めた。
コメント
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メンメン様、こんにちは。
話を最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
メンメン様のご感想を読み、私はボロボロに泣いてしまいました。
こんな、けじめの無いような事を考えているのに、悩む心は澄んでいて綺麗で人間的に素敵だと言っていただけて、とても嬉しくて、苦しみがスーッと減って、なんだか救われたような気持ちです。
真剣に応えてくださるメンメン様が、大好きです。
あれからまた考えて、彼と会ったら一年八ヶ月振りの再会をまずは単純に喜び合いたいと思いました。
そしてその後の事は流れに任せたいです。
セックスに関して、自分の心とどう向き合うかが重要だとメンメン様にアドバイスをいただきましたが、自分の心と向き合うのって難しいです。
何をどう考えれば自分の心と向き合う事になるのかも、よく判りません。
自分の中で気持ちを整理する、という事なのでしょうか…?
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いつも楽しみにしています。
それにしても、メンメンさんは、Hの最中に電話がかかってくるってゆーシチュエーションがかなり好きみたいですね。
結構ドキドキしながら読んでいます。
完結まで頑張ってください。
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コメントありがとうございます。
そういえば果歩の時もありましたね。好きなのかも知れません(笑)
漏れる声を必死に我慢する女性の表情を想像すると興奮しますよね。
はい!完結まで頑張りたいと思います!
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nonaさんこんばんは。返事遅くなってごめんなさい。
僕の言葉をそんな風に受け止めて頂けるなんて、ありがとうございます。僕も凄く嬉しいです。
僕が何か答えを持っている訳ではありませんが、そうですよねぇ、自分の心と向き合うのって難しいですよね。
僕の場合はSEXって自分がどれだけ相手の事を好きでいるか、大切に想っているかで満足感は違うと思っていて、そういう意味で『自分と向き合う』と書いたのですけど、うーん……でももしかして別に自分の中の気持ちが整理できなくても良いのかもしれません。
どっちなんだよ!って感じかもしれませんが、その時と場合によるんですよね。
相手の気持ちも分からないし、自分の心の整理もつかない。どうなるかわからない。
でも会いたい。
きっとそれで良いのだと思います。
それが今の自分の中にある気持ちなら。
nonaさんの言うとおり、その時の自分の心と流れに任せて、選択していけば良いと思います。
もしそれでまた悩むような事があったら、色んな人に相談すれば良いと思いますし、僕も僕でよかったらいつでも相談に乗りますから。
個人的には幸せな時も、泣けちゃう程悩んでいる時も、恋愛は楽しいものだと思いますので、nonaさんも楽しんでいけば良いのだと思います。
女性の場合、恋愛をすればする程綺麗になっていきますしね。