夫・祐二と使ってきた夫婦のベッド、そこに寝転がる中嶋を、腰の上に跨った香苗が上から見下ろしている。
騎乗位で繋がった2人の腰は、ピッタリと密着していた。
香苗
「……ハァ……」
中嶋
「奥さん、手をこうやって……ここに置いて。」
香苗は中嶋の誘導で、手を中嶋の胸とお腹辺りに付いた。
筋肉でゴツゴツとした逞しい肉体を改めて掌で感じる。
中嶋
「好きなように動いていいですよ。」
香苗
「……ハァ……恥ずかしい……」
中嶋
「恥ずかしいから良いんですよ。ほら……恥ずかしい程淫らに腰を振ればいいんです。本当はそうしたいのでしょ?」
香苗
「……中嶋さん……」
中嶋
「こうやって、前後に……」
中嶋は丸みを帯びた腰を両手で掴み、香苗に腰の使い方を教えるように動かす。
香苗
「ァ……ン……ァ……」
アソコから中嶋のモノが出たり入ったり。腰を動かす度に下腹部の中心から快感が広がる。
それは今まで一方的に責められていたのとは違う感覚だった。
なんだか自分の敏感な膣で、中嶋のペニスの形を味わいながら扱くような感覚。
素直に気持ち良かった。膣で男の人を感じるのがこんなに気持ち良いなんて。
中嶋
「もっと腰の動きを速くすると気持ちイイですよ。」
香苗
「ハァ……こう……ですか……?」
中嶋
「そうです、上手ですよ奥さん。」
腰の使い方を教えていた中嶋の手はすぐに離れたが、香苗の腰はそのまま動き続けていた。
そして中嶋の両手は香苗の乳房へと伸び、その柔らかな膨らみを揉み始める。
中嶋に胸を揉まれながらクネクネと腰を前後に動かす香苗の姿は、まさに動物的に快楽だけを求める牝のようであった。
中嶋
「あ~凄くイヤらしいですよ……これが奥さんの本当の姿なんですね。」
香苗
「ハァ……恥ずかしい……ん……ん……ァ……」
中嶋
「ハハッ、恥ずかしいとか言いながら、腰はノリノリじゃないですか奥さん。」
香苗
「ンァ……ハァ……言わないで……ああ……どうしよう……止まんない……」
そんな言葉を漏らしながら、徐々に腰の動きを激しくしていく香苗。
腰の動きを激しくすればする程気持ち良くなる。
だから身体が勝手に快感を追いかけてしまうのだ。
恥ずかしい気持ちがあるのにも関わらず、香苗は腰の動きを止める事ができない。
中嶋の言うとおり、これが自分の本当の姿なのだろうか。
……祐二の前で、こんな風になった事なんてないのに……
香苗
「ハァ……ンッンッ……ハァ……ああ……」
腰を動かす度に聞こえるグチュグチュという音。
……私……感じてるんだ……
自分でも中嶋とのSEXに身体が馴染んでいっているのが分かる。
なんだか中嶋の色に身体が染められていっているのような感覚。
でもそれが気持ちよかった。
むしろもっとその色に染まりたいと思っている自分がいる。
香苗
「ハァ……ああ……中嶋さん……ハァ……」
中嶋
「奥さん……もっと気持ち良くなりたいですか?」
香苗
「ハァ…ハァ……はい……。」
中嶋
「オマ○コ、沢山突いてあげましょうか?」
香苗
「……」
もちろん香苗の答えは決まっているのだが、あまりに卑猥な中嶋の表現に口を噤んでしまう。
中嶋
「どうなんです?激しい方が好きでしょ?」
香苗
「…………ハイ……。」
中嶋
「ハハッそうですかぁ、随分と素直になってきたみたいで良いですね。俺とのSEX、気に入っちゃいましたか?旦那さんでは味わえないでしょ、こんなの。」
香苗
「……」
答え辛い問いに、再度黙り込む香苗。
しかし中嶋は今度はその答えを待たない。
中嶋
「奥さん、明日も来ていいですか?」
香苗
「……え……?」
中嶋の口から出た意外な言葉に、香苗は少し驚いていた。
中嶋
「明日も来て良いなら、今からイカせまくってあげますよ。もちろん明日もね。」
香苗
「……あ、明日もなんて……今晩だけだって言ってたのに……」
中嶋
「奥さんはいいんですか?今晩だけで。」
香苗
「……ぇ……そ、それは……」
一瞬垣間見えた香苗の心の迷い。中嶋はそれを見逃さない。
中嶋
「ハハッ、分かり易い人だなぁ奥さんは、顔に書いてありますよ、明日も抱いて欲しいって。」
香苗
「イヤ……中島さん……」
嫌と言いながらも図星なのか、言われた事を否定しない香苗。
中嶋
「どうします?ちなみに俺の気持ちを言っておくと、俺は明日も奥さんを抱きたいです。」
中嶋からのストレートな言葉に、顔を赤くする香苗。
香苗
「……でも……そんな事……」
中嶋
「いいじゃないですか、旦那さんは明日もまだ帰ってこないのでしょう?」
香苗
「……」
中嶋
「大丈夫です、これは俺と奥さんだけの秘密、旦那さんにはバレませんよ。大体、もうヤッてしまったんですから、秘密の時間が少しくらい長くなっても大して変わらないですよ。」
香苗
「……」
中嶋からの誘惑に、それでもなかなか答える事ができない香苗。
中嶋
「ダメと言うなら、もう今すぐこれを抜いて隣の部屋に帰りますよ俺は。それでもう二度と奥さんにこんな事はしません。奥さんがそれでいいなら、俺はそうします。」
中嶋はそう言って香苗の腰を浮かせてペニスを抜こうとする。
すると香苗は、膣からペニスが抜かれそうになった途端に慌てて口を開いた。
香苗
「ああっ……ま、待ってください……」
中嶋
「ん?へへ……どうしました?」
香苗
「……わかり……ました……」
中嶋
「……何がわかったんですか?」
香苗
「……明日も……来てください……」
中嶋
「って事は、奥さんは明日も俺に抱かれたいんですね?」
香苗
「……。」
中嶋
「はっきり言ってください、明日も抱いて欲しいって。」
香苗
「……抱いて……欲しいです……明日も中嶋さんに抱いて欲しいです……。」
自分が何を言っているのかよく分からなかった。
何も考えず、欲望のままに自分の気持ちを口走っていた。
ただ、膣から中嶋のモノを抜かれそうになった時、その喪失感がとても怖かった事は確かだった。
もう二度と抱かれない……それがなぜかどうしようもなく怖かったのだ。
コメント
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近頃は官能小説はエログロ的な内容が多いですが、この小説は上品でより現実的な内容で進んでおり、好感がもてます。それゆえ、より官能的です
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コメントありがとうございます。
そんなふうに言って頂けると凄く嬉しいです。ありがとうございます。
これからも身体の芯から興奮できるような濃厚で官能的なストーリーを描けるように頑張りたいと思います。