――ハァ…ハァ……もう…もうダメ……これ以上は……ぁぁ…――
まるで止まらない痴漢電車に乗っているような気分だった。
あれから2時間以上、天野による執拗な指責めは続いていた。
その間にもう軽く10回以上は絶頂させられた菜穂。
もちろんそれは指だけでなので、昨夜のセックスで味わったものとは全く違う。
しかし1つ1つの絶頂は小さなものでも、10回以上も連続でイかされれば、平静ではいられない。
口をタオルで押さえながら熱い息を吐く菜穂の顔は汗ばむほど火照っていて、潤んだ目もとろ~んと蕩けたようになっている。
そして長い時間天野に集中的に弄られ続けたクリトリスは大きく勃起したまま赤く腫れ上がってしまっていた。
「この感じやすい身体、やっぱり奥さんは苛め甲斐がある。ほらもうパンツもビショビショだ。
それに匂いも、奥さんの方から発情した女のイヤらしい匂いがプンプンしてきてますよ。
これでは声は聞こえていなくても、匂いでバレちゃうかもしれませんよ。」
天野は耳元で冗談っぽく言ってくるが、菜穂はそれどころではない。
「ハァ……天野さん……もう…許してください……」
頭の中は痺れたようになっていて、声を我慢する力も、もう殆ど無くなってきている。
これ以上されたら、本当にあられもない声を出して発狂してしまいそうだった。
「そんな事言って、本当はもっとして欲しいんでしょう?」
再度首を横に振る菜穂だが、天野は聞いてはくれない。
「ではこっちはどうですか奥さん。」
そう言って天野は菜穂の下着の中に入れていた手をさらに奥に入れ、指で膣口をなぞった。
「ハァ……あっ…ン……」
「もうすぐバスも到着します。最後は膣(なか)でイかせてあげましょうか?じゃないと奥さんもスッキリしないでしょう?」
「ハァ……ダメ…そんな事されたら……」
「昨日の事を思い出してください。膣(なか)であんなに沢山気持ち良くしてあげたでしょう?だから今日も最後は膣(なか)でイキたいんじゃないですか?」
そして天野はもう片方の手で菜穂の腕を掴んで自分の股間をズボンの上から触らせた。
「あっ……」
菜穂は勃起した巨根を手に感じ取り、思わず声を漏らした。
ズボンの上からでも分かる、圧倒的な存在感。
「さぁ思い出して、昨日の事を。頭で考えるんじゃないですよ、ここで考えるんです。」
そう言って天野は菜穂の下腹部をゆっくりと擦ってみせた。
――ああ……そんな……私……――
天野が腕を放しても、菜穂の手はその男根を触ったままだった。
まるでマインドコントロールでもされてしまったかのように、淫らな気持ちが芽生えてくる。
ヴァギナが尋常じゃないほどが疼いていた。
昨日みたいにもっと奥を沢山掻き回してほしいと、身体が欲している。
「ほら、もう我慢できないでしょう?」
「はァ……天野さん……」
「分かってますよ奥さん。さぁ、して欲しかったら下に穿いている物を全部脱いでください。」
「えっ、ぜ、全部ですか…?」
「じゃないと股をしっかり開けないでしょう?奥までして欲しいながら脱いじゃってください。大丈夫です、上手くやれば気付かれませんよ。」
膝の辺りまでしか下ろしていないチノパンツは、確かに邪魔になっていた。
でもさすがにここで下半身裸になるのは抵抗がある。
すると天野は、菜穂の脚の先まで目隠しができるように、二つ折りになっていた膝掛けをさらに広げて大きくした。
「これで見えないから大丈夫ですよ奥さん。」
「……。」
菜穂は不安を持ちながらも、これ以上欲求を抑える事はできなかった。
――ああ……私これじゃ……露出狂みたい……――
菜穂は顔を赤くしながら膝掛けの布の中で、ゆっくりとチノパンツを足首の位置まで下ろしていき、片方の脚を抜いた。
そしてさらに下着のパンツにも手を掛け下ろしていき、同じように片足を抜いた。
「いいですね奥さん、素晴らしい。」
ついにバスの中で下半身裸になってしまった菜穂。
生のお尻に伝わってくる座席の感触が、羞恥心を刺激してくる。
――なんて事してるの……私……――
「さぁ股を開いてください、しっかり奥まで入れてあげますから。」
恥ずかしそうにしながらも、素直に股を開いていく菜穂。
「腰を前に出して、そうです。イヤらしい格好だ、奥さん。」
「ハァ……イヤ……」
そして天野は挿入を待ちわびて涎を垂らしているヴァギナに、2本の太い指を根本まで沈めていった。
「ん……はァァ……」
「あーぁ、熱くてトロトロだ。これは膣(なか)も相当敏感になってますね。」
そう言って早速快感スポットを刺激するように指で膣壁を擦り上げていく天野。
「あっんっんっ……はァッ…あっんっんっ……!」
――ああっ、ダメこれ……出ちゃう……声出ちゃう……――
タオルで口を抑えていても、菜穂はあまりの気持ち良さに漏れる声を我慢する事ができない。
それにさっきまで世間話をしていたはずの後ろの席の社員や近くに座っている社員達が、皆会話を止めて黙ってしまっている。
もしかして気付かれてしまっているのかもしれないと、不安が頭を過る。
さらにそれに加えて天野の指の激しい抽送のせいで、クチュクチュグチャグチャと粘液質で卑猥な音が漏れていた。
これだけの声や音、普通に考えて近くの人に聞こえていない訳がない。
――ダメ……聞かれちゃう……ああ……――
それでも菜穂はあまりの快感に天野の動きを止める事も抵抗する事もできず、寧ろ身体はもっと欲しいと股をさらに大きく開いていってしまう。
そして菜穂は前を見てある事に気付いた。
バスの運転手がバックミラーでこちらをチラチラと見ていたのだ。
――イヤ!見られてる……!――
手を動かし続けていた天野も運転手の視線に気付いたのか、ニヤニヤと笑いながらこう口を開いた。
「運転手さん!あと何分くらいで着きます?」
「えっ!?あ、えーっと……あと15分くらいですかねぇ。」
「そうですか、では後ろにも気を付けて運転してください。バックミラーでちゃんと見ながらね。」
「え……あ~はいはい。ハハッ、しっかり安全運転で行きますから大丈夫ですよぉ。」
運転手は突然声を掛けられ最初動揺していたが、天野のその意味深な言葉の意図を理解したようで、笑みを浮かべていた。
「奥さん、もう分かってますよね?運転手がこちらを見てますよ。それに周りの社員達もさっきから私達のしている事に気付いるみたいだ。」
――そんな……うそ……いやぁ――
「おおー、今オマンコがキュンキュン締まりましたよ。やっぱり恥ずかしいと感じちゃうんですね奥さん。だったらもっと見てもらいましょうよ。」
そう言うと天野はひざ掛けを捲くり上げて、菜穂の裸の下半身を運転手に見えるように露出させた。
すると運転手はミラー越しに目を丸くして驚いていた。
「ああ…ダメェ……」
「ハハッ、奥さん、もうどうせ周りにはバレているんですから、思いっきりイッていいですよ。」
周りに隠す必要がないと判断した天野は、手を大胆に動かし菜穂を絶頂に導こうする。
グチャグチャグチャグチャ……!
「あっあっあっンッンッンーー!」
菜穂ももう全く声を抑える事ができない。
職人のように巧みに指を激しく動かす天野。
「あー凄いですよ奥さん。」
ビチャビチャビチャ……!
天野の指が膣壁の上部を刺激すると、その快感に耐えられなくなった菜穂は、ついに潮まで吹き始めてしまう。
菜穂の温かい体液が座席を濡らし、床に水たまりを作っていく。
菜穂の潮吹きに運転手も思わず
「おお……」
と声を漏らした。
「ハァこんな……もうダメ……ああ……」
そして切迫した喘ぎ声を漏らしながら、菜穂は大きな快感の波が近付いてくるのを感じていた。
「もうイキそうでしょう。皆見てますよ、ほら、見られながらイクんだ奥さん。」
チラっと菜穂が横を見ると、反対側に座っていた男性社員達も興奮した表情でこちらをじっと見てきている。
――見られてる…本当に見られちゃってる……ああああっ――
クリトリスも同時に刺激してラストスパートを掛ける天野。
――ああもうダメッ!どうしてこんな……ダメなのに……スゴイ……ああっ!イクッ!イッちゃうっ!――
「ハァァ……ッああああんっ!」
凄まじい絶頂感に、身体を大きく仰け反らせる菜穂。
股を大きく開いたまま座席から腰が真上に突き上がる。そしてその動きのせいで、下半身を隠していた膝掛けは床に落ちてしまった。
周囲は静まり返えり、運転手はポカーンと口を開けている。
そんな中、菜穂の意識は少しずつ薄れ、遠くなっていった。
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