女子大生 水野果歩(179)

果歩 
「あんっ!」

マットの上に押し倒された果歩は、富田の手によって力ずくで衣服を次々と脱がされていく。

それを見て喜びの声を上げる男性会員達。異常な光景だった。

果歩 
「あぁ・・・イヤ・・・富田さん・・・」

富田 
「今頃何を嫌がるんだよ果歩。この前もここのスタッフ全員とヤッて気持ち良さそうに喘いでいたじゃないかお前は。」

荒々しく衣服を脱がせて果歩を下着姿にすると、富田は動きを止めずにそのまま下着にも手を掛けていく。

果歩は依然抵抗を試みるも、男の中でも特に逞しい肉体の持ち主である富田に果歩のような女の子が力で勝てる訳もなく、富田に容易にブラジャーのホックを外され身体から素早く抜き取られてしまう。

そして富田はその薄ピンク色のブラジャーを会員達の方へ勢い良く放り投げた。

すると会員達の盛り上がりは一層大きなものとなる。

ある者はブラジャーを手にしてその匂いを嗅ぎ、ある者はブラジャーから解放された果歩の美しい乳房に目を釘付けにしていた。

    
「はぁぁ凄く良い匂いだぁ・・・あ~果歩ちゃんの匂いがするよぉ。」

    
「果歩ちゃんやっぱり肌白いな、ていうか胸も結構あるな。」

    
「あ~早くあのオッパイにしゃぶりつきてぇ!」

変態とも思える言葉を会員達は恥ずかしげもなく平気で口にしている。

いつもは学生アルバイトの果歩に紳士的な振る舞いを見せていた大人の男達が、今は獲物を目の前にして涎を垂らすオオカミのようになっていた。

それは今まで果歩の前では見せた事のない男達の本当の姿。

そこにいる全員が果歩よりも歳の多い大人の男性であり、中には果歩の倍以上の年齢を重ねている男性もいた。

普段の仕事場や家庭では真面目に過ごしている男性達も、この特別な空間の中では心の奥に溜まった欲望を我慢せずに剥き出しにする。

富田 
「ほら見てみろよ果歩、アイツらを。皆お前を見て発情してんだぜ?嬉しいんだろ?なぁ?そうなんだろ?」

果歩 
「ハァ・・・ダメ・・・です・・・あっ!」

パンツに手を掛けた富田が一気にそれを下ろし果歩の脚から抜き去る。そして富田はパンツの底部分を確認すると、それも会員達の方へ放り投げた。

    
「うおぉ果歩ちゃんのパンツきたぁ!」

    
「おい俺にも見せろって1人占めするなよ!」

    
「わかってますって。・・・ん?うわ!なんだこれ!パンツ凄い濡れてますけど、グチャグチャだぞおい。」

    
「え~マジかよこれ果歩ちゃんのマン汁?濡れすぎだろこれは。」

    
「あれだけイヤイヤって言いながら、超興奮してんじゃん。」

そんな男達の反応を耳にして、果歩は顔を赤くし顔を横に背けた。

富田はそんな果歩の髪の毛を掴んで、自分の方へ強引に向かせる。

果歩 
「あぁ痛いっ・・・」

髪の毛を引っ張られる痛さに顔を歪める果歩。しかし富田はそんな事はお構いなしといった感じで、果歩に非情な言葉の浴びせる。

富田 
「お前は結局根っからの淫乱女なんだよ、わかるか?そうだろ?こんな事しなくたって放っとけば誰にでも股を開くんだろ?なぁ!?そうなんだろ!?」

果歩 「ぅぅ・・・違います・・・私は・・・富田さんだけが・・ぅぅ・・・」

目を赤くしながら果歩がそう言いかけた瞬間、富田は突然形相を変えて、怒ったように罵声を上げた。

富田 
「嘘をつけ!!!このあばずれ女が!!!!!」

そう叫んだのと同時に富田は大きく手を振り上げた。

そして・・・

バチーンッ!!!!

部屋中に鈍い音が鳴り響いた。

・・・・・・

果歩 
「・・・ハ・・・ハァ・・・ぁ・・・ぁぁ・・・・」

富田 
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

あまりの衝撃的な出来事に目を丸くして固まってしまった果歩。

赤く腫れ上がった頬に大粒の涙が瞬きをしていない目からツーっと流れた。

富田 
「・・・お前みたいな女・・・はぁ・・・女は全員そうだ・・・はぁ・・・女は・・・女は・・・」

富田は取り乱した様子で、茫然自失の果歩の身体を弄りながら、ブツブツと独り言のようにそう呟いている。

果歩 
「・・・・・・」

左頬がジンジンと熱を帯びているのを感じる。

今まで誰にだって手を上げられた事など一度もなかった果歩。

あまりにショックが大きすぎたのか、その瞬間から抵抗を止めて脱力し、まるで人形のようになってしまった果歩。

富田 
「はぁ・・・クソッ!・・・女は・・・・女は全員肉便器にしてやる・・・はぁ・・・」

そしてそこには誰も見た事がなかった、まるで何かに追い詰められているかのように余裕の無い富田の姿があった。

コメント

  1. メンメン より:

    SECRET: 0
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    あ~!良かったですコメント非公開にしてもらえてて(笑)美桜さん良い所突き過ぎです。これ以上はネタバレになるので言えません。

    というかかなり先が読める展開ですよね、これは。

    暴力シーンは富田さんの弱さを表現するために入れました。痛かったですよね、ごめんなさい。

    さすがにあれだけの人数は現実ではキツ過ぎますよね。
    官能小説ですから、誇張する部分もあるんですが、そういう所はやっぱり僕が男だからなんだろうなぁ…男の妄想的シーンですよね。

  2. メンメン より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます。

    きのこさん良い所突いてます(笑)

    というか、僕が伝えたい物語の雰囲気、空気がきのこさんに伝わっているみたいで凄く嬉しいです。

    そうですね、富田さんのそういう部分がこの物語のポイントだと思ってます。

    僕としてもそういう富田さんの感情をどう表現するか色々考えてます。

    展開はちょっと官能っぽくないかもしれませんが、そろそろ終盤、完結に向けて頑張ります。

  3. メンメン より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    少しでも意外性が突けたみたいで嬉しいです(笑)

    富田さんはこの物語のもう1人の主人公ですからね、富田さんの心情…丁寧に書きたいと思います。

    これから重要なシーンに入っていきます。と、同時にもう結構終盤です。

  4. 美桜 より:

    SECRET: 1
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    想像ですが、富田さんは過去に、女性に裏切られたか、もしくは母親に対するコンプレックスなどがあったのかも知れませんね。(*_*)

    でも、頬を殴るのは、イヤだなぁ……。(;_;)
    調教とは意味が違って来ますよね。
    感情的だし。(ρ_;)

    会員に犯される果歩。
    明日もあそこが腫れちゃうぞ。(爆)

  5. きのこ より:

    SECRET: 1
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    富田さんて、女(果歩とか秋絵さんとか)をどこか蔑んだ目で見てるって思っていたけど、違ったみたいですね。なんか、女全般?に対する憎悪を抱いているってことなのかなー。でも果歩には違う感情も抱いていたのに、果歩が後藤と交わったことで前より更に女に絶望した……とか。
    富田さんの気持ちはわからないけど、伝わってくるものがあります。
    かなしいひと、なんて言葉ではきっと表現しきれないけれど。今日の富田さんはかなしいなって思いました。

  6. 京香 より:

    SECRET: 1
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    冷徹に淡々と進んでいくかと思ってましたが…意外にも富田さん脆いですね(驚き)

    これは富田さんと、パートナーと比べて見てしまってるからなんですけど、
    パートナーだと…淡々と感情なく冷徹に堕としてポイだろうなぁ(自分を裏切る相手には…怖っ)

    次回が気になります♪

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