女子大生 水野果歩(131)

ガタ・・・

時間ギリギリで講義室に入ってきた果歩は、いつも座っている場所に着席した。

果歩 
「・・・ふぅ・・・。」

椅子に座り目を閉じ、深呼吸をしてなんとか落ち着きを取り戻そうとする果歩。

ドキドキと胸の鼓動はまだ速いままだ。

ほんの数分前に、トイレで達した小さな快感絶頂。その余韻がまだ果歩の身体には残っている。

机の下でそっと太腿辺りを触る果歩。パンツの底がジットリと濡れている感覚が気持ち悪い。

果歩 
「・・・・・。」

じっと机を見つめ考えた様子の果歩は、自分が先程してしまった事が信じられなかった。

・・・私・・・大学であんな事しちゃうなんて・・・

どうしようもないようなムラムラ感に、我を失ってしまった。

以前の自分なら考えられないような行動、歯止めが掛からない自分が情けない。

果歩 
「・・・ハァ・・・・」

しかしそんな自分を責める感情とは裏腹に、身体の奥からはまだ残っているあのムズムズ感が果歩を誘惑していた。

そう、果歩の火照った身体はあんな小さな絶頂では満足していなかったのだ。

しっかりと解されトロトロになったヴァギナは絶えず蠢き、アレを欲しがっている。

矛盾した自分の気持ちと自分の身体、その狭間で果歩は苦しんでいた。

そして考えた末にいつも辿り着くのが富田とのSEXである。

あの時間だけがその苦しみから逃れられる唯一の時間なのだと。

あの時間だけは例外なくどんな苦しみからも自分を解放してくれる。

そう思うと、果歩は富田に会いたくなって居ても立っても居られない。

それはまさに果歩が富田とのSEXに依存し、中毒にかかっている症状の表れであった。

予鈴が聞こえ、講義室に講師の先生が入ってきた。

それを見て果歩はある事に気付く。

・・・あれ・・・?知子ちゃん・・・まだ来てない・・・

果歩 
「ハァ・・・ァ・・・・ン・・・・ァ・・・・」

昼休み、果歩は講義が終ると、足早にトイレへと向かい個室に入って下着を下ろし、すぐに自慰行為を始めた。

結局、我慢できなかったのだ。

今朝の慰めの後、まだ残っていたムズムズ感は講義が終る頃には決壊寸前にまで増幅し溜まり、果歩の脳内をイヤらしいピンク色に染めあげていた。

尋常じゃないムズムズ感に、果歩は危うく講義中に股間に手を入れてしまいそうになったくらいだ。

果歩 
「ハァ・・・ハァ・・・ン・・・・」

クチュクチュクチュ・・・・

夢中になって指を動かす果歩。

先程まであった自責の念はどこかへ飛んで入ってしまった。

考える事といえば富田の事と、富田の男根を想像しながら、その快感に少しでも近づくために、今ヴァギナに差し込んでいる自分の2本の指を3本に増やそうかどうか、という事くらいだった。

昼休みは長い、その間に少しでも大きな絶頂に達しないと午後の授業なんて受けられない。

そんなある意味追い込まれた状況で、オナニーに没頭する果歩。

♪~♪~♪~

しかし突然、果歩の行為に水を差すように携帯の着信音がトイレに響く。

果歩 
「ハァ・・・ハァ・・・私の携帯・・・」

手の動きを止めペーパーで愛液で濡れた手を拭うと、カバンから携帯を出した。

知子からの電話だった。

果歩 
「・・・ふぅ・・・。」

果歩は【知子ちゃん】と出ている携帯の画面を見つめて少し息を整えた後、ゆっくりとボタンを押した。

果歩 
「・・・もしもし・・・?」

知子 『あ!果歩?ごめーん!今日勝手に休んじゃって。』

いつも通りの知子の大きな声を聞き、果歩はなんだか現実世界に引き戻されたような気持ちになった。

果歩 
「ううん・・・でもどうしたの知子ちゃん、体の具合でも悪いの?」

知子 『え?体調は別に悪くないんだけどさ・・・フフ・・・。』

果歩 
「そっか・・・よかったぁ、風邪でも引いちゃったのかと思ったよ。でもそれじゃどうしたの?なんか・・・機嫌よさそうだね?」

知子 『フフーン・・・わかる?実はニュースがあるんだよぉ。』

果歩 
「へ・・・へぇ・・・そうなんだ・・・え・・・何なに?そのニュースって。」

果歩は濡れた股間に冷たい空気を感じながら、もったいぶる知子に聞いた。

知子 『フフ・・・実はさ、私来月からイギリスに留学する事になったの!しかも○○大学だよ!すごくない?』

果歩 
「・・・ぇ・・・・」

目を丸くして驚く果歩。

思いも寄らなかった知子の言葉に、果歩は言葉を失った。

知子 『私の論文読んでくれた△△教授にどうだ?って言われて、実はイギリスに留学するのって私夢だったんだよねぇ・・・うちお金ないから半分諦めてたんだけど、教授がね・・・』 

次から次へと勢いのある言葉を放つ知子の声は、なかなか果歩の頭の中に入ってこなかった。

果歩 
「・・・・・。」

果歩は知子が留学して居なくなるという事に、途轍もない喪失感と、自分だけが取り残されていくような寂しさ、その2つが入り混じった複雑な気持ちに襲われていた。

コメント

  1. メンメン より:

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    コメントありがとうございます。

    早朝に更新しましたぁ。遅れてすみません。

  2. 匿名 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    近々の更新楽しみにして待ってますね~

  3. メンメン より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントありがとうございます。

    そこまで言って頂けると、やっててよかったなぁと言うか、本当に嬉しい気持ちになります。

    果歩はどんなにエッチになっても基本的には清楚、というイメージで書いてます。

    根が真面目で純粋だからこそ、その自分の常識の壁を越えた時の衝撃は大きいんですね。

    快感に溺れる果歩の姿をこれからもお楽しみ頂けるよう頑張ります。

    でも…さすがにこれからの果歩は清純とは言えなくなるかもしれません…めちゃくちゃになりますから(苦笑)

  4. ラブリー果歩 より:

    SECRET: 0
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    毎日愛読しています。
    どんどんいやらしくなっていく果歩。
    エッチシーンの合い間に描かれるキャンパスや自室での日常の光景が、
    女子大生が主人公であることを際立たせていて素晴らしいです。
    毎日ワクワク。
    身体に仕掛けられたシリコン状の物体による刺激を想像するだけで興奮。
    清楚な女子大生ならではのストーリー。
    最高です。

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