拓実が真弓の下着を盗んだ事から始まった、2人の〝少しエッチ〟な生活。
〝して欲しくなったらいつでも言ってね〟と約束した真弓は結局、あれから毎晩のように拓実の部屋に行くようになっていた。
そしてその度に真弓は手で拓実を射精に導いていた。
パジャマ姿で拓実の部屋を訪れ、しばらく2人で漫画を読んだり談笑したりしながらベッドの上でゴロゴロ。
そして何もする事がなくなると
「今日もして欲しい?」
「……いいんですか?」
「うん、いいよ。」
と、大体いつもこんなやり取りをしてから、始まる。
もう互いに性への好奇心や欲求がある事は分かっているから、恥ずかしさはあるものの、2人共この行為への抵抗は殆どなかった。
言わばこの〝密かにするエッチな遊び〟は、2人にとって毎晩のお楽しみになっていたのだ。
こんなに刺激的でドキドキできる楽しい遊びは他にはない。
しかしそんな欲求を抱えた真弓と拓実が、単なる手コキだけで踏み止まれる訳がない。
毎日同じような事を繰り返していればマンネリ化して、もっと他の事もやってみたいと思うのが人間の性である。
するとある日、拓実が真弓の胸を触ってみたいと言い出した。
いや、正確にはいつものように手コキをしてもらっている時に、拓実が真弓の胸の膨らみをじーっと見ていて、それに気付いた真弓が胸元を恥ずかしそうに手で押さえて
「ちょっと拓実君、さっきからどこ見てるの?」
「えっ……あの…その……真弓さんの胸を……」
偶々その日は少し胸元が緩いパジャマを着ていた真弓。
だからそれを上から覗いていた拓実には少しだけ胸の谷間が見えてしまっていたのだ。
「いやなんか、柔らかそうだなぁと思って……」
顔を赤くして正直に白状する拓実に、真弓はクスっと笑って
「そんなにオッパイ好きなの?」
と。
そして拓実が
「触った事がないので、どんな感じなのかなぁと思って」
と言うと、真弓が
「じゃあちょっと触ってみる?」
と、そんな流れに。
もちろんブラジャーもしているし、パジャマの上からだが、それでも真弓のFカップの乳房を触って、拓実は感動したように
「おお~めちゃくちゃ柔いですね!」
と声を上げて大喜びしていた。
真弓も拓実があまりにも無邪気に喜ぶから嬉しくなって、結局それから毎日のように
「今日も触りたい?」
と誘って拓実に胸を触らせていた。
ただ、真弓も拓実の大きな手に胸を揉まれて何も感じない訳がなく、その刺激に毎回アソコをグッショリと濡らしてしまっていたのは言うまでもない。
そしてこれもごく自然な流れなのかもしれないが、そうやって毎晩のようにスキンシップをしていた真弓と拓実の仲は当然のようにさらに深まっていったし、距離も自然と縮まっていった。
例えば、リビングでテレビを一緒に見ている時は、ソファで互いの肩が触れ合う程近くに座ってみたり、拓実の部屋に遊びに行った真弓が、そのまま眠くなって拓実のベッドで朝まで一緒に寝てしまったり。
そう、2人はまるで恋人のような生活を送っていた。
しかし、それでも真弓と拓実は最後の一線を越えていなかった。
それはやはり、真弓が人妻だという最後の壁があったから。
お互いに〝それはさすがにダメだよね〟という暗黙の了解が確かにあった。
しかし、さっきも言ったように人間とは欲深いものだし、常に新しい刺激を求めてしまうものだ。
だからずっとギリギリのところで一線を越えずにはいたけれど、2人とも本当は心のどこかで切っ掛けを待っていたのかもしれない。
いつかその切っ掛けが訪れるのを……小さく期待しながら……
そしてついに、その日はやってきてしまった。
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