模擬試験までの2週間、真弓は拓実が勉強だけに集中できるよう、できる限りの協力をしていた。
と言っても、真弓が拓実のために出来る事は、今まで通り食事やお風呂を用意する事くらいだ。
あとは、拓実を刺激しないように細心の注意を払うだけ。
刺激というのは、もちろん性的な刺激だ。
ただでさえ性欲の強い拓実を発情させてしまわないように、拓実の前ではなるべく露出の少ない服を着るようにしたり、会話も必要最低限に留めるようにしていた。
これまで毎日の習慣になっていた、食後に2人でソファに座ってテレビを見るのも無し。
入浴時間もずらして、お風呂上りの姿を見せないようにする工夫もした。
その甲斐もあってか、拓実は2週間しっかり勉強に集中できたようだった。
そして真弓も、拓実と同様にこの2週間は性的な事を一切我慢してきた。
もちろん真弓は試験を受ける訳ではないのだから本来ならそこまでする必要はなかったのだが、拓実には自慰行為まで禁止させている立場で、自分だけ発散する訳にはいかなかったのだ。
正直に言えば、夜ベッドに入っている時に何度もムラムラとした事はあった。でも拓実の事を考えてオナニーは我慢した。
「ダメ……拓実君も我慢しているんだから」
と。
きっと拓実も同じように、ムラムラする気持ちを必死に抑えて勉強をしていたに違いない。
2人にとって2週間というのは、禁欲するには限界ギリギリの期間だった。
本能的な欲求不満が、2週間経った頃には2人共身体から溢れそうな程満タンになっていた。
そして模擬試験当日、夕方頃に試験を終えた拓実が帰って来た。
「あ、拓実君おかえり!」
「真弓さん、ただいまです。」
「お疲れ様。模擬試験どうだった?」
「そうですね、お陰様で、たぶん目標は達成できたと思います。」
「そっか、良かったぁ。拓実君、この2週間本当に頑張ってたもんね。」
「ありがとうございます、真弓さんのお陰ですよ。」
まだ結果が届くのは先だが、拓実は今回の試験に手応えを感じているようだった。
そんな拓実の表情を見て、真弓も一安心した。
自分は応援しただけだけど、なんだか嬉しい。
これが大学入試本番で、もし拓実君が第一志望に合格できたらもっと嬉しいんだろうなと、真弓は思った。
そしてこれからもそんな拓実をサポートしていきたいと思った。
でも、今日はとりあえず……
「じゃあ……ねぇ拓実君、今日は折角だから外に美味しい物食べに行こうか。」
「え、外食ですか?」
「うん、私の奢りで試験のお疲れ様会してあげる。ほら、試験が終わったらご褒美あげるって言ったでしょ?」
「ご褒美……って、食事の事だったんですか?」
「うふふ、心配しないで、食事+ご褒美って事だよ。ご褒美は食事の後でね。」
真弓のその言葉を聞いて拓実は嬉しそうにしていた。
本当なら今すぐにでも真弓の身体をベッドに押し倒したいくらいなのだろうが、お楽しみは後にとっておく方がさらに美味しく感じられるものだ。
「拓実君、お腹空いてるでしょ?」
「はい、試験で集中したからお腹ペコペコです。」
「何食べたい?拓実君が食べたい物を食べに行こうよ。」
「いいんですか?じゃあ……焼肉とかどうですか。」
「焼肉かぁ、なんだか若者らしくていいね。」
「真弓さんは焼肉あんまり好きじゃないですか?」
「ううん、好きだよ。じゃあ焼肉行こうか、私美味しいお店知ってるから。」
行き先が早々に決まり、2人は早速着替えて出掛ける準備をし、タクシーを呼んで家を出た。
「焼肉って良いよね、食べると元気になれるし。」
「そうですよね、元気になりますよね。」
「でも拓実君はお肉食べなくてもいつも元気だよね。」
「え、あ~……はい、ですね。」
「じゃあ拓実君、今日はすっごい元気になっちゃうね、きっと。」
「はい、たぶん凄いと思います。」
「わぁ大変だ、うふふ。」
意味深な会話をしながら、タクシーの中でニヤニヤする二人。
真弓も拓実も、頭の中で考えている事は一緒だ。
精がつく食べ物をしっかり食べて、その後は念願のご褒美が待っている。
拓実は、これ以上ないほど期待で胸が膨らんでいた。
コメント
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作品が完成してから掲載ね。これからの課題だね!
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作者の納得する出来と読者の満足はちがうから、自分を甘やかさないで追い込んで物語を捻出すれば!締め切りに追われてこそ、腕が上達しますよ。
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自分自身に甘えすぎだよ。
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そもそも読者数は粉飾ですか。支持されてる自覚はないの?
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肯定的な投稿だけで批判のコメが何一つないのが不思議でならない。
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テンポよく掲載しないのに、多くの読者は何故怒らないんだろう?
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次回、第40話。文末に『すいません』の一行だけのお決まりパターンですか?
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連載中は一週間以上滞れば、期間限定で有料作品を公開しようね!
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毎週何曜日とか掲載日を決めたら!
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更新ありませんが、大丈夫ですかね[s:18240]
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更新待ってます。 いつ読んでも素晴らしいです
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ピルのんでなか出し三昧ですかね。
今回のおはなしはバックからのピストンがないので
今後はその記述をふやしてほしいです。
パンパン。
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こんにちは!毎回楽しみにしています。
二人がこの2週間の禁欲生活をきっかけに、快楽に溺れていき、純情だった二人は淫欲の限りを尽くし、複数での乱交、そこから、ドラッグやタバコに溺れ、タトゥやボディピアスなどの肉体改造というように堕ちるところまで堕ちて、旦那が転勤から帰ってきた頃には、自宅は乱交パーティーの会場になっていた……なんて私の妄想が暴走しちゃいます(笑)
どんな結末だとしても、応援してます!
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コメントありがとうございます。
更新遅くなってしまってすみません。
次回はエッチなシーンもあるので、楽しんで頂けたらと思います。
次はなるべく早く更新しますね!
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更新ありがとうございます♪
エッチなシーンがなくても引き込まれ
てしまいました♪やっぱり最高です!
次回話の更新心待ちしてます♪