「そう・・・なんですか・・・?」
彼氏の、友哉の性器の大きさは今まで特に気にしてなんていなかった。
「大きければいいってものじゃないんだけどね。それでも随分違ったでしょう?」
確かに違った。それどころかあのバイブレーターで生まれて初めてのオルガズムを感じてしまったのだから。
「ねぇ果歩ちゃん、ちょっと果歩ちゃんに見せたいものがあるんだけど。」
微笑みながら秋絵は立ち上がり、なにやら引き出しから取り出して果歩の前に持ってきた。
「果歩ちゃん、AVって見たことある?」
秋絵はそういって持ってきたDVDケースを果歩の前に見せた。
「え、ないですないです・・・そんな・・・」
DVDのパッケージには【素人淫乱女子大生】【連続絶頂】【大量顔射】などのイヤらしい文字が並んでいた。
「フフ、果歩ちゃん、これ見てみたい?」
ニヤっと笑みを浮かべて秋絵は聞いた。
「え・・・それは・・・えっと・・・」
興味はないと言ったら嘘になる。しかし、<はい、見てみたいです>なんて言葉は恥ずかしくてとても言えない。
「じゃあ見てみようか?フフ、果歩ちゃん、顔に見てみたいって書いてあるわよ。」
果歩の顔がカァっと赤くなる。
果歩はなんだか秋絵に心を見透かされているような感じがした。
秋絵がテレビの横にあった機器にディスクを挿入する。
正直なところ果歩の心の中は、このアダルトDVDへの強い興味と期待にも似たような気持ちでいっぱいになっていた。
先日女性のオナニー動画を見たときに感じた興奮が再び蘇ってくるようだった。
「フフ、じゃあ、再生するね。」
テレビに映像が映し出される。
アダルトビデオ会社のマークが映ったりした後、画面に現れたのは果歩と同じ歳くらいの若い女性だった。
パッケージに書いてあった【素人淫乱女子大生】の文字を思い出す。
果歩はドキドキと脈打つ鼓動が速くなっていくのがわかった。
最初は目の部分にモザイクがかかった男優と思われる男と、今までの体験人数や性体験のエピソードなどの会話をしていたが、しばらくすると画面の中の男女が絡み始めた。
ネットリとした舌と舌が絡み合う濃厚なキス。
秋絵が果歩の耳元で
「すごいね、イヤらしいね」
と囁く。
果歩はその言葉を聞いて、顔を赤くしながら小さく頷く。
男が女の身体を愛撫し始める、首筋や鎖骨の辺りをネットリと舐め上げながら胸の膨らみを大きな手で揉みあげていく。
次々と衣服を脱がされた女性はすでに全裸になっていた。
男の愛撫は少しずつ下に降りていき、女性の秘部に到達する。
女性の股間にある男優の手はやさしいタッチで刺激するように動き始める。
果歩の目は画面に釘付けだった。
今日一日中、果歩の中で小さく燻っていたムラムラ感がこの映像を見たことによって再び大きくなり始めていた。
全然違う・・・
画面に映る男優の愛撫の仕方は、なんというかとても濃厚な愛撫で、友哉がしてくれていたそれとはまったく違うと果歩は思った。
「フフ、この女の子すっごい気持ち良さそうだねぇ。」
「はい・・・なんか・・・すごいですね・・・」
小さな声でそう答える果歩。
男優から濃厚な愛撫を受ける女性は目を瞑り、ジッと快感に堪えるような表情で実に気持ち良さそうだった。
男優の手の動きが少しずつ激しいものに変化していき、女性の股間からピチャピチャと湿った音が出始める。
「あっ・・・アンッ・・・ハア・・・アッアン・・・」
しだいに耐えきれなくなってきたのか声を出し始める女性。
グチャグチャグチャグチャ・・・・・!
男優の手の動きもいっそう激しいものになっていく。
果歩は息を飲んで画面を見つめていて、果歩のその様子を秋絵は隣で微笑しながら眺めていた。
徐々に切羽詰った喘ぎ声をあげはじめる女性。
「あっアン!はア・・・ぁ・・・ハぁぁぁあ!アッアッアン!はぁぁぁぁあ!イク・・・イクイク!あぁあ・・・・はぁン
・・・ああああ!!んッ!・・・」
ビクビクっと身体を震わせる女性。
どうやらこの女性が絶頂に達したらしい事は果歩にもわかった。
昨日自分もバイブレーターのオナニーで同じように身体を仰け反らして絶頂を迎えたのだから。
グッタリとしている女性の前で、男優は服を脱ぎだす。
あっという間にボクサーパンツ一丁になった男、露わになったその身体は実に逞しい身体だった。
こんがりと日焼けしている黒い肌、太い腕、厚い胸板、ボコボコに割れた腹筋、そして果歩の眼の動きが止まったのは男性の股間部分の大きな膨らみを見た時だった。
・・・・大きい・・・・
男優が女性の耳元で何かを呟いた。
それに対し女性は頷くと、仁王立ちになった男の前に跪き、ちょうど男優の股間の前に顔がくる位置になった。
女性は男優のボクサーパンツに手を掛けると、ゆっくりとそれを下げていった。
・・・ゴク・・・
思わず生唾を飲み込んでしまう果歩。
果歩は自分の心の中で何かを期待するのようなドキドキする気持ちが増してきている事に気づいていた。
ボクサーパンツが太ももの方まで下ろされ、ついに男優の男根が姿を現した。
果歩の表情をそっと覗く秋絵。
果歩は目を丸くして驚いているようだった。
男性の股間にかかっていたのは薄いモザイクで、その男根はとても逞しく、とても大きいことは果歩の目にもわかった。
女性はまだ勃起せずに下を向いている男根に手を伸ばし、そこにゆっくり顔を近づけていき、舌を出してそれをイヤらしく舐め始めた。
映像に夢中になっている果歩に秋絵が話しかける。
「果歩ちゃん・・・果歩ちゃんは友哉君にこういう事したことないんだっけ?」
「え・・・・は、はい・・・」
消え入りそうな声で果歩は正直に答える。
果歩は友哉にフェラチオをした事もなければ、友哉にフェラチオを頼まれた事もなかった。
「フフ、じゃあ今度丁寧に教えてあげるね。」
「え?」
「きっと友哉君のためにも果歩ちゃんも覚えた方がいいよ。」
フェラチオ・・・知識としては知っていた。
でも自分がそれをやるなんて想像もしてなかった。
再び画面に目を移した果歩。
画面の中では女性のフェラチオによって刺激を受けた男根が、さらにその大きさを増して頭をもたげ始めていた・・・。
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