「ん~おいしい、もう秋絵先輩は料理上手すぎますぅ、今まで食べたカレーの中で一番おいしいです。」
お世辞ではなく果歩の正直な感想だった。秋絵が用意してくれたココナッツ風味のカレーは絶品で、カレー以外のサラダやスープもプロ並みと言っていいほどおいしかった。
「フフ、それは言い過ぎよ、でも、そんな風に言ってくれるなら作ったかいがあるわ。」
おいしい料理を食べて幸せそうな果歩の表情を秋絵は微笑みながら眺めていた。
「あ、そうだ、果歩ちゃんデザートといっしょにお酒もちょっと飲まない?おいしいのがあるの。」
「わぁ……あ、でも明日学校あるし、あんまり遅くなると……。」
もちろんきっとおいしいであろうデザートとお酒をゆっくり飲みたい、という気持ちも果歩にはあったが、バイト帰りにここに来たためもうすでに遅い時間でもあったし、明日は学校もトミタスポーツのアルバイトもある。
「あら、もうこんな時間だったのね。あ、ねぇ果歩ちゃん、今夜はウチに泊まっていかない?」
「え、泊まりですか?でも……」
と言っても普通にバイト帰りでお泊まりする用意なんて何も持ってきていない。
「服は貸してあげられるし、他にも女の子が泊まっていくのに必要なものはたぶんあるから。」
「そうなんですか、でも、いいんですか?こんな突然・・・」
「いいのいいの、ね?ほら、もうこんな時間だし、暗い道帰るのは危ないし。」
秋絵の言葉を聞いて携帯の時計で時間を確認する果歩。
「ん~・・・じゃあ泊まっていこうかなぁ。いいですか?」
「フフッ、もちろん。じゃあそうと決まれば今夜は飲もう!」
「エヘヘ、はい。」
秋絵が用意していたデザートもお酒も、果歩の好みにピッタリ合っていたようでついついお酒がすすむ。
顔をほんのりピンク色に染めていた果歩、この時点で明日の午前の講義は休んでもいいかな、と思い始めていた。
「うん、ピッタリみたいね。着心地はどう?」
「すごく良いです。着る服まで、ありがとうございます。」
食事も済み、貸してもらったお風呂からあがった果歩は秋絵が用意してくれた薄いピンク色のネグリジェに袖を通した。
秋絵が着ている物とお揃いのシルクでできたそのネグリジェは、とても着心地が良く、サラサラとしたり肌触りから高級感も感じる。
「じゃあお茶でも入れるね。ソファにでも座って楽にしてて。」
「あ、はい、ありがとうございます。」
果歩の前で湯のみにお茶をそそぐ秋絵。
「果歩ちゃん、もう眠くなってきちゃった?」
「いえ、まだ大丈夫ですよ、もう明日は午前の講義は休もうかなぁって思っちゃたりしてます。」
そう悪戯っぽい笑顔をつくって果歩は言った。
「フフ、実は私も今そうしようかなって思ってたの。フフ、今夜は夜更かししちゃいそうね。」
微笑みながら秋絵はそう言った。果歩もたまにはいいですよね、と明日は2人で午前は大学を休むことに決めた。
それからリビングのソファに座りながら他愛のない話をしていたふたり。
そんな中、ふと秋絵があのことを果歩に聞きだした。
「・・・そういえば果歩ちゃん、私があげた誕生日プレゼント、使ってみた?」
秋絵のその言葉を聞いて一瞬固まる果歩。
「えっ……あの、えっと・・・プレゼントですか?」
「フフ、ごめんね、あんなプレゼント、ビックリしちゃった?」
自分でも顔がカァっと赤くなっていくのがわかった。
「・・・あの・・・はい・・・。」
「でもね、意外と女の子でも持ってる子多いのよ、ああいうオモチャ。だから、そんなに恥ずかしがらなくてもいいのよ。」
「そう・・・なんですか・・・?」
「フフッ、それで、果歩ちゃんは使ってみてくれたのかな?」
微笑みながら果歩の表情を確認する秋絵。
さらに顔を赤くする果歩は、ゆっくりと口を開いた。
「あの・・・えっと・・・はい……あ~恥ずかしいよぉ・・・でもでも、秋絵先輩もああいうの使ったりするんですかぁ?」
意を決して果歩は正直に秋絵に告白した。
それは信頼する秋絵だからこそ言えたのかもしれない。
「フフ、使う時もあるわよ。それで、どうだった?気持ちよかった?」
笑みを浮かべながら質問する秋絵、その様子はまるで恥ずかしがる果歩のリアクションを楽しんで
いるかのようだ。
「・・・あの・・・はい・・・すごく・・・・・・あ~秋絵先輩!このこと誰にも言わないでくださいね!知子ちゃんにも!」
素直に質問に答えた後、慌てるように秋絵に念を押す果歩。
知子に知られたら、からかわれる事は容易に想像できる。
それにこんな事は他の人に知られるだけでも恥ずかしいのは当たり前かもしれない。
「フフ、わかってるわ。でも、気持ちよかったんだぁ、あのオモチャ結構優れものだからね。もしかして友哉君とのエッチより気持ちよかったんじゃない?」
「え・・・ん~・・・・・・そうかも・・・あ、でもでも友哉との時とは気持ちいいの種類が違ったかも・・・。」
なんだか少し友哉に悪いような気がして、慌てて後の言葉を付け足した果歩。
確かに友哉に抱かれているときは幸せを感じていた。
しかし性的快感で言えば、バイブレーターでのオナニーのほうが圧倒的に気持ちよかったのは事実だ。
「ふ~ん、それじゃ友哉君との時と、あのオモチャ使った時とは具体的にどう違ったの?」
「ん~具体的に・・・ですかぁ?」
秋絵のストレートな質問に顔を赤くしたまま考え込む果歩。
質問は嫌じゃなかった、むしろ経験豊富であろう秋絵にはこういった性の話を果歩は聞いてもらいたかったのかもしれない。
「ん~……あのオモチャ、すごく大きくて・・・それで・・・気持ちよかったのかもしれないです・・・。」
「へぇ~、それじゃ果歩ちゃん、あのオモチャは友哉君のアソコよりも大きかったんだ?」
「・・・はい・・・たぶん・・・。」
アルコールがまだ身体を回っていたことも影響していたかもしれない。
赤裸々にカップル2人だけの秘密を告白する果歩。
ホントはそんな事言ってしまうのは友哉に悪い気がしていた。
しかし秋絵になら言ってもいいような気がしていた。
秋絵先輩だけになら・・・
「フフ、そっかぁ、でもね果歩ちゃん。あのバイブね、日本人男性のアソコの平均サイズより少し小さめくらいのサイズなのよ。」
コメント