「ハァ……あッんっ……ン……ハァ……」
浴室の湯船の中で抱きしめ合いながら上下に揺れる真弓と拓実。
その揺れに合わせて湯船のお湯がバシャバシャと音を立て、真弓の喘ぎ声も浴室に反響していた。
「ハァ……ん……ハァ……なんだかお風呂でエッチするのって変な感じだね。」
「あんまり好きじゃないですか?」
お互いに笑顔で腰をゆっくりと動かしながら会話をする2人。
「ううん、いつもベッドの上でしてたから、新鮮な感じがするって事。ん…ハァ……拓実君は、ベッドの方が好き?」
「そうですね、でもお風呂もお風呂で良いですね。真弓さんは今まで変わった場所でセックスした事とかあるんですか?」
「今まで?ん~ベッドでしかした事ないと思うけど。」
「外ではした事ないんですか?」
「え~外?ある訳ないじゃん。ていうか外でする人達ってどこでしてるの?」
「たぶん公園とかだと思います。」
「公園かぁ……」
「今度してみます?」
「え~……どこで?」
「朝のジョギングでよく行く公園があるじゃないですか。」
「え~無理だよ~ご近所さんに見られたら大変だし。拓実君は外でしてみたいの?」
「してみたい、ですね。」
「変態~」
「真弓さんも意外とそういうの好きなんじゃないですか?やってみましょうよ。」
「え~……どうしようかな…あっ、今のそれ、気持ちイイ……ハァ……」
「こうですか?」
「うん……ハァ……やっぱりゴム着けずにするの気持ちイイね、嵌っちゃいそう。」
「俺もです。」
「ね、それと……正直に言うとね、私、膣(なか)に出してもらうのも凄く好きかも。」
「中出し、気持ち良いんですか?」
「うん、なんかね、拓実君のが膣(なか)で出されるとお腹が熱くなってキュンキュンするの。それに中に出されると〝セックスした~〟って感じがするし。」
と、そこまで言って、真弓は今言った事があまりに卑猥過ぎた事に自分で気付き、顔を赤くした。
「やだ、私何言ってるんだろ……」
「真弓さん、やっぱりエロいですね。」
「もぉ、私がどんどんエッチになっちゃってるの、拓実君のせいだからねっ。」
「俺も真弓さんのせいでどんどん性欲増してます。」
見つめ合いながらクスクス笑う二人。
しかし真弓が次に言った言葉でその空気は変わる。
「私達、どんどんエッチになって、このままどうなっちゃうんだろうね。」
真弓が笑顔で何気なく言ったその言葉を聞いて、拓実は急に真剣な表情に変わった。
「……」
「……拓実君?」
「……真弓さんは……俺とどうなりたいんですか?」
「ぇ……」
腰の動きを止めて、真面目な顔でそう聞いてきた拓実に、真弓は何と答えればいいのか分からなかった。
「……拓実君……」
「真弓さん、俺……俺、真弓さんの事……」
拓実が何を言おうとしているのか、真弓はすぐに分かった。
だから拓実が全てを言ってしまう前に、真弓は咄嗟にそれを止めた。
「ま、待って拓実君、ダメ……それ以上は……言わないで……」
「真弓さん……でも俺は……」
「その先を言われちゃうと私、どうしたらいいのか分からなくなっちゃう。」
「……真弓さん……」
〝どうしたらいいのか分からくなっちゃう〟
真弓のその言葉に、拓実は目を伏せた。
真弓が分からないなら拓実はもっと分からない。
恋愛経験がない若い拓実は、自分の胸の中から溢れ出るその想いを、どこに吐き出せばいいのかと苦しんでいた。
「……拓実君……」
真弓の声に、顔を上げる拓実。
拓実はどこか悲しそうな、そして苦しそう表情をしていた。
そんな拓実に、真弓はゆっくりと顔を近づけてキスをして、こう言った。
「ねぇ拓実君……今日は私を、拓実君のモノにしていいから……ね?お願い……」
「……真弓さん……」
真弓の言葉には、拓実に対する〝許して〟というメッセージが含まれていた。
人妻と関係を持つとはこういう事なんだと、拓実も分かっていた。
自分の想いを口に出してしまえば、真弓を困らせてしまう事も分かっていた。
しかし若い拓実は、溜まりに溜まった性欲が爆発するのと同じで、胸の奥から溢れ出るその感情を、これ以上抑える事はできなかった……。
コメント
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> オワーッ予感はあったけどやっぱこじらせてゆくんですねーッッ
> がんばってください…!いろいろと!待ってますんで!
コメントありがとうございます。
はい、少しだけこじれます(笑)
ただ、今回は楽しいエッチと官能がテーマみたいな感じなので、話は暗くはならないと思います。
はい、頑張りますねっ(^^)
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オワーッ予感はあったけどやっぱこじらせてゆくんですねーッッ
がんばってください…!いろいろと!待ってますんで!