知子
「じゃあ・・・果歩、行くね。」
果歩
「うん・・・元気でね、知子ちゃん。」
イギリスに留学する知子を空港で見送る。
空港には知子の家族も来ていて、友達は親友の果歩だけが来ていた。
知子
「ん~やっぱ心配だなぁ果歩の事、最近なんだか元気ないんだもん。」
果歩
「・・・え?そ、そんな事ないよぉ!私元気だよっ!」
知子
「ほらぁそういうの空元気って言うのよ。・・・もしかして、また友哉君と何かあったの?」
果歩
「・・・な、ないよ別に。・・・もぉ~大丈夫だってばぁ!」
心配そうな表情の知子に笑顔を作って見せる果歩。
知子
「・・・・・はぁ・・・何か相談したい事あったらいつでもメール頂戴ね。」
果歩
「・・・・・うん・・・。」
果歩に今何か悩み事がある事は知子には分かっていた。
友哉が海外に行ってから、表情が明るくなったり暗くなったりしていた果歩をここ数ヶ月で見てきた知子。
もしかしてあの富田さんとか言うバイト先のオーナーとまた何かあったのかもしれないと知子は思ったが、果歩がそれを自分から言おうとしないなら、あえてその事を追求するのはよくないと考えていた。
母
「知子ぉ!もう時間よぉ!早くしなさい!」
知子
「は~い!分かったってばぁ!あんまり大きい声ださないでよぉ恥ずかしい。」
と、大きな声で知子が遠くから呼びかけてきた母親に返事をした。
果歩
「・・・知子ちゃん・・・私・・・すぐにメールしちゃうかも・・・。」
知子
「・・・・果歩・・・。・・・いいのよ!私達親友でしょ?何も気を使う事なんてないんだからっ。」
果歩
「・・・知子ちゃん・・・。」
果歩の目には薄っすら涙が滲んでいる。
知子
「・・・果歩、果歩が良いと思った方を選べばいいのよ。果歩も私もまだ大学生だし、いろんな経験した方がいいもの、失敗したって後でいくらでも修正できるわ。」
果歩
「・・・・・。」
知子の何かを察したような言葉に、果歩は言葉を返す事はできなかった。
知子
「・・・じゃあ果歩、元気でね。まぁ1年なんてあっという間よ、ね?」
果歩
「・・・うん・・・。」
知子
「・・・行ってくるね。」
果歩
「・・・うん・・・。」
果歩にお別れの言葉を送って搭乗口に向かって歩き出した知子。
果歩
「・・・・・。」
果歩は知子の背中を見つめながら少し考えた後、涙を拭って笑顔をつくった。
果歩
「・・・・知子ちゃんっ!」
果歩の声を聞いて立ち止まり後ろに振り返る知子。
果歩
「・・・・・・あ、あの・・・おみやげ・・・忘れないでね・・・。」
知子
「・・・ぇ・・・?フフッ・・・分かったわよ!・・・果歩ぉ!私がいない間に太らないようにね!」
果歩
「それはこっちのセリフっ!」
最後に果歩が元気を振り絞った事で、2人は笑顔でお別れをする事ができた。
しかし、それでも果歩の心の中は暗いままだった。
毎日当たり前のように会って、当たり前のように話して笑い合っていた親友が、遠くに行っちゃう・・・。
果歩が寂しがり屋という事もあるが、特に今の果歩にとって、親友という心の支えがいなくなるのはとても不安な事であった。
空港からの帰りは、知子の両親が車で果歩のアパートまで送ってくれた。
知子の両親は2人共とても優しい人で特に知子の母は、知子に似て豪快で元気の良い人だった。
母
「ごめんねぇ果歩ちゃん、あの子のために見送りまでしてもらっちゃって。」
果歩
「い、いえ・・・。」
母
「いつもウルサイでしょあの子?子供の頃からおしゃべり好きで、まるで口から生まれてきたような子だったわ。」
果歩
「フフッそうだったんですかぁ。知子ちゃんといるといつも楽しくて、私知子ちゃんと友達になれてホントに良かったです。」
母
「知子の方こそ、果歩ちゃんみたいな可愛くて優しい子がお友達になってくれて・・・ありがとね果歩ちゃん。果歩ちゃんのお陰で知子はいつも元気なんだと思うの。」
果歩
「・・・そ・・・そんな・・・いつも元気をもらってるのは私の方です。」
果歩も知子も実家を出て1人暮らしをしていたが、休みの日にお互いの実家に行って泊まりで遊んだりしていたので、お互いの両親の事はよく知っている。
果歩が知子の実家に行く度に知子の母親は、果歩の事を可愛いだとか優しい子だとか知子とは大違いだとか言って褒めていた。
アパート前に到着し、果歩は知子の両親にお礼を言って車を降りようとする。
果歩
「ありがとうございました。」
母
「いえいえ、こちらこそ。また知子が向こうから帰ってきても仲良くしてあげてね。」
果歩
「はいっ。」
そう言って果歩が車を降りたところで、知子の母が突然何かに気が付いたようにニコニコ笑顔で果歩の方を見た。
果歩
「・・・・?」
母
「フフッ・・・あれ、もしかして果歩ちゃんの彼氏さん?」
果歩
「・・・ぇ・・・?」
そう言われて果歩は知子の母が視線を送る方向を見た。
そこにはアパートの前に止めてある黒い高級車から降りてきた富田が立っていた。
母
「あら・・・年上の方?カッコイイ人ね、スポーツマンタイプかしら。・・・フフッ果歩ちゃんああいう人が好みだったのね?フフッ・・・お似合いね。」
知子に似てそういう話が好きな知子の母は、嬉しそうに果歩にそう言った。
果歩
「・・・あ、あの・・・」
母
「あらやだ、おばさんが若いカップルの邪魔しちゃいけないわねっ。」
知子の母は果歩の耳元で『また今度うちに泊まりに来た時、話聞かせてね』と嬉しそうに言ってから、そそくさと車に乗り込んで、窓から手を振りながら去っていった。
果歩
「・・・・。」
無言で立っている富田に、果歩はゆっくり歩み寄っていく。
果歩
「・・・・富田さん・・・。」
富田
「大林が待ってるから行くぞ。車乗れよ。」
果歩
「・・・・はい・・・。」
コメント
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コメントありがとうございます。
中出し待望の声は以前から結構あったんです。
でも僕的に女性が簡単に中出しを許してしまうのには抵抗があって、だから連載開始から中出しシーンまで半年掛かってしまったのかもしれません。
ピルは検討中ですねぇ…どうしよっかなぁ…
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コメントありがとうございます。
ごめんなさい、今日も果歩の身体に付いたアレは外せませんでした、また焦らしてしまいましたか?
たぶんもうすぐ取れると思いますよぉ。
…ヒリヒリピクピク…(笑)
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思う存分溺れれてください(笑)
現実世界のSEXも大切ですけど、やっぱ妄想は良いですよね。
その妄想が現実のものになると、果歩みたいにハマってしまうのだと思いますが…。
そう思うと果歩が羨ましい(笑)
僕も読者の方が僕の小説を読んで感じてくれていると思うと、ドキドキします。
そのドキドキがまた官能小説を書く源になって、そしてまた新たな興奮を読者の方に伝えられる。
今はそれが良い流れになっていて、執筆活動もスムーズに進んでいます。
やっぱり読者の方から感想などもらえるのが一番力になりますね☆
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コメントありがとうございます。
なんかこのエローシーンの間に入る、ワンクッションエピソードは恒例になってきていますね(笑)
大林さんに期待する声は多いですね。
血がでたりスカトロだったりは、僕の許容範囲外なので安心してください(笑)僕の趣味ではないですし。
でも…実は一度自分の枠を飛び越えてみようかなぁって思って、正直スカトロは羞恥プレイとして少し考えてはいました。
果歩に富田さんの前で排便させようかと…
読者さんに衝撃を与えるにはいいんじゃないかと思いまして…
ただこれやったら、離れてしまう読者さん多いだろうなぁと思い封印しました。
このコメント見て引かないでくださいねっ(汗)
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(念願の?)中出ししちゃったんですね、でも大林氏はピルとか絶対持っているだろうし、果歩さんにも処方しそうな気がするんですけど……って私だけかな?
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本格的な調教の始まりでしょうか?
大林さんにアレ取って貰った後の乳首とパールが、どんな状態か、早く知りたい。(爆)
明日が待ち遠しい。(>_<)
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参考になりますか?では…何でも聞いてください(笑)
女性は受身がちだからM気質になりやすいかも?そういう意味では多いでしょうね(妄想の中でならという条件付でしょうけど)
きっと、可哀相なくらいのプレイでもドMな果歩ちゃんは気持ちよくなっちゃうでしょうから…
果歩ちゃんと共に、私も快楽に溺れていきます(*≧m≦*)
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ただやりまくるだけの小説と違って、今日のような話がときどきあるのが本編の魅力ですね。
むっつりスケベの果歩を頭のなかで思い浮かべるのに(妄想するのに)とても役立っています。
そうこうしているうちに大林さん登場!
どんな調教を受けるのか楽しみです。
ただ血が出たりする痛い感じのとスカトロ系は苦手です・・・。
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いえいえ、京香さんの話は凄く参考になります。
果歩の小説はドM女性とド変態男性のための小説ですから(笑)
でもまぁ、女性ってMの方が殆どのような気がします。Sの人って珍しいですよね。
知子がいなくなってから、果歩は一気に崩れていくかも?しれません。
果歩が可哀相なくらいのプレイに突入です…。果歩といっしょに耐えてください(笑)
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次の展開が気になりますー(≧∀≦*)
んー、AVは男性用に作られてますから、男性ほどは女性は影響されないんだと思います。
半信半疑なんですか?
果歩ちゃんの反応はマゾ女性の反応そのものですよー♪自信持ってくださいね♪
私はドMなので、私の意見は一般的な女性には当てはまらない部分が多いと思います( ̄∀ ̄;)