旅行のプランは宿泊先の予約も移動の車の用意も含めて全て駒木先輩がやってくれた。(さすがキャプテン)
そして当日、集合場所から駒木先輩が運転する車で1時間半ほど移動して、プール付きのバーベキューができる施設に到着した。
その施設は周りが山に囲まれているような田舎町にあって、田舎風景の中では不釣り合いなくらいオシャレで、外からは覗かれないようになっている建物だった。
入場は18歳以上の会員限定らしく、プールはあっても子供はいない、大人だけの秘密の遊び場的なところだった。
「へぇ、結構おしゃれなところじゃない!よくこんな良い所見つけたね!」
千里さんが施設を見渡しながら感心したように駒木先輩に言った。
「だろ?俺の大学の先輩に教えてもらったんだよ。」
確かに綺麗なところだし、バーベキュー用の食材もしっかりしてるし、プールも広い。
春花ちゃんも建物に入った瞬間から目を輝かせていた。
「わぁ、ねぇ見て周平くん!綺麗なところだねぇ!」
君の方が綺麗だよ。
俺の隣でキャッキャッと嬉しそうにはしゃぐ春花ちゃん。
なんだよこの可愛いさ、反則だろ。
で、さっそくみんなでプールに入るために着替えに行く。
いよいよ春花ちゃんの水着姿が見れるんだと、先輩達も俺も胸を高鳴らせていた。
男性陣は着替えるのが早いので先に水着になって外で千里さんと春花ちゃんが更衣室から出てくるのを待っていた。
しかししばらくしてやっと更衣室から出てきた千里さんと春花ちゃんの姿を見て、俺たちは愕然とした。
千里さんと春花ちゃんは確かに水着に着替えてきた。
でもその水着というのが、上はパーカーみたいなのを羽織っていて下はショートパンツタイプ、という水着というよりは一見普通の服のようにしか見えないタイプの水着だったのだ。(中にビキニ着ているらしい)
千里さんと春花ちゃんはニコニコ顔で更衣室から出てきて
「ほら見て〜この水着可愛いでしょ〜?春花ちゃんとお揃いにしたんだよ〜」
って。
そんな千里さんに対して先輩達は真顔で
「は?」
みたいな。
「な、なんだよ!その服は!」
千里さんに半ギレする駒木先輩。
「え?服じゃないって、これちゃんとした水着だよ?」
「そんなもん服と一緒じゃねぇか!」
確かに、これでは胸の谷間も見えない。
「水着と言えばビキニだろ!」
「は?バーカ、あんた達の前でビキニになんてなる訳ないでしょ〜?」
「くそ!騙された!」
「あんた達が勝手に期待してただけでしょ〜。」
呆れ顔でそう言う千里さんの横で、春花ちゃんはクスクス笑っていた。
俺も勝手に春花ちゃんのビキニ姿を期待してしまっていたから内心ちょっとガッカリしてしまった。
一応その服のような水着の下にはビキニを着ているらしいんだけど、千里さんは
「絶対脱がないから!」
と断固拒否。
仕方ないからそのままみんなでプールで遊ぶ事に。
で、春花ちゃんとプールで遊んだりバーベキューで食べたりとかそれ自体はめっちゃ楽しかった。
浮き輪にプカプカ浮かぶ春花ちゃんを押して泳いだりしてね。
「周平君すごい!速いね!わぁ!あはは!」
もうね、夢のような時間だったよ。
ちなみに運転手の駒木先輩以外は酒も飲んだので、結構みんな酔っ払ってハイテンションになってた。
千里さんと春花ちゃんも甘い酒飲んでほんのり頬っぺたピンクに染めながらいつもより陽気な感じだった。
で、そんな中でちょっとだけエロい出来事もいくつかあった。
一つは、男性陣はもちろん上半身裸なんだけど、先輩達って結構筋肉ムキムキなのね。
精力上げるためにって普段からジムで割とガチで筋トレしてるから、みんな腹筋とかボコボコに割れてるのよ。(先輩達はセックスにだけは異常にストイック)
俺も先輩達に誘われてジム通ってたからそこそこマッチョだし、腹筋も割れてる。
で、千里さんが
「あんた達って筋肉だけは凄いよね、腹筋とかヤバくない?」
「まぁ鍛えてるからなぁ、腹筋触ってみる?」
「え!いいの?」
ってなって、千里さんが先輩達の腹筋触って
「うわヤバ!本当にボコボコだね〜!え〜凄いねこれは。」
明らかに嬉しそうにしてテンション上がる千里さん。
「だろ?ちゃんと鍛えてるからよ〜俺達を見直したか?」
「まぁ確かにガリガリよりは筋肉ある男の方がガッチリしてて好きだけどね〜、でもあんた達はいくら筋肉があっても変態だから論外だけどね〜」
そして千里さんは先輩達の腹筋を触りながら春花ちゃんに向かってこう言った。
「ねぇ春花ちゃんもこっち来て触ってみなよ、春花ちゃんも筋肉好きだから触りたいでしょ?」
それを聞いて、その意外な事実にみんな驚いた。
「え!?春花ちゃん筋肉好きなん!?」
「それは……」
恥ずかしそうに顔を赤くする春花ちゃん。
俺も知らなかったわ、そんな情報。
「この前加奈さんと3人で飲んでた時に言ってたもんね〜、どんな男がタイプかって話してて、春花ちゃんも割とマッチョの男の方が好みだって。」
「もぉ千里さん……千里さんと加奈さんだから話したのに……」
「うふふ、いいじゃん、マッチョ好きの女の子なんて珍しくないから恥ずかしくないよ。」
千里さんに暴露されてめっちゃ恥ずかしそうに顔真っ赤にして千里さんに抱きつく春花ちゃん。
そう言えばもう女子だけで飲み会してたんだな……他にどんな会話したんだろう。
恥ずかしがってる春花ちゃんは可愛くてちょっとエロいと思った。
「マジかよ〜春花ちゃん筋肉好きなら早く言ってや〜」
「ほら、春花ちゃんなら好きなだけ触っていいよ?」
そう言って春花ちゃんの方に近づいて腹筋を見せつける先輩達。
「春花ちゃん触らせてもらいなよ、こいつらに遠慮なんてしなくていいんだよ?」
「ほら、俺の触ってみ。」
「でも……」
「いいから触ってみなって。」
駒木先輩がさらに春花ちゃんに近づく。
千里さんにも背中を押されて、春花ちゃんはめっちゃ恥ずかしがってたけど、ゆっくりと手を腹筋に近づけていった。
「……じゃあちょっとだけ……失礼します……」
白い手で、こんがり日焼けしている駒木先輩の腹筋を恐る恐るって感じで触る春花ちゃん。
「……わぁ……凄いですね……」
恥ずかしそうだけど笑顔になる春花ちゃん。
嬉しそうだからやっぱり筋肉フェチなのか。
おかしい、なんかエロいぞ。
他の先輩達も
「俺も俺も、春花ちゃん俺のも触って!」
と。
で、順番に春花ちゃんが触っていく。
その度に春花ちゃんが
「わぁ……みんな凄いですね」
と言って先輩達は大喜び。
で、調子に乗った浜村先輩が
「あ〜春花ちゃんに腹筋触られてるとチンコ勃ちそうになるわ〜!」
とか言い出して、それはさすがに千里さんに怒られて、思いっきりグーで脇腹殴られてた。
春花ちゃんはそれを見てまたクスクス笑ってた。
ちなみに俺も腹筋割れてるので春花ちゃんに触ってもらったんだけど、
「わぁ〜周平くんも凄いね〜!」
なんて言いながら優しいタッチで腹筋を触られて、正直俺も股間が勃起しないように我慢するので必死だった。
で、その後もう一つちょっとエロい事が起きた。
それは、途中で千里さんがトイレに行って居なくなった時に起きたんだけど……。
やっぱり先輩達は春花ちゃんのビキニ姿だけはどうしても諦めきれなかったみたいで、先輩達が春花ちゃんにこんなことを言い出した。
「春花ちゃんその水着だと泳ぎにくいでしょ?」
「ん〜ですね、かなり。ほとんど服だから抵抗が大きいんですよね。」
「じゃあ上に着てる服みたいなやつ脱いでビキニになればいいじゃん!」
と、それで春花ちゃんが脱いでくれる訳ないだろうと俺は思ったんだけどね……
ところが春花ちゃん、実は結構押しに弱いってことがここで分かるのよ……。
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