カチカチ・・・・
大学の講義室、広げたノートの上でシャープペンシルを出しながら果歩はボンヤリとした表情で昨日の事を思い出していた。
・・・・お尻の・・・ハァ・・・穴が気持ちイイ・・・です・・・ハァ・・
・・・マジ変態っすねこの女・・・こんなエロい女見た事ないっスよ・・・
・・・腰が抜ける程気持ちよくしてやるよ・・・
・・・もう・・・あああ・・・腰が・・・腰がぁ・・・あああ腰が溶けちゃうぅ・・・アアア・・・イックゥ・・・!!!・・・
今は昨日の事がまるで夢であったかのような気分だ。
冷静になって考えれば考える程信じられない、自分があんな事までしてしまうなんて。
果歩
「・・・・・はぁ・・・」
小さくため息を付く果歩。
・・・イヤ・・・あんなの・・・
まさか自分が肛門での性交、アナルセックスなんて事をしてしまうなんて。
アナルセックスなんて想像すらした事なかったのに。
男達に変態と呼ばれながら、それを認めてアナルセックスの快楽に溺れた。
それをしてしまった自分は、何か1人の女性として大切なものを捨ててしまったような気分だった。
・・・私・・・
果歩は心がズーンと重くなるような虚しさを感じ、目に薄っすら涙を溜めた。
果歩
「・・・・・・。」
しかし同時に、今もこの身体の記憶に残っているあの感覚。
前と後ろの穴に同時に男の人のモノを受け入れるあの感覚。
熱い快感が腰から頭に突き抜ける、脳みそから全身が溶けてしまうようなあの感覚。
・・・ハァ・・・
思い出しただけでお尻の穴がムズムズする。
思い出しただけでアソコが熱くなる。
果歩
「・・・・ハァ・・・・」
・・・もう求めてる・・・もう私の身体は富田さんを求めてる・・・
昨日はまるで一生分の性的快感を味わったような気分だったのに、1日経っただけで果歩の身体はすでに快感失調状態に陥っていた。
今の果歩は薬物中毒に罹ったように富田のSEXに依存し溺れている。
・・・きっと・・・今日も私、富田さんに抱かれちゃうんだ・・・
・・・ううん・・・私、今日も富田さんに抱かれたいって思ってる・・・
下腹部に熱を感じながら、果歩は膝の上で握り拳をグッと作っていた。
後藤
「なぁ水野、友哉と別れたって本当か?」
果歩
「・・・ぇ・・・?」
果歩に突然そう声を掛けてきたのは同じ学部の後藤という男子だった。
当然果歩と友哉と同じ学部であるのだから2人の共通の知り合いであるし、後藤は友哉とは特別仲が良かった訳ではないが一応友達ではあった。
裕子
「えっ?果歩ちゃんそれホント?」
後藤の声に近くに座っていた同じ学部の女友達の裕子が反応して近づいてきた。
果歩
「あ、あの・・・誰から・・・それを・・・?」
後藤
「え?ぁ・・・えーと、まぁ風の噂ってやつ。ハハッ・・・で、そうなんだろ?」
果歩に逆に質問された後藤は少し慌てた様子でもう一度そう聞き返した。
裕子
「え~ウソォ~果歩ちゃんと友哉君が・・・あんなにラブラブだったのに、ホントなの果歩ちゃん?」
果歩
「・・・うん・・・。」
果歩は少し沈んだ表情で正直にそう答えた。それは事実だから。
果歩
「・・・・・・。」
人に言われると、改めて友哉とはもう別れたのだと実感する。
女友達の裕子が言うように、あんなに仲良くやっていたのに・・・こんな事になるなんて思ってもみなかった。しかしそれは自分が撒いた種であり、友哉に何も悪い所はない、自分が自ら友哉から離れていったのだから。
後藤
「やっぱり本当だったのかぁ!そっかそっかぁ!」
後藤の顔は笑っていた。しかもそれは奥から我慢しきれなくなって吹き出したような笑顔であった。
裕子
「ちょっと後藤君!なんでそんなに嬉しそうなのよ、果歩ちゃんが可哀相じゃない!」
後藤
「え?いや、俺そんな嬉しいそうな顔してた?」
裕子
「してたわよ!あっ!もしかして後藤君果歩ちゃんの事狙ってるんでしょ!?」
後藤
「え?やだなぁ、俺はただ水野の事が心配で。」
裕子
「言っておくけど果歩ちゃんは後藤君みたいなチャラチャラした男はタイプじゃないんだからねっ!ねぇ果歩ちゃん?」
果歩
「裕子ちゃん・・・。」
裕子
「やっぱり最近果歩ちゃん元気なかったもんね・・・何か相談したい事あったら何でも言ってね、知子ちゃんも今は居ない事だし、私がいつでも力になるよ。」
果歩
「ありがとう裕子ちゃん・・・。」
後藤
「水野、俺もいつでも相談に乗るぜ?」
裕子
「後藤君はいいですぅ!下心が丸見えよっ。」
後藤
「そりゃ勘違いだって裕子ちゃんよ、紳士の俺に下心なんて微塵もある訳ないだろ?」
裕子
「どうだか・・・後藤君って女の子にダラしないって聞いた事あるし。」
後藤
「ええ!?誰だよそんな間違った情報を流すのはぁ!まったく困ったもんだなぁ。」
そんな言い争いをする2人の間に座っている果歩は、その2人の会話は全く耳に入っていない様子で、ただ暗い表情で考え込んでいた。
・・・友哉が誰かに別れた事言ったんだ・・・
・・・友哉・・・今頃怒ってるかな・・・悲しんでるかな・・・それとも、もう他の女の人と・・・
なんだか胸が締め付けられるような思い。
・・・もう別れたはずなのに・・・友哉の事を思い出すと心が痛い・・・
それはあんな別れ方をしたから?
〝・・・私好きな人ができたの・・・今その人とSEXしてるの・・・ンッアッアンッ・・〟
・・・ごめん友哉・・・ごめん・・・
・・・最低だよね・・・私最低な女だよね・・・
・・・もう友哉とは会う事も、話す事もできない・・・もう・・・
果歩
「・・・・・じゃあ裕子ちゃん、私そろそろアルバイトあるから・・・。」
そう言って果歩は席を立ち、筆記用具をカバンにしまい始めた。
裕子
「ぇ・・・うん、でも大丈夫?ホントに元気ないみたい。」
果歩
「大丈夫だよ、ありがとね裕子ちゃん。」
裕子
「う、うん・・・。」
後藤
「おぉ水野、いつでも俺に相談してくれよな。」
果歩
「うん、後藤君もありがとう。・・・あ、もう時間ないから行くね。」
そう言って果歩は2人に手を振って講義室を出て行った。
去って行く果歩の背中を見つめながら後藤が口元に薄っすら笑みを浮かべながら口を開く。
後藤
「本当だったんだなぁ。ハハッ。」
裕子
「ちょっとぉ!後藤君て無神経過ぎるんじゃないの?果歩ちゃんちょっと泣いてたわ。」
後藤
「え?マジ?そりゃ悪い事したなぁ。」
裕子 「なんか軽ーい、ホントにそう思ってるのかしら。」
後藤
「思ってるさ。それより裕子ちゃんさ、頼みがあるんだけど。」
裕子
「え?後藤君が私に?変な事じゃないでしょうねぇ?」
後藤 「全然変な事じゃないよ、落ち込んでる水野を元気にするのに協力してほしいんだよ。」
コメント
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遅くなってすみません。
ありがとうございます。
登場人物が増えても物語があまり複雑になり過ぎないように気を付けたいです。
期待に応えられるように頑張ります!
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この物語のよさはテンポよくシーンが切り替わっていくところですね。
またもや新たなキャラが登場。
期待してしまいます・・・。
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また新たなキャラが出てきてしまいました。
物語をあんまり複雑にはしたくないので、登場人物はなるべく少なくしたいと思っているのですが、後藤君は必要だったんで…(笑)
土日は小説のストックを増やして(さすがに平日はあまり書けないので)次の週に備えます。
富田さんの性奴隷が読者さんの中にも生まれてしまいましたか(笑)
じゃあ月曜まで待っててください、富田さんの命令です(笑)
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新キャラの後藤は、なにやらきな臭い感じがしますねぇ~。
しかも、二人が別れた情報は、どこで聞いたんだろう?
土・日のお休みが寂しいけど、焦らされながら待ちますわ。(笑)
性奴隷だから、待つのは得意です。(爆)