富田の目を見れば、その精神状態が普通ではない事は容易に分かる。
怒り、不安、憎悪、悲しみ・・・複雑な感情が入り混じった目。
そんな冷静さを失っているように見える富田に、山井が苦笑いをしながら声を掛けた。
山井
「と・・・富田さん・・・大丈夫っすか・・・?」
富田
「はぁ・・・はぁ・・・ぁあ!?」
富田の目がギロっと山井を睨みつけると、その瞬間、山井は背筋に冷たいものを感じて表情を引きつらせた。
山井
「え?あ・・・あの・・・。」
富田
「はぁ・・・はぁ・・・チッ・・・」
山井の声で我に返った富田は、舌打ちをしてからゆっくりと果歩の身体から離れた。
ビッショリと汗を掻いた額に手を当てながら立ち上がった富田は、朦朧とした様子で周りを見渡す。
会員達が不思議そうな表情でこちらを見つめている。
富田
「・・・・山井・・・後は任せる。」
山井
「・・・え?」
富田
「コイツも秋絵と同じ扱いで構わない、身体に傷を付けなければどんなプレイでも許可をすると会員の奴らに言っておけ。」
山井
「は・・・はい・・・。」
富田はそれだけ言って、頭を押さえながらフラフラと部屋を出て行った。
それを見送った山井は、不思議そうに首を傾げて少し考えた様子を見せた後、再び笑顔を作って会員達に向かって声を掛けた。
山井
「で・・・では、皆さん!お待たせしました!果歩ちゃんの身体を思う存分味わってください!挿入の順番は先程引いてもらったクジの通りにお願いしますね!」
山井の声と同時に、裸のまま人形のように寝転がっていた果歩の身体に、男達が群がった。
まるで仕留めた1匹の獲物に群がる野獣達の様に。
果歩
「アッアッアッ・・・ンッンッ・・ハァ・・・ンッン・・・!!」
気持ちや感情のスイッチをオフにしていても身体は感じたし、喘ぎ声も出る。
身体が絶頂に達する度に男達の喜ぶ声が聞こえた。
果歩
「ハァアアアアンッ!!!」
グチャグチャグチャグチャグチャ・・・!!
騎乗位で1人の男と繋がり激しく腰を振りながら、口と両手で同時に3本のペニスを扱く。
目の前に男の肉棒があれば、果歩の身体はただ本能的にそれを射精に導こうとする。
何も考えずとも、身体が勝手にそう動いた。
果歩
「ァ・・・ハァ・・・アッアッアッアッ・・・!!!」
自分の喘ぎ声が、まるで他人の声のように耳に届く。
暗闇の世界の中で、果歩はずっとその声を聞くまいと両手で耳を塞ぎ、目をグッと閉じていた。
心を閉じて、心と身体を引き離す。
この時間が終るまで、果歩はそうしている事しかできなかった。
・・・イヤ・・・聞きたくない・・・聞きたくないよぉ・・・
そして現実の世界では、心の無いもう1人の自分がただただ淫らに乱れる。
快感に溺れ、性的欲望に呑み込まれるもう1人の自分。
マゾヒストとしての欲求を剥き出しにする自分。
果歩
「アアアア!!!気持ちイイイイ!!!ハァァンンッ!!もっと!もっと!ハァァアア!!!」
顔に沢山の精液を付けて、涎を垂らしながら快感を欲する果歩。
果歩
「あああ・・・気持ちイイ・・・セックス気持ちイイ・・・もっともっと突いてぇ!もっと気持ちよくしてぇ!!!」
そして果歩の柔尻を鷲掴みにした男が激しく腰を振ると、果歩は悦びの声を上げ、潮を吹きながら絶頂に達する。
果歩
「あああイクイクイク!!!!ンァアアッ!!!」
ビクビクビクン・・・!!!プシャアアアアア!!!!
「おいおいまた潮吹いちゃったよ果歩ちゃん。」
「ていうかエロ過ぎだなこの子、こうなったらあの可愛かった果歩ちゃんも、本当にただの肉便器だな。」
会員の男達はビクンビクンと痙攣する果歩の身体を上から見下しながらそう言った。
それでも果歩の口からは快楽を欲する言葉が漏れる。
果歩
「ハァハァ・・・もっと・・・ハァ・・・あああ・・・こっちにも・・・」
そう呟きながら果歩は四つん這いになって男達に尻を突き出し、両手で尻たぶをグイっと拡げた。
果歩
「ハァ・・お尻の穴にも・・・オチ○チンください・・・アナルにも入れて・・・お願いします・・・ああ・・・」
普段の果歩とはかけ離れ過ぎたこの姿に、男達は心の性感帯をゾクゾクと刺激される感覚を覚えた。
「・・・おいどうする?便器がケツの穴にチ○ボ入れてくださいだってよ。」
「仕方ねぇな、俺が入れてやるか。おい!入れて欲しいならもっとケツ突き出せよ!」
部屋の傍らで、そんなやり取りを眺めていた山井が苦笑いしながらボソっと口を開く。
山井
「・・・ついに果歩ちゃんも壊れたか・・・ま、壊れた方が肉便器としては使い易いからいいか・・・」
その言いながらの果歩を見る冷たい目線は、山井がもはや果歩を人間として扱っていない事を証明していた。
果歩
「はああああ!精液かけてぇ!いっぱいかけてぇ!ハァン・・・ああ・・・オ シッコでもいいから・・・私にかけてください・・・あああ・・・」
異常とも思える果歩の叫び声が、部屋中に響き続けていた。
コメント
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最新のコメントにまとめて返答してしまいましたが、こちらにも一応…。
秋絵は今どうなっているのか…一応僕の頭の中にはあります。
秋絵も富田さんに依存している女性の1人ですからね。
今後のシーンで秋絵がどうなっているのか分かるようなシーンがちょっと入るかもしれません。
サイドストーリー良いですね!良いアイデア有り難うございます!検討してみます。
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秋絵先輩と同じはずなのに。秋絵先輩は普通に生活しているのかな。少なくとも大学では普通なのかな。だって。果歩を始め後輩は慕っていたし。大学で周りが果歩を避けてるのは果歩の妄想かな。秋絵先輩は壊れてないのかな。不思議ー。sexに溺れてはいそうでしたが。秋絵先輩も進行中なのかな。果歩が進むスピード速過ぎただけで。こっちも気になるなー。サイドストーリーで短く官能小説にならないかなー。
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ちょっと壊し過ぎましたかね(苦笑)
今の僕の中でこれが果歩の底辺かなぁって思っていますが…これ以上汚す方法が見つかりませんでした。
正直もうなんか暗い感じの物語になってきたので、皆さん萎えてしまったんだじゃないかと心配してます。
という事でクライマックスに入っていきます。200話までには終るかなぁ…
頑張ります。
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果歩の想像以上の壊れっぷりに、正直驚きました。
そんなに、セックスの虜になっていたとは……。
富田さん、どんだけ(古い)テクニシャンなの?(笑)
そうですか、美桜の想像は少し当たっていましたか。
それなら、富田さんの心に巣食う闇は、根が深そうですね。(*_*)
これからの果歩は益々、汚れていきそうですね。(°□°;)
更新楽しみにしてます。(o^∀^o)