女子大生 水野果歩(73)

ドアの向こうからの声に富田は手の動きを止めた。

果歩 
「ハァ・・・・ハァ・・・・」

ヌポッ・・・・

果歩 
「あっ・・・・」

果歩の濡れた蜜壷から指を引き抜いた富田。

同時に上げていた腰をガクンと落とす果歩。

富田 
「おぉ、なんだぁ?」

ガチャッ・・・・

ドアを開ける音。

果歩はズレていた股部分の水着を慌てて元に戻す。

入ってきたのはここのスタッフの坂井だった。

坂井 
「新しいタオル持ってきたんですけど・・・。」

富田 
「おぉそうか!じゃあそこに置いといてくれ。」

果歩はベッドから降りて、真っ赤な顔で恥ずかしそうに手でさりげなく股間を隠していた。

水着の股部分には大きなシミができていたからだ。

坂井 
「はい・・・あれ?果歩ちゃんとここの掃除してたんスか?」

富田 
「あぁ・・・まぁな。もう終ったけどな。」

タオルを棚に入れた坂井、ふとベッドの上を見て動きが止まった。

坂井の目は明らかにベッドの上のタオルにできた大きなシミの部分を見つめていた。

果歩が潮吹きで濡らした箇所だ。

坂井 
「・・・・・・」

次に果歩の顔を確認する坂井。

果歩 
「・・・・・・・。」

果歩はすぐに坂井から目をそらした。

今の自分の上気した表情を見られれば、何か感付かれそうで怖かった。

いや、というより果歩は坂井にすでに怪しい目で自分を見られているように感じた。

富田 
「どうした?」

坂井 
「あ・・・いや・・・なんでもないっス。・・・じゃあ失礼します・・・。」

ガチャ・・・バタン・・・

富田 
「・・・・ふぅ・・・ハハッ、坂井のやつ明らかに不審がってたなぁ。」

果歩 
「はぁ・・・・・・。」

富田 
「俺とこんな事してるのは、他の奴には知られたくないか?」

果歩 
「・・・・・・・。」

富田とじゃなくて彼氏が相手でも、こんな所を見られるのは恥ずかしいのは当たり前だったが、富田との微妙な関係を秋絵や山井のようにすでに知ってる者以外にはなるべく知られたくないというのが、果歩の正直な気持ちだった。

そんな果歩の困った表情を見つめながら富田は口を開く。

富田 
「・・・まぁ今日はこれぐらいにして、あがるか?」

果歩 
「・・・ぇ・・・・。」

富田 
「また今度、機会があればじっくりマッサージしてやるよ。」

果歩 
「・・・・・・・。」

言葉が出ない果歩。

富田の素っ気無い対応に果歩は動揺した。

・・・そんな・・・・

股間隠していた手でグッと自分の秘部を押さえる果歩。

グチュ・・・・

熱くてヌルヌルした感触。

身体は火照ったまま。

一週間感じ続けてきた下腹部のウズウズ感は今最高潮にある。

果歩のアソコはアレを欲しがっている。

そして果歩自身、本心から富田を欲していた。

この一週間、寝ても覚めても富田とのセックスの事をずっと考えていた果歩。

絶頂寸前で止められた行為、ここまできて絶頂に導いてくれないなんて果歩のとっては拷問に近かった。

濡れてしまったタオルを片付けている富田。

果歩はその側で身体をモジモジさせながら富田を見ている。

我慢できない・・・

こんなの我慢できないよ・・・

こんな中途半端な状態のまま自分を放置している富田に対し、どうしようもない程の焦れったさ、そしてほんわか温厚な性格の果歩にしては珍しく、イラ立ちにも似た感情を抱いていた。

富田の後ろに近づいていく果歩。

目からは今にも涙が流れそうだ。

そして意を決したように果歩はゆっくり口を開く。

果歩 
「あ・・・あの・・・」

富田 
「・・・・ん?なんだ?」

声に振り返り、果歩の顔を見つめる富田。

果歩 
「富田さん・・・あの・・・」

富田 
「・・・どうした?」

なかなか出てこない一言。

もう言いたい事は喉まで来ているのに・・・

果歩 
「・・・・・・。」

顔を赤くしたまま下を向いて黙ってしまう果歩。

愛の告白なら言えたかもしれないが・・・今の果歩は恋する乙女ではなく、発情した女だ。

今までの人生を大人しく、何事も受身で過ごしてきた果歩には、どうしても自分からそんな女に脱皮する事ができないでいた。

富田 
「フッ・・・何か俺にしてほしい事でもあるのか?」

富田はわかっている。

富田は果歩に言わせようとしている。

果歩自身もそれをわかっていた。

果歩 
「・・・・・富田さん・・・・。」

富田の名前を呼ぶだけで、下唇を噛んで黙る果歩。

富田 
「いいんだぜ。俺は果歩ちゃんがしてほしい事ならなんでもするぜ?」

果歩の背中を後押しするような富田の言葉。

そして果歩は異常な恥ずかしさと興奮の中、真っ白な頭で頑張って声を発する。

果歩 
「・・・・・私・・・・。」

恥らう果歩の表情と、ピンク色のぷっくりとした果歩の唇を見つめる富田。

富田 
「・・・・・・。」

果歩 
「・・・・・・抱いてほしいです・・・。」



コメント

  1. メンメン より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ありがとうございます。

    果歩のしぐさとかは特に気を使っている部分なので
    そんな風に言って頂けてホントうれしいです。

    更新頑張ります!

  2. ラン より:

    SECRET: 1
    PASS: 2f7b52aacfbf6f44e13d27656ecb1f59
    今日はがんばって2話更新されたんですね。
    果歩ちゃんのしぐさや視点がリアルに書かれていて、メンメンさんの小説はすごいなと思います。
    また更新楽しみにしていますね。

  3. メンメン より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ありがとうございます。

    なんか焦らしちゃうんですよねぇ。
    こんな長くなる予定ではなかったのですが・・・(笑)

    今週こそ!

  4. taiho より:

    SECRET: 1
    PASS: 3bdbd62ac8a522080f6ead348ee572f0
    連続UP、お疲れさま。
    やっとと思いながら、また焦らしていますね~
    無理せずに、書いてください。

  5. メンメン より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    期待に応えれるよう頑張ります。

    濃厚な官能小説がメンメンのテーマであり、目標ですからね☆

  6. 匿名 より:

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    更新お疲れ様でした。
    いよいよでしょうか?濃厚なお話を期待しています。

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