「ハァ……ん……」
「ハァ……」
セックス後の長いディープキスが終わって、顔を近づけたまま見つめ合う真弓と拓実。
「気持ち良かった?」
「ハイ、めちゃくちゃ気持ち良かったです。真弓さんはどうでした?」
「うん、気持ち良かったよ。あ、ねぇ拓実君、アレ、沢山出たかな?」
「……たぶん結構出たと思います。」
〝アレ〟とはもちろん精液の事だ。
拓実がゆっくりと膣からペニスを抜くと、真弓はそこへ手を伸ばした。
「私が外してあげる。……わぁスゴイ!本当に沢山出たねぇ。」
コンドームの先端にたっぷりと溜まっている白濁液を見て笑顔を見せる真弓。
私でこんなに沢山出してくれたんだと思うと、嬉しくなってしまう。
そして、それと同時についに本当に拓実とセックスをしてしまったのだと実感も沸いてくる。
「私達……しちゃったね、エッチ。」
「……はい。あ~これで俺、童貞じゃなくなったんですね。」
「うふふ、おめでと。」
「……真弓さん、ありがとうございます。」
「プレゼント気に入ってくれた?」
「はい、最高のプレゼントですよ。なんていうか、心も身体も満たされるというか……1人でするのとは全く違いますね。俺、感動しました。」
まるで生命の神秘にでも触れたかのように感動している拓実。
でもその気持ちは真弓にも分かった。
そう、やっぱり1人でするのとセックスは違う。
人の肌に触れる感覚、伝わってくる体温、舌を絡めた時の唾液の味わい、そしてあの絶頂感。
数分前の出来事だけど、あの昂揚感とエクスタシーを思い出すだけでまた身体が熱くなってきてしまう。
しかも拓実にとっては初体験のセックスであったのにもかかわらず、真弓はその拓実にいきなりイかされてしまったのだ。
正直、今までしてきたセックスの中で一番気持ち良かったかもしれない。
「セックスって、良いですね。」
「……うん、良いよね。」
互いに顔を見合わせてそう言って、照れる2人。
恥ずかしいけれど、セックスの後の満足感でオープンな気持ちになっているからなのか、そんな事も素直に認め合えてしまう。
「それと……」
続けて拓実が何かを言いかける。
「ん?なに?」
「……真弓さんはやっぱりエロいなぁと思いました。」
「え~でもそれは拓実君も一緒でしょ~?」
「そうですけど、まさかこんな事までしてくれると思わなかったので。」
「……うん……確かにそうだよね。私、凄い事してるよね、拓実君としちゃうなんて。自分でも驚いてる。」
「俺はめちゃくちゃ嬉しかったんですけど、どうして俺としてくれたんですか?」
「うーん分かんないけど……どうしてだろうね?元々私ってこんなにエッチじゃかったはずなんだけど。」
「そうなんですか?」
「うん……でも……ねぇ拓実君、正直に言ってもいい?」
「え?もちろん、いいですよ。」
「私ね……たぶんそういう時期なんだと思う。」
「時期?」
「うん、なんていうか……発情期?みたいな。」
「あ~……」
「だからね……自分で言うのもなんだけど、今の私って凄くエッチだと思う。」
「な、なるほど……発情期ですか。」
「発情期って言うとちょっと動物っぽいよね。でも本当に、本能に逆らえないっていうか……最近ちょっとそれで悩んでたから。」
「悩んでたんですか?」
「うん……だって、エッチな事ばっかり考えちゃうのって、女としてダメな気がするし。」
「そんな事ないですよ、全然ダメじゃないです。俺は……エッチな真弓さんも好きですし。」
真面目に答えてくれる拓実に、クスっと笑う真弓。
本当はいけない事をしているのに、拓実が相手なら全て許されるんじゃないかという気になってきてしまう。
「私もエッチな拓実君好きだよ。私達、2人共エッチだよね。こんな事話せるの拓実君だけだよ。」
「真弓さん……」
「ていうか、拓実君も絶対発情期だよね?」
「そうですね、俺もたぶん、発情期だと思います。」
そんな会話をしながら、真弓は拓実の股間をチラッと見る。
あれだけの射精をしたのに、拓実の男根はまだ萎えていなかった。
「……ねぇ拓実君、もしかしてまだムラムラしてる?」
「え……あ、そ、そうですね、真弓さんと話してたらまた……」
「うふふ、元気だね。……ねぇ、じゃあもう1つ私からプレゼントしてあげようか?」
「え、もう1つのプレゼントって何ですか?」
「それはまだひ・み・つ。拓実君が目を閉じてくれたらプレゼントしてあげるよ。」
「目を閉じるだけでいいんですか?」
「うん。」
「じゃあ……」
そう言って目を閉じる拓実。
それを見て真弓はベッドから降りて、腰掛けている拓実の前へ移動した。
再びムラムラしてきているのは真弓も同じだった。
アソコに拓実のモノが入っていた余韻がまだ残っている。
拓実のペニスを見ていると、思わずゴクリと喉を鳴らしてしまう。
そして座っている拓実の前で膝をつき、吸寄せられるように手を伸ばし、そっと肉棒を握る真弓。
「ぁぁ……」
「拓実君、プレゼントしてほしい?」
「は、ハイ……」
「うん、じゃあしてあげるね。」
そう言うと、真弓は拓実の股間に顔を近づけて、ペニスを舌で舐め始めた。
「ああ真弓さん……」
その感触ですぐにフェラチオをされているのだと気付いた拓実は、思わずそう声を漏らした。
「うふふ、気持ちイイ?」
「ハイ……気持ちイイです……ぁぁ……」
射精してコンドームを外したばかりの拓実の陰茎は、精液の味と匂いがする。
「ハァ……ん……チュ……」
真弓は拓実のペニスを舐める事にすぐに夢中になっていった。
濃厚な男の味と匂いに頭の中が甘く痺れてどんどんエッチな気分になってくる。
そしてもっと味わいたいと思えば、当然今度はそれを口の中へ含みたくなる。
拓実のペニスは太いから口に入れるのは大変だが、真弓に躊躇いはなかった。
――ン……おっきぃ……――
大きく口を開けてペニスを口に含んだ真弓は、そのままゆっくりと頭を前後に動かし始めた。
するとすぐに口の中で硬さを増し始める拓実の男根。
先程の射精で尿道に残っていた精液が、我慢汁と共にダラダラと溢れ出す。
真弓はそれを舌で味わいながらゴクリと飲んだ。
正直、オナニーを手伝い始めた頃から拓実の精液の匂いは好きだったけれど、味もやっぱり美味しいと感じてしまう。
苦くも甘くもないけれど、鼻の奥にベッタリと張り付くような濃厚な匂いと、ドロっとした舌触りが癖になる。
「ン……んん……チュパ……」
そしてそんな味わいに、真弓も興奮のスイッチも入ってアソコが一気に濡れてくる。
濡れやすい体質である真弓のアソコは、すでに太ももにまでダラダラと流れ出る程愛液を溢れさせていた。
もう我慢できない。欲しい。
「ぷはぁっ……ハァ……拓実君。」
短い時間でフェラチオを中断。
ギンギンに勃起したペニスを口から吐き出した真弓は、堪らず拓実の名前を呼び、さらにこう言った。
「ねぇ、もう一回したい?」
目を開けた拓実はもちろん
「ハァ…はい、したいです」
と返事をした。
すると真弓は嬉しそうに
「私も」
と言って拓実の上に跨り、ペニスを手で支えて自分の膣口に当てた。
「入れてもいい?」
「ハイ……」
そしてゆっくりと腰を下ろして膣の中に拓実のペニスを沈めていく真弓。
「んっ……アア……拓実君……」
「ああ……真弓さん……」
ハァ……やっぱり気持ちイイ……拓実君の……
今は思う存分にセックスの快楽を味わいたい。
その気持ちで一致している真弓と拓実は、2回目のセックスをする事に対して躊躇などなかった。
もう言葉なんていらない。ただただセックスだけに夢中になる。
そして真弓と拓実はそのまま、時間を忘れて腰を振り続けた。
まさに本能のままに快楽と刺激的な絶頂を求めて、深夜を超えて明け方まで……。
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