富田
「さぁ、どうぞ。」
果歩
「・・・はい・・・・。」
富田のマンション、その部屋に入った2人。
相変わらず広い部屋だ。
先週は、ここに4人で飲み会に来たはずだった。
そこで流されるように富田と交わってしまった果歩。
そして知ってしまった。
本当のSEXを。
凄い快感だった、違う世界に連れて行かれた気分だった。
そして今日、果歩はまたここに来た。
忘れられなかったあの快感を求めて。
富田
「果歩ちゃん、明日は休みだろ?」
果歩
「・・・はい・・・・。」
富田
「じゃあ今夜は泊まっていくか?」
果歩
「・・・・・・いいんですか?」
予想はしてた、いや期待していた事だったが、果歩は恥ずかしそうに聞き返した。
富田
「もちろん。だから今日は何にも縛られなくていいんだ。時間にも、あらゆるストレスにもな。」
果歩
「・・・・・ハイ・・・。」
今日は、何も考えずただただセックスに没頭できるのだと、富田は言っているのだ。
果歩もその意味を理解している。
富田
「さて・・・お楽しみの前にシャワー浴びるだろ?」
果歩
「ぁ・・・・ハイ・・・・あの、富田さんお先にどうぞ。」
富田
「そうか?じゃあ先に身体の隅々まで洗ってくるかな。・・・冷蔵庫の飲み物とか適当に飲んでていいから。」
果歩
「ハイ、ありがとうございます。」
富田はそう言って浴室に向かった。
果歩
「・・・・ふぅ・・・・。」
リビングに1人になった果歩。
・・・もう・・・後戻りなんてできないよね・・・
・・・私が望んで来たんだもん・・・
自分はいけない事をしてる。
果歩はそんな気持ちがまったくないわけではなかった。
いや、むしろ果歩の中でその気持ちは大きなものであった。
しかしそう思っていても、身体の欲求は抑えられないのだ。
シーンと静かな部屋で1人でいると、どうしてもいろんな事を考えてしまう。
その時、果歩のバックの中から携帯電話の着信音がなった。
♪~♪~♪~
果歩
「・・・誰だろ・・・?」
バックから携帯電話を取り出し、ディスプレイを確認する果歩。
果歩
「・・・知子ちゃん・・・なんだろ・・・。」
少し考えた後、果歩は携帯のボタンを押して耳にあてた。
果歩
「・・・もしもし?」
知子 『あ~果歩ぉ!?あんた今どこにいるのよぉ!?』
果歩
「ぇ・・・あの・・・えっと・・・どうしたの?知子ちゃん。」
まさか男の部屋にいるなどとは知子には言えない。
知子 『ぇえ?あのね、今果歩のアパート来てるのっ!そしたら果歩いないのっ!ヒック・・・』
知子の口調は明らかにあの時のしゃべり方だった。
果歩
「と・・・知子ちゃん酔っ払ってるの?」
知子 『ちょっとね、今日バイト先の飲み会だったからさ。ねぇ~それより果歩いつ帰ってくるのぉ?』
果歩
「え?いつって・・・えっとね・・・あの・・・う~んと・・・」
予想外の出来事に頭がパニックになる果歩。
嘘をつけない性格だからか、果歩はとっさに適当な理由を考える事ができない。
知子
「ん~?怪しいなぁ・・・果歩ぉ、あんた今どこいるの?」
果歩はパニックに陥ってる頭で必死に考える。
果歩
「えっとね・・・・あっ・・・私今ね、実家に帰って来てるの・・・。」
果歩なりに必死に頭から絞り出した嘘だった。
知子
「え~!?そうなのぉ?じゃあ今日帰ってこないの?」
果歩
「う、うん・・・だからごめんね知子ちゃん・・・。」
おでこに手をあて、少し冷や汗をかきながら電話越しに謝る果歩。
知子
「そっかぁ・・・っていうか何で実家に帰ってるのぉ?」
果歩
「ぇ・・・それはねぇ・・・あのね・・・あっ・・・お母さんがね・・・・・。」
ガチャッ・・・
富田
「あーさっぱりしたぁ!果歩ちゃん風呂空いたから入っていいぞぉ!俺はベッドで準備運動して待ってるからよっ!」
果歩
「えっ・・・・・」
バスタオルを腰に巻いてリビングに帰ってきた富田。
よりにもよって大声で言った富田の言葉は、電話の向こうの知子の耳にも届いていた。
果歩
「・・・・・。」
知子
「・・・・・・ちょっと果歩・・・今の誰よ?あんた本当に実家にいるの?」
果歩
「え?・・・・ホ・・・ホントだよ・・・えっと・・・ごめん知子ちゃんもう切るねっバイバイっ!」
知子
「え?果歩ちょっと!・・・」
ポチッ・・・・
知子の質問責めから逃げるように電話を切った果歩。
果歩
「・・・・はぁ・・・・・。」
富田
「・・・・友達からか?」
果歩
「はい・・・大学の・・・。」
富田
「そうか。・・・シャワー、浴びるんだろ?」
果歩
「あ・・・はい・・・。」
ザーーーー!
身体についたボディーソープの泡を流す果歩。
・・・知子ちゃんに変な風に思われたかな・・・・知子ちゃんこういう事には勘が鋭そうだし・・・
・・・知子ちゃん・・・私がこんな事してるって知ったら幻滅するかなぁ・・・
浴室を出て鏡の前で身体を拭く。
目の前の大きな鏡に見つめる果歩。
生まれたままの姿の自分がそこにはいた。
果歩
「・・・・・・。」
中学高校と、周りの女の子に比べて発育が遅かった果歩。
ブラジャーを初めて着けたのは高校に入ってからだった。
見た目も性格も子供っぽかった果歩は初恋も遅く、相手は高校の先輩だった。
しかも大人しくて恥ずかしがり屋の果歩は、その人をただ遠くから見守るだけで結局ほとんど話しかける事もできずに恋は終ってしまった。
胸に手をあてる果歩。
ドキドキしてる・・・
あの時と比べると膨らみを増した乳房。
性器の周りには陰毛が生え、丸みを帯びた腰。
・・・私・・・大人になったのかな・・・・
今果歩は、彼氏でもない男の部屋にセックスをするために来ているのだ。
いけない関係。
・・・お父さんやお母さんが知ったらなんて思うかな・・・
そっと胸にあてていた手、その指に乳首があたった。
・・・やだ・・・もう立ってる・・・
まだ何もしてないのに。
車の中での刺激の余韻はもう引いたと思っていたのに。
果歩のピンク色の乳首は、ビンビンに勃起していた。
そっともう片方の手を股の中心にもっていく果歩。
果歩
「・・・あっ・・・・。」
濡れている。
果歩の蜜壷は新たな愛液を次々と分泌していた。
罪悪感にも似た感情を抱いていたはずの今、いけない事をしていると自覚している今、果歩の身体はそんな状況に自分自身でも信じられないほど興奮していたのだ。
・・・ハァ・・・私・・・こんなにエッチになってる・・・
・・・エッチしたがってる・・・
・・・ごめんね・・・
もう・・・ダメなの私・・・
心の中で自分を大切にしてくれている人達に謝った果歩。
そして果歩は身体にバスタオルを巻いて富田が待っている寝室へ向かった。
心の中で、今までの人生で大切にしてきたものまで自ら崩してしまう果歩。
ここから果歩は、富田が用意した底のない快楽の世界へ本格的にのめり込んでいくのであった・・・。
コメント
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更新遅くなりました。
そうですね、これからネットリと・・・いっぱいつけられちゃうかもしれません。
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愛され尽くして身体中に印しをつけられるんですか?