「ふぅ・・・ただいまぁ・・・。」
誰もいない、1人暮らしをしているアパートの部屋に着いた果歩。
部屋の電気をつけて、そのついでにパソコンのスイッチも入れる。
トミタスポーツのアルバイトを終えた果歩は、寄り道せずにまっすぐアパートへ帰ってきた。
今夜、果歩は〝アレ〟をする事に決めていた。
どうしても〝アレ〟をしたくてたまらない気持ちになってしまったのだ。
「ん~・・・あれ?友哉からメールがきてない・・・どうしたのかなぁ・・・?」
いつものようにパソコンのメールをチェックした果歩。
友哉が留学してから今まで一日も欠かさず届いていたメールが今日は届いていなかった。
いや、よく考えると、昨日秋絵の部屋に泊まったため、昨日のメールもまだチェックしていなかったのだが、受信箱には昨日の分のメールも届いていなかった。
「忙しいのかな・・・友哉・・・」
いままでずっとメールは友哉の方から届いて、それに果歩が返事をするという形だったが、今日初めて、果歩の方からメールを送信してみる事にした。
【友哉元気~?昨日は私、秋絵先輩の部屋でお泊りしてきちゃってメール送ってなかったんだけど・・・今日確認したら友哉からメールきてないよぉ・・・忙しいのかな?ちょっと心配だよぉ・・・返事待ってま~す】
カタカタカタ・・・
「ふぅ・・・お風呂入ろっ・・・」
メールを送信した果歩はお風呂場に向かった。
ザーーーーー・・・・・!
湯煙でいっぱいになった浴室の中で、頭のシャンプーをシャワーで洗い流しながら果歩はある事を考えていた。
「・・・・・・・。」
それは、メールが来ていなかった友哉の事ではなく、別のことだった。
昨日から今日にかけて果歩が目にしてきた物をもう一度頭の中で想像していたのである。
秋絵の部屋で見たDVD、今朝見た淫らな夢、そして・・・富田。
今日、予期なく突然水着姿になる事になってしまった果歩。
何度顔を赤らめただろうか。
・・・はぁ・・・恥ずかしかったなぁ・・・
小さめの水着、男性会員達の視線、それに、富田の肉体に目を奪われてしまっていた自分自身。
富田の逞しい身体、あのブーメランタイプの小さなビキニの大きな膨らみ、想像しただけでなんだか体が熱くなってくる。
『果歩ちゃんもずっと俺の身体見てたんだろ?』
・・・富田さん・・・気付いてた・・・
今考えてみれば、もしかしたら、果歩が水着の股部分につくってしまっていた小さな染み、その事も富田には気付かれていたかもしれない。
・・・どうしよう・・・富田さんに変な風に思われちゃったかな・・・
そんな事を考えながらも自分の手をそっと股間にもっていく果歩。
ザーーーーー・・・!
温度が温め(ぬるめ)のシャワーを体にあてながら目を瞑り(つむり)、秘裂に指を沿わせる。
ヌル・・・・
シャワーのお湯とは明らかに違うネットリとした液体が果歩の指に纏わりつく。
アルバイトが終って、更衣室で水着を脱いだとき、水着の股部分にベットリついていた粘液と同じもの。
ハァ・・・ァ・・・・
固定してあったシャワーのノズルを外して、そのまま自分の秘部に持っていく果歩。
昼に一度帰ってきた時には中途半端に終ってしまっていたシャワーオナニー。
ザーーーー!
「ァ・・・ァ・・・・はぁ・・・・ん・・・・」
片手をタイルの壁につけ、脚を少し開いてシャワーから勢いよく出てくるお湯を股間に当てる。
「ァ・・・はゥ・・・あ・・・・あっ・・・」
昨日からずっと我慢してた、ずっと燻っていたムラムラ感をただ開放することだけに集中する。
あぁ・・・は・・・ダメ・・・立ってられない・・・
やがてシャワーによる快感で脚がガクガクして痺れるような感覚を覚えた果歩。
・・・はぁ・・・
一旦シャワーを股間から外し、自慰行為を中断した。
・・・ガタ・・・
浴用のイスに真っ白なお尻をおいて腰掛け、そこで果歩は大胆に脚をM字に開脚させた。
そしてシャワーのノズルを再び開脚させた股の中心に持っていく。
果歩はゆっくりと目を閉じ、一息つくと、シャワーのお湯の勢いを先ほどよりも強くしてそこに当てた。
「あッ!ん~~!ぁ・・・あぁ・・・・ハン・・・ぁ・・・」
先ほどよりも強い刺激が果歩の体を襲い、思わず喘ぎ声をあげてしまう。
「ァ・・・ァ・・・はァ・・・ココ・・・ハァ・・・」
しばらく続けているうちに自分のより気持ち良い場所、性感帯を見つけ出し、シャワーのノズルの角度を調節する果歩。
一番敏感なクリト○スには強くあてすぎると痛みを感じるが、丁度良い具合にあてたり離したりを繰り返すと気持ち良いことがわかってきた。
しかし、果歩が一日中、いや昨日からずっと待ち望んでいたあの感覚、あの快感の絶頂の波はまだまだ遠くにあるままだ。
シャワーオナニーは気持ち良いが、それだけでは果歩が望むあの頂には辿り着けないと、果歩は悟ったのだ。
ヴィーーーーンヴィーーーーンブーーーーー!
グチャ・・・グチャ・・・グチャ・・・・グチャグチャ・・・・
細かい振動音と粘液質な湿った音が響く部屋、その薄暗い部屋のベッドの上で果歩は白い裸体をくねらせていた。
「あっ!ンぁ・・・ぁ・・・ハ・・・・・あぁ・・・ア・・・・ァ・・・」
自らの手で紫色のバイブレーターを激しく抜き差しする果歩。
グチャ・・グチャ・・グチャグチャ・・・・
そしてその動きを徐々に速めていく。
片手はバイブレーター、もう片方の手はDカップの真っ白な乳房を揉みしだき、指は器用にその先端の勃起したピンク色の乳首を刺激している。
「あ・・・ァ・・・ハァ・・・ァ・・・気持ち・・・イイ・・・あっ・・・ん・・・」
バイブオナニーに没頭する果歩。
果歩は目を瞑り、頭の中である事を想像しながら自慰行為を行っていた。
それは、愛しい彼氏と愛し合う場面・・・ではなく、ただただ淫らな妄想、快楽だけを求める妄想・・・・
果歩が頭の中で性交をしている相手は、果歩のアソコに肉棒を抜き差し、激しい濃厚なセックスをしている相手は・・・それは、富田だった。
恋人の友哉ではなく、富田の逞しい身体をオカズにしてオナニーに没頭する果歩。
「アッアッアッ・・・・アン・・・ぁ・・・ハァ・・・富田・・・さん・・・」
ついに果歩は上気した表情で富田の名前まで口ずさんでしまう。
もうあの大きな波が、快感の絶頂の波がすぐそこまで来ている。
ラストスパートをかける様にさらに手の動きを速くして、一気に絶頂に達しようとする果歩。
ヴィーーーーーン!!!
グチャグチャグチャグチャ・・・・!!!
「アッアッアッアッ・・・・ん~・・・あッ!!イ・・・ん・・・んあぁぁぁ!」
その瞬間、果歩の頭は真っ白な光に包まれた。
ベッドの上で白い裸体が大きく反り返る。
「あっ・・・ンーーー!」
果歩は3、4秒仰け反ったあとバタッと脱力し、身体を縮こまらせてビクビクと絶頂の余韻に反応していた。
「ハ・・・ン・・・ぁ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
ハァハァと、まるでマラソンを走り終わった後の様な息遣いをしている果歩。
果歩の股間付近は薄暗い部屋の中でテカテカと僅かな光を反射させている。
股間からお尻、太ももまでも自らの体液でベトベトに濡らしてしまっていた。
ベッドの上で裸のまま蹲る(うずくまる)果歩の目からは何故かツーっと涙がこぼれていた・・・。
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