夜、雨が降りしきる中、香苗は駅に向かって車を走らせていた。
出張を終えて帰ってくる夫の祐二を迎えに行くためだ。
祐二は普段の仕事も電車で通勤しているため、雨の日はこうやって香苗が駅まで車で迎えに行くのが習慣になっている。
香苗は祐二が待っている駅まで車を走らせるこの時間が好きだった。
駅について、駅の中から溢れるように出てくる人混みの中から祐二を探すのが楽しくて、そして見つかった瞬間、お互いに笑顔になるのも嬉しかった。
なんとなく、沢山の人々がいる世の中で、やはり祐二は自分にとって特別な人なんだと実感できる瞬間でもあったから。
香苗
「……。」
窓に付いた水滴に、道を走る他の車の赤い光が丸く反射する。
いつもなら何かしら音楽をかけている車内には、ゴー……ゴー……というワイパーの動く音だけが響いていた。
好きだったはずである祐二を迎えに行く時間が、今日はどうしようもなく気が重く感じる。
それもそのはず、今の香苗にとっては、祐二に会うのも、祐二の顔を見るのも怖くて怖くて堪らないのだから……。
祐二 『それでさ、9時くらいに駅に着くんだけど、迎えに来てくれないか?そっちも雨降ってるだろ?』
香苗
「え?うん……降ってる。分かった、9時ね。……あっ祐二、夜ご飯は?」
祐二 『適当に食ったからいいよ。っていうかやっと帰れるよぉ、我が家が恋しいわ。』
香苗
「フフッ、お疲れ様。じゃあお風呂準備しておくから。うん、じゃあ9時に行くね。」
そう言ってから、香苗は携帯電話を閉じた。
電話の最中は何かを悟られないように無理に明るく振舞っていた香苗だったが、携帯を切った瞬間にその表情は一気に暗くなる。
香苗
「……はぁ……」
中嶋
「旦那さん、なんて言ってました?」
携帯を置いた香苗の身体を、後ろから抱き締めるようにしながらそう聞く中嶋。
密着する素肌。2人は今日も裸姿でベッドの上にいた。
香苗
「……雨が降ってるから、駅まで迎えに来て欲しいって……ン……」
香苗の首筋を舐めながら、中嶋は続けて聞く。
中嶋
「そうか、それが9時って事ですか?」
香苗
「……はい……。」
今は日曜日の夜。
中嶋と香苗が禁断の関係を持ったあの日から5日経っている。
この5日間、2人は毎日のように繋がっていた。
1日最低でも3回、多いときは5回はSEXをしただろうか。
1日中ベッドの上にいて、ずっと身体を舐め合ったり、時に激しくSEXをしたり、そんな毎日だった。
夫・祐二と電話をしながら中嶋とSEXをしたあの日。あの日を境に香苗の精神は一気に崩れていった。
自我を抑える事ができずに自ら積極的に快楽を求めるようになった香苗は、次の日も、そしてその次の日も、中嶋を部屋の中に迎え入れたのだ。
そして夫・祐二とするセックスとは全く違う中嶋とのSEXに、香苗は溺れていった。
その中で中嶋は色々な事を香苗に要求してきた。
精液を飲めと言ったり、肛門を舌で舐めろと言ったり。
それらの要求は香苗が今まで想像すらしてこなかったプレイであり、冷静に考えれば吐き気がするような行為であったが、香苗はそれらの要求に全て応えた。
性的興奮状態の中では、それらのプレイの何もかもが汚くは感じなかったのだ。
いや、寧ろその中嶋の味が美味しいとさえ思ってしまった。
中嶋の陰毛が生えわたる股間に顔を埋める事も、肛門のシワに舌を沿わせる事も、今となっては中嶋との間で当たり前の行為となっている。
香苗のSEX観は、この1週間でグルッと180度変わってしまったのだ。
中嶋
「じゃああと1時間ありますね。」
香苗
「……えっ?アンッ……ダメッ……もうダメです、もう準備して迎えに行かないと……。」
中嶋は少し強引に、香苗をベッドに寝かせて、脚を掴んで股を広げさせた。
中嶋
「奥さんもさっきはもう1回したいって言ってたじゃないですか。急いで終わらせるから大丈夫ですよ。」
香苗
「でも……ハァ……片付けとか……匂い消さないと……」
中嶋
「証拠隠滅ですか?悪い人だなぁ奥さんは。ハハッ、分かりました、それは俺も手伝ってあげますから。とりあえずもう一発、奥さんのマ○コを使わせてくださいよ。」
香苗
「……分かり…ました……でも早く……お願いします……ホントに間に合わなくなっちゃ……」
中嶋
「フッ、まぁ俺も旦那さんにバレるのは勘弁ですからね。急いで終わらせてあげますよ。ただし激しくいくから覚悟してくださいよ。俺がイクまで止めませんからね。旦那さんを迎えに行くの遅れたくなかったら、前みたいに気絶してはダメですよ?」
香苗
「……はい……ン……アアアッ!!」
コメント
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恭子さんの今後が楽しみ!!