「そうだよ拓実、お前が浪人やってる間に慶介も裕太(拓実の同級生)もみんな童貞捨てちまったぞ、まだ童貞なのはお前くらいじゃねぇか?」
新田達にそう言われ、拓実は少し動揺したような顔で真弓の方をチラっと見た。
真弓もその拓実のその視線に気づいて、気まずくなる。
まさか〝実は真弓さんと毎日のようにセックスしてます〟なんて拓実が言えるわけがない。
「どうするよ拓実、俺が風俗にでも連れて行ってやろうか?」
「い、いや俺はそういうのは……」
「遠慮するなよ、最初の一回くらいは俺がおごってやってもいいぞ?」
「さすが新田さん、童貞の後輩に風俗おごってやるなんて器が大きいっスね。」
「だろ?可愛い後輩の拓実には早くセックスさせてやりてぇしよぉ、な!拓実、今度一緒に行こうぜ。」
「はぁ……でも……」
「でもじゃねぇだろ、お前も早くセックスしたいだろ?」
「……したい……ですけど……」
「どうせお前の事だからオナってばっかで勉強もできてないんだろ?」
「そ、それは……」
「真弓さんどう思います?拓実もさっさと童貞捨てちまった方が勉強にも身が入ると思いませんか?」
突然話を振られ、真弓も動揺する。
真弓もまさか〝拓実君の初めてはすでに私と済ませて……〟なんて言えるわけがない。
「私は……よく分からないけど、拓実君はちゃんと勉強頑張ってるよ。」
聞かれた事をやんわりと受け流して、疑われないように平静を装う真弓。
「いやいや、コイツ意外と性欲強いですからね。真弓さんも気を付けた方がいいですよ、その内拓実に襲われちゃうかもしれませんよ。童貞のセックスへの執着心は半端ないですから。」
「てか拓実も大変だろ、こんな美人な人妻さんと一緒に住んでたらムラムラしっぱなしじゃねぇのか?いくら真面目でも拓実もオスだからなぁ。」
酔っ払った顔で笑いながら冗談っぽく言う先輩3人に、拓実は何とも言えない顔をしていた。
困っている拓実を見て、真弓が気を使ってフォローする。
「ちょ、ちょっと、みんな変な事言わないで。拓実君はそんな子じゃないから。」
と言いつつも
――そういえば拓実君、私のパンツ盗んだりしてたっけ…――
なんてことを思い出してしまう真弓。
「まぁ拓実は顔はイケメンだし、大学行ったら女なんて飽きるほど喰いまくれるだろうけどなぁ。」
「無理っスよ新田さん、拓実の性格じゃそんな事できないですって、新田さんじゃあるまいし。」
「おいおい、その言い方じゃ俺がまるでヤリチンみたいじゃねぇか。」
「え、違うんスか?」
「お前らなぁ、俺は女に対しては紳士だっての。あ~知らないんだな、俺が女をエスコートするのすげぇ上手いのとか。」
「え~そうなんスか、俺が知ってる新田さんは女に対してはとにかくドSってイメージしかないんスけど。ほら、高校時代も相手チームの女子マネージャー喰いまくってたじゃないスか。」
「あれは若気の至りだなぁ、あの頃は俺サルだったから。
でも今の俺は超紳士よ、マジでエスコートするのすげぇ上手いから。俺とデートした女は皆気づかない内にラブホ入っちまうから。そこまでの過程が超自然だからな。」
「ハハッ、なんスかそれ、結局ヤリまくってるのは変わってないじゃないっスか。」
「まぁそうなんだけどな、ハハハッ!てかマジで大学の女って皆簡単に股開くよな?特に女子大とかよ、あれヤバくねぇか?全員ヤリマンだろ。」
「いや俺そんな喰えないっスよ、新田さんが特別なんじゃないっスか?」
「お前らもまだまだ修行が足りないんだな。」
――この子達、凄い会話してる……――
真弓は新田達の会話を聞きながら、なるほど、新田君はそういう男の子なのね……と、察した。
そういえば自分の大学時代を思い出してみても、そういう男の子達はいた。
女の子の身体ばかり狙っているチャラい男達が。
真弓も学生だった頃はそういう男達によく声を掛けられたりしたものだったが、当時の真弓はそういう男達に全く興味がなく、相手にすらしなかった。
「真弓さんはどうなんですか?大学の頃は結構遊んだりしてたんですか?」
「えっ?私……?私は全然、そんな事……」
「え~嘘だろぉ、真弓さんなんて美人だから絶対モテたでしょ。」
「そんな事ないよ、私地味だったし。」
「いやいや、地味とか言ってもその美貌は隠しきれないでしょ~」
「こんな美人さんがいたのに放っておいた周りの男達無能過ぎません?」
「真弓さんの学生時代とか絶対可愛いよな、今も美人だけどさ。」
そして話題が拓実から真弓中心に回り始めた頃、酒で酔っ払っているのもあるのか、そこから新田達の真弓を見る目の色が徐々に変わり始めた。
コメント
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真弓さんにいよいよピンチが来そうですねえ。へへへ
続き楽しみにしてますよお
最近りっくんさんやMNさんは元気なんですかねえ。すっかり見ませんねえ
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だいぶ難儀なさっている様子…
拓実の先輩を投入した段階で嫌な予感はしましたが
まさか、ここまで頓挫してしまう事になろうとは。
こうなったら新田達は真弓さんの淫夢だった事にして
早々に終わらせ、旦那の帰還、拓実の嫉妬、スリリングな
寝取りセックスを織り交ぜながら完結!
その勢いで描きやすいテーマの濃密エロ小説に突入という方向は
いかがでしょうか?
野外セックス編をブン投げた前科(?)がありますから
少々、強引な路線変更も有りですよ(^^;
快適に書ける環境にして良いエロ小説を読ませてくださいね。
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新田"達"、でもまわるのわまだ…か
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真弓さん 逃げてー!