居候と人妻 真弓(51)

結局あの日、真弓と拓実はラブホテルでほぼ一晩中、明け方までずっとセックスをしていた。

2週間禁欲し、高級焼肉でしっかりスタミナを付けた上に、セックス中にお互いに〝好き〟だというい禁断の告白をしてしまった事で、心と体に完全に火が着いてしまった真弓と拓実。

二人の燃え上がった炎は数回のセックスでは鎮火する事はできず、何度イっても性欲が底を突く事はなかった。

絶頂する度に、拓実に〝好き〟と言われる度に心と身体が満たさせて、
このまま永遠に拓実に抱かれていたい、ずっとセックスをしていたいと思う程最高に気持ち良かった。

そして最終的には性欲よりも先に真弓の体力が無くなって、ようやく終了。

真弓は自分で自分の性欲の強さに驚いていた。こんなにも男の人を求めてしまう自分は、過去の自分とは別人なんじゃないかと思うくらい。

しかもこれだけしてもまだ身体の中に火が残ってる。体力が戻ればまたすぐに拓実とセックスしたくなるんだろうなと自分でも分かった。


「ハァ……ねぇ拓実君……気持ちイイけど、さすがに私もう無理かも。」


「じゃあそろそろ寝ます?」


「うん、少しは寝てから帰らないとね。でも私達……今日何回エッチしたんだろ?」


「8回か9回……もしかしたら10回くらいしてるかもしれません。」


「私が口でしてあげたのも含めたらもっとだよ?拓実君凄いよね。」


「まだあと3回か4回くらいイケそうですけど。」


「え~拓実君、さすがにちょっと異常じゃない?……という私も少し寝て起きたらまたしたくなっちゃいそうだけど。」


「真弓さんも結構凄いですよね。」


「うん……自分でもビックリ、私こんなにエッチが好きになるなんて思わなかったな~。拓実君のエッチが気持ち良過ぎるんだよぉ。」


「俺も真弓さんとのセックス、気持ち良過ぎてもう……きっと真弓さんじゃなかったらこんなに沢山できませんよ。」


「え~ホントに?でも私も、拓実君じゃなかったらこんなにできないし、したいとも思わないかも。」


「俺、真弓さんとなら何度でもできますし、何度でもしたいです。」


「じゃあ今度何回できるか2人で挑戦してみる?新記録目指して。」


「それいいですね。」

真弓と拓実はそんな事を冗談っぽく言いながら、自分達の性欲の強さに笑うしかなかったが、それも相性が良い証拠。

心も身体も、拓実は真弓にぞっこん状態だし、真弓の方も今や拓実のセックスじゃないと満足できない身体になっている。

結局翌朝も、ホテルから出る前に3回もセックスをしてしまった二人。

そして家に帰った後も、真弓と拓実の愛と性欲の炎は消える事なかった。

禁欲生活の名目だった拓実の模擬試験も終わり、晴れて家でのセックスも解禁。

真弓と拓実は再び毎日のようにセックスに明け暮れるようになっていた。

しかもラブホテルでお互いの気持ちを確かめ合ったからなのか、セックスの回数は以前よりも増え、普段の生活でも真弓と拓実の距離はさらに縮まっていた。

まるで付き合いたてのカップルのように、ずっとくっ付いてイチャイチャ。

家の中にいる時は、例えばソファで一緒にドラマを見るときもずっと手を繋いだり、キスをしたり。

本当に一日中べったり状態だった。

二人が離れるのはトイレの時くらい。

お風呂は毎日一緒に入るようになった。

そこで拓実の頭を真弓が洗うのも日課になっていたし、もちろんお風呂でのセックスも。

よく一緒にお風呂に入っているとお互いの裸に飽きてしまうんじゃないかって言われるけど、真弓と拓実の場合はそんな事はなかった。

一緒にお風呂に入るとスキンシップが増えて、さらに仲良くなれる。

そして寝る時はいつも拓実の部屋のベッドで一緒に寝た。

拓実が来る前には取り壊すかどうか考えていたこの古い離れの家が、今は真弓と拓実の愛の巣になっていた。

誰にも邪魔されない二人だけのこの空間で、真弓と拓実は欲望のままに沢山抱き合い、沢山キスをした。

真弓と拓実は、そんな二人だけの日々が楽しく仕方なかった。

でもその一方で良くない事もある。

拓実の受験勉強が、疎かになっていたのだ。

模擬試験まで2週間は禁欲してなんとか勉強に集中していたものの、その後はセックスばかりしてしまい歯止めが効かなくなっていた。

拓実は
「セックスをしてスッキリした方が勉強に集中できます」

などと言っていたが、それはセックスをするための方便だった。

実際は全く勉強に集中できていない。

真弓がピルを服用し始めた事も大きい。

何せ、コンドームを付ける必要がないから、いつでもどこでも好きな時に好きなだけセックスができてしまうようになってしまったのだから。

それなら真弓がピルを飲むのを止めれば、と考えたがそれもできなかった。

拓実に中出しされる気持ち良さを知ってしまった真弓は、ピルを飲む事を止められなくなっていたのだ。

真弓も拓実も性的欲求を抑えきれない。

つまり、誰もブレーキを掛ける人がいない。

回数を重ねれば重ねるだけ気持ち良くなっていくセックス。

人間は欲深いものである。

それはセックスの快楽に対しても同じ。

真弓と拓実は普通の男女関係ではない。

ただ好意を抱いているだけ、愛し合っているだけではない。

〝不倫〟というアブノーマルな関係が、快楽のスパイスになっているのは確かだった。

そして一度その悦びを知ってしまったら、次はさらにもっと気持ち良くなれるようなセックスがしてみたいと思うのが、人間の性だ。

居候と人妻の、禁断の愛とセックス。

そしてブレーキが掛からなくなった真弓と拓実のセックスは、ここから二人が思わぬ形でエスカレートしていった。

コメント

  1. メンメン より:

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    受験失敗しちゃって2年目突入は書く側としては厳しいかなぁ(^^;)

  2. メンメン より:

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    コメントありがとうございます。

    そうなんですよね、僕も両方の要素があった方が興奮します。純愛だけだとどこか物足りない気がしますし。
    ただ他の方が言うように安易に複数プレイに持っていくのもそろそろ飽きてきたかなぁってのもありますね。

    はい、いつも優しいお言葉ありがとうございます。頑張ります!

  3. メンメン より:

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    コメントありがとうございます。

    今後展開がどうなるかは乞うご期待!です( ◠‿◠ )

    旦那さんのセックスには不満はなかったけれど……って感じですかね。

    ここまで気持ちの良いセックスを真弓は知らなかったから、旦那との身体の相性が良いか悪いかも考えた事はなかったと思います。

    でも拓実とここまでセックスしちゃうと……もう普通のセックスでは満足できないでしょうね~笑

  4. メンメン より:

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    ありがとうございます!

    読者さんにムラムラドキドキしてもらえると、僕もドキドキしますし嬉しいです(*^。^*)

    引き続き楽しんで頂けるように頑張ります!

  5. メンメン より:

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    > コメントとか考慮せずにメンメンさんが好きに作った作品をこれからも楽しみにしてます

    ありがとうございます。
    基本的には自分が書きたいように書くのですが、やっぱり読者さんが何を求めているのかもちょっと気になるので、上手くバランスとりながらやっていきたいと思います。

    優しいコメントありがとうございます(*^。^*)

  6. メンメン より:

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    > ちなみに、メンメンさんのお勧めする官能小説はありますか?

    ネットで読める物でしたら、以前にも紹介した事があるのですが

    〝量産型うに〟さんの『Weak Point』という作品ですね。

    〝男爵平野〟さんの『DV』という作品も好きです。

    両方寝取られ系ですが……ぜひ読んでみてください。

  7. メンメン より:

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    コメントありがとうございます。

    そうですね、オッパイも、後々に責めまくりたいと思ってます。

  8. メンメン より:

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    ありがとうございます!頑張ります!(^^)/

  9. メンメン より:

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    > なんか、野外プレイの後、複数プレイに発展するという、嫌な雰囲気が漂ってきたな。。。

    今までとは違う感じにはしたいと思ってますけど……とりあえず楽しんでもらえるように頑張ります。

  10. メンメン より:

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    > なぜ官能小説を読んでいる時にまで受験勉強のことを思い出さなければならないのか

    わ~ごめんなさい、悪意はないですm(__)m

  11. CK より:

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    そして、もう一度試験失敗で、もう一年の準備を

  12. yu より:

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    毎回素敵な話をありがとうございます。
    僕も男なのでどちらかというと寝とられっぽい要素があったほうが興奮します。ただ、純愛も好きなので、果歩ちゃんの話のようにどっちの要素もあった展開だと個人的には嬉しいです。
    とはいえ、メンメンさんがお決めになることなので、どんな展開でも更新がいつになっても楽しみにしていますし、応援しています。

  13. ヒデ。 より:

    SECRET: 0
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    更新お疲れ様です。
    すごく良い性描写でした。相変わらずの筆さばきには恐れ入ります。
    ストーリー的には今後の展開ですね。真弓さんが旦那さんと夜の営みに満足出来るか…ですね。
    また、拓海くんが今後どう絡むのか、或いは絡まない。きっぱり真弓さんから卒業出来るのか。でも、何となく真弓さんも拓海くんも、もうラブラブな恋人同士のように所構わず状態になってしまった感が否めないので…どうなるんでしょうかね。 真弓さんはどういった行動をとるんでしょうか。
    ところで、旦那さん自身のセックススキルというかペニスや真弓さんとの相性はどうだったんでしょうか。
    もし旦那さんに寝取られ性癖があったり拓海くんと真弓さんの行為を許すような人だったら1番良い終わり方なんでしょうけどね。

  14. クリ より:

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    メンメンさん、お疲れ様です。凄くドキドキしながら以前から読ませて頂いています。次も楽しみです。頑張ってください、大ファンです。

  15. 匿名 より:

    SECRET: 0
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    コメントとか考慮せずにメンメンさんが好きに作った作品をこれからも楽しみにしてます

  16. S より:

    SECRET: 0
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    ちなみに、メンメンさんのお勧めする官能小説はありますか?

  17. s より:

    SECRET: 0
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    凄く良かったです。
    あと真弓への乳首責め、パイズリ、ニット着衣など、巨乳を使った描写期待しています。

  18. マリ より:

    SECRET: 1
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    期待しています!( ^ω^ )!

  19. 匿名 より:

    SECRET: 0
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    なんか、野外プレイの後、複数プレイに発展するという、嫌な雰囲気が漂ってきたな。。。

  20. 匿名 より:

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    なぜ官能小説を読んでいる時にまで受験勉強のことを思い出さなければならないのか

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