人妻 響子 (9)

〝セックスがしたい〟

本能のままにそう口に出した響子。その瞬間、熱くなっていた胸がスーっと解放されていくのが分かった。


「ほら、自分に素直になると気持ち良いでしょ?」


「…でも恥ずかしいです…もうこれ以上言わせないでください……私、頭がどうにかなってしまいそう……」

響子は長岡に肩を抱かれながら、その腕の中で顔を真っ赤にしてそう言った。


「じゃあ布団の方に行きましょうか。沙弥ちゃんが用意してくれたこれも持って。」

そう言ってコンドームの箱を手に取る長岡。


「なんだか沙弥の思惑通りになっちゃって、悔しいです。」

響子は少し笑みを見せながらそう言った。


「ハハッ、俺は沙弥ちゃんには感謝してますけどね、こうやって響子さんと2人きりになれたんだから。」

そして布団が敷かれた部屋に移動して、布団の上でもう一度軽くキスをする二人。


「響子さん、もう何も我慢しなくていいですからね。」

響子は長岡の言葉を聞いて、自分の心の中にあったブレーキが外れていくを感じていた。

貞操観念というブレーキが外れて、欲求を満たしたいという気持ちだけが心を支配していく。


「ぁぁ……長岡さん……私……」

長岡の名前を呼び、長岡の身体に抱き付く響子。


「何ですか?したい事も、して欲しい事も、今夜は全部叶えてあげますから、何でも我慢せずに言ってください。」


「……もっと…抱きしめてください……」


「こうですか?」

長岡にしっかりと抱きしめられた響子は、長岡の胸に顔を埋めて、その心地良さに浸る。

そして今度は上を向いて長岡の目を見つめると、響子は
「…キス…して…」

と再度接吻を求めた。

長岡は響子が欲するままに唇を重ね、濃厚なディープキスを始めた。

きつく抱きしめ合いながら、響子も積極的に舌を絡める。

そして長岡は浴衣の上から響子の乳房を揉み始めた。


「沙弥ちゃんが言ってた通り、響子さんのオッパイは柔らかいですね。」

長岡が一旦口を離してそう言うと、響子はクスっと笑って
「長岡さんも、したいようにして良いですよ」

と答えた。


「じゃあ脱がしていいですか?」


「……ハイ……でも長岡さんも一緒がいいです。」


「分かりました。じゃあ一緒に裸になっちゃいましょうか。」

そして2人はイチャイチャと言葉を交わし合いながら、互いの浴衣を脱がせていった。


「響子さん、肌綺麗ですね。」


「長岡さんも、なんだか凄く若い肌に見えますよ。やっぱりスポーツしてるから?」


「ですかね?特に意識はしてないんですけど。」

肌からスルスルと浴衣が落ちてゆき、響子の下着が露わになっていく。


「ブラもとっていいですか?」

響子が小さく頷くと、長岡は響子の背中に手を回した。


「……ん?あれ?これ、外し方普通のやつとちょっと違うんですか?」


「ウフフ、こうやって外すんですよ。」

響子は笑顔でそう言って、自分の背中に手を回し、自らブラのホックを外してみせた。

そしてゆっくりと響子の胸からブラのカップが落ちてゆき、長岡の目の前で響子の乳房が露わになった。


「凄く綺麗ですよ、響子さん。」


「……恥ずかしい……」


「触っていいですか?」


「……ハイ……長岡さんなら……」

響子の返事を聞いた長岡は、遠慮なく両手で響子の乳房を揉み始めた。


「ああ、柔らかい、乳首もこんなに綺麗で……素敵ですよ響子さん。」


「ハァ…ン…本当ですか?」


「本当ですよ。綺麗でイヤらしくて、凄く素敵です。」


「ハァ……嬉しい……」


「もっと激しくしてもいいですか?」


「はァ……うん…もっと沢山触って……もっと…ああ……」

長岡は乳首を指で摘まんで刺激を与えつつ、乳房全体を大きく激しく揉み始めた。

そして同時に響子の首筋や鎖骨に舐めるようにしてキスをしていく。


「ハァ……響子さん、いい匂いしますね、このうなじの所も。」


「ぁン……」


「ここ、感じやすいんですか?」


「ハァ……ハイ……」


「じゃあ耳はどうですか?」

響子の艶やかな黒髪を掻き分け、耳にフ~っと息を吹き替える長岡。


「……んぁあ……」


「響子さんは敏感なんですね。」

そう言って長岡は今度は響子の耳たぶを甘噛みしてみせた。


「ン……ハァァ……」

響子にとってこんなにネットリとした愛撫を受けるのは初めての事だった。

ネットリはしているけど、しつこくは感じなくて、とても気持ち良い。

愛撫だけでも、長岡がセックスに慣れている事がよく分かる。

軽い男というよりは、経験豊富な人と思えるから、安心して身を委ねていられる。

そしてそんな中、長岡の手が肌の上を移動して下半身へ向かっているのに響子は気付いた。

一瞬、
「ダメ……」

と長岡の手を止めようとした響子だったが、寸前でそれを自ら止めた。

下着の中がすでに恥ずかしい程濡れてしまっている事は自分でも分かっている。

正直こんなに濡れてしまっているのを知られるのは、恥ずかしいし抵抗がある。

でも、それ以上に触って欲しいという欲求が溢れてくる。

あなたを感じて私はこんなに濡れているんですと、長岡さんに知ってもらいたいと思った。

そしてその響子の願い通りに、長岡の手はゆっくりと下着の中に入って来た。

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