「まさか志乃がスカウトされちゃうなんてねー、まぁ志乃は可愛いからスカウトされても不思議ではないけど。」
スタジオ見学の件を沙耶に話すと、沙耶は喜んで一緒に付いてきてくれると言ってくれた。
志乃が大学生になってから一番仲が良い友人がカフェのバイトで出会った沙耶だ。
沙耶が見学に付き合ってくれると言ってくれて、志乃はホッとしていた。
「沙耶ちゃんありがとう、1人じゃ不安だったから。」
「いいよーどうせ彼氏もいない私は暇人だし。それにイケメンモデルに会わせてくれるって話なんでしょ?」
「うん、そう言ってたよ、真田さんが。」
「真田さんってあのイケメンおじさんの事ねー、何となく只者じゃない雰囲気はあったけど、会社経営してるって聞いて納得したわ。
で、志乃はモデルの仕事引き受けるつもりなの?」
「まだ分からないよ、それに私がモデルなんて……。」
「やってみれば良いじゃん、志乃って何気にスタイルも良いし〜。
ていうかよく見たら志乃ってオッパイも結構……もしかして志乃って脱いだら凄いの?」
沙耶にそう言われ、志乃は顔を赤くしてしまう。
「別に凄くはないと思うけど……」
「ウフフ、ねぇ、ちょっと志乃おっぱい触られせてよ。」
そう言って沙耶は悪戯っぽい顔で志乃の背後に周り、服の上から志乃の胸を触ってきた。
「えっ!?ちょ、ちょっと沙耶ちゃん!?きゃっ!」
「わぁ〜やっぱり結構あるね!ていうか志乃のおっぱい柔らか〜い!これなら彼氏できたら喜んでもらえるよ!」
「ちょっと止めて沙耶ちゃん!恥ずかしいから!」
「アハハ、志乃顔が真っ赤だよ〜!可愛いね〜」
こんな風に沙耶はいつも志乃をからかってくる。(胸を触られたのは初めて)
でも志乃はこうやって気兼ねなく接してくれる沙耶の事が大好きだった。
きっと大人しくてシャイな志乃と、社交的で明るい沙耶とで、上手くバランスが取れていたのだろう。
そしてそれから数日後、志乃と沙耶は真田の会社を訪れた。
真田が経営しているという会社のスタジオは、志乃達がアルバイトをしているカフェから電車で二駅ほどの場所にあった。
この距離なら志乃がモデルのバイトをする事になっても問題なく通える範囲内だ。
「ようこそ、志乃さん沙耶さん、来てくれてありがとう。」
スタジオに着くと、スーツ姿の真田があのいつもの優しい笑顔で出迎えてくれた。
「どうぞ、案内しますね。」
撮影スタジオは割と新しい感じのビルの一室にあって、スタジオ内も綺麗で清潔感があって好印象だった。
衣装部屋には沢山の可愛らしい洋服が並べられていて、それを見た志乃と沙耶は目を輝かせていた。
「わぁ〜!すご〜い!ねぇ志乃この服見て!超可愛くない?」
「うん、可愛いのばっかりだね。」
「うちは主にアパレル業者からの依頼を請け負って撮影しているんだけど、自社ブランドも立ち上げていてね、この部屋にある服は全部うちが企画した物なんですよ。」
「え〜凄いですね〜」
「志乃さんにはぜひうちのブランドのモデルになってほしいんですよ。」
「志乃凄いじゃん!やってみなよ!」
「……でも……」
「写真を撮られる事に抵抗があるのは分かりますから、じっくり考えてくれれば良いですよ。
じゃあ次は撮影現場の見学に行きましょうか。」
そう言って真田は穏やかな顔で二人を撮影スタジオの現場へ案内した。
スタジオでは丁度男性モデルが何人か撮影をしている最中だった。
「うわ、やっぱりモデルの人達ってイケメンばっかりだね!私テンション上がってきたわ!」
男性モデルの容姿を見てキャッキャッと騒ぐ沙耶。
志乃の目から見ても、確かにモデルの男性達は顔やスタイルが整っていた。
さらにその隣のスタジオでは女性モデルも撮影をしていて、もちろん女性モデルも美人だった。
女性モデルは二人いて、一人は20代後半くらい、もう一人はもっと若くて志乃と同じくらいか少し上くらいに見えた。
「志乃さん、あの若い子はまだ20歳なんですよ。志乃さんと同じ大学生でアルバイトで来てもらってるんです。」
「そうなんですね、学生さんもいるって分かって少しホッとしました。」
「あの子も最初は緊張していたけど今はもう慣れて、ほら、楽しそうにやってるでしょ?」
真田の言う通り、撮影現場は笑顔が多く、カメラマンもモデルも楽しそうに仕事をしていた。
「可愛い服が着れて、プロのカメラマンに綺麗に撮ってもらえて、お金も貰えるなんて、ねぇ志乃、こんな良い話ないんじゃない?」
「そう……だね……」
志乃はモデルのアルバイトをやっても良いかなと思い始めていた。
真田は優しいし、現場の雰囲気も良い。
確かに楽しそうだと思った。
そんな志乃に対し、真田がさらに背中を押す。
「志乃さん、人生は何事も経験です。モデルのアルバイトもその一つだと思って、気軽に考えてみてください。きっと楽しいですよ。」
真田の言う通り、何事も経験してみないと分からない。
貴重な経験だと思えば良い。
もはやこの誘いを断る理由が見当たらなかった。
「……そうですね。」
「お、じゃあ引き受けてくれるんですか?」
「はい、よろしくお願いします。」
志乃は笑顔でそう言って頭を下げた。
「ありがとう、こちらこそよろしくお願いします。分からない事があったら何でも私に言ってくれれば良いですからね。」
「はいっ。」
こうして志乃はモデルのアルバイトをする事になった。
そして見学が終わると、志乃と沙耶は真田に食事に誘われた。
もちろん二人とも喜んで行く事にした。
しかもその食事の席には何人か男性モデルも来るらしく、沙耶はさらに大喜び。
見学の最中から真田とは色々な会話をし、志乃と沙耶はすっかり真田を信頼しきって気を許していた。
しかし三人でスタジオを出ようとした時だった。
「あれ?あの部屋は何をしてる部屋なんですか?あそこもスタジオですよね?」
沙耶が帰りの通路で半開きになっていた扉を見つけて真田にそう聞いた。
扉の隙間からは明るい光が漏れていて、そこも何かの撮影スタジオなのだろうと志乃もすぐに分かった。
「あぁ、あの部屋も小さいですけどね、うちのスタジオですよ。」
「へ〜撮影する部屋も沢山あるんですね〜」
何も知らない、何も疑う様子もない志乃と沙耶の表情を見て、ニヤっと笑みを浮かべる真田。
そして真田は落ち着いた口調でこう続けた。
「あそこはね、今日見学してもらったスタジオとは少し趣向の違う物を撮影しているんですよ、見ていきますか?」
「趣向が違う?え〜見てみたいです!」
沙耶はノリノリでそう言うと、真田は優しい笑顔で
「じゃあ少しだけ見ていきましょうか」
と言ってその部屋へ二人を案内した。
「どうぞ。」
志乃は何の撮影だろう?と思いながら言われるがままにスタジオに入った。
しかしそこで行われていた撮影の光景を見て、志乃と沙耶は目を丸くして驚いた。
「えっ!?こ、これって!?」
コメント
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どんな撮影が・・・続きが気になりすぎる!!!
この作品大好きだー!!!
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更新ありがとうございました~
結構あるあるの志乃のおっぱい…(*´Д`)ハァハァ
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これは名作になる予感
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コメントありがとうございます。
私としてもこういうシーンを書いてる時が一番楽しいです。
頑張りますね。
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コメントありがとうございます。
志乃の体の描写もしっかり表現していけるようにしますね!
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コメントありがとうござます。
めちゃくちゃエロい名作にできるように頑張りますね!