独りランチ&映画から帰ってきた真弓は、家で拓実の帰りを待っていた。
「拓実君、早く帰ってこないかなぁ。」
周りに他の客がいる映画館でオナニーをしてしまうという自分でも信じられないような破廉恥な行為をしてしまった真弓。
しかし映画館で火が着いた身体の熱は家に帰ってきても治まることはなく、真弓は自分の部屋に入るなり衣服を脱いでオナニーの続きをしてしまった。
1時間以上、止めどなく溢れ出てくる愛液で指を濡らしながら疼くアソコを慰め続けた。
しかし拓実とのセックスを毎日のように味わってきた真弓にとって、オナニーで得られる快感は気休め程度のものにか感じられなかった。
自分1人じゃ気持ち良くなれない。
オナニーは気持ち良いだけなら何時間でもやれそうなくらい身体は快感を欲し続けていたが、途中で手が疲れてしまって止めてしまった。
「はぁ……」
ソファに座り、ため息をつく真弓。
結局オナニーをする前よりも、した後の方が身体の疼きは深刻になっていた。
セックスがしたくてしたくて仕方ない。
たった一日拓実に接していないだけで、こんな禁断症状が出てしまうなんて。
今日の映画館のように、何かの切っ掛けで少しでも身体が疼き始めると、そこからはもう自分では抑えられずにどうしようもできなくなってしまう。
どんどん疼きが大きくなっていき、セックスがしたくて堪らなくなってしまう。
抱きしめられながら舌を絡め合ってする濃厚なキスと、勃起した逞しいペニスが身体の中に入ってくる感覚を繰り返し頭の中で想像しながら、真弓はムズムズともどかしそうに内腿を何度も擦り合わせていた。
――ハァ……もうだめ、拓実君早く帰ってきて……――
部屋の時計を見ると時刻はすでに深夜で、そろそろ拓実が帰ってきてもよい時間だった。
――まさか、朝まで帰ってこないって事はないよね……?――
同窓会の飲み会が盛り上がって朝までオール、学生ならよくある話だ。
〝真弓さんすみません、今日は帰れそうにないです〟
なんて連絡が来たらどうしよう。
泣きそう。
セックスがしたくて泣きそうになるなんて初めて。
自分でも呆れちゃうけど、それぐらい身体の疼き方が尋常じゃなかった。
冷静ではいられない。
――あ~もぉ……拓実君……拓実君拓実君…!お願いだから帰ってきて…!――
と、真弓は祈るようにそう繰り返していると、突然真弓の携帯が鳴った。
拓実からの電話だった。
「もしもし拓実君!?どうしたの?今どこ?」
『あ、もしもし真弓さん、あの~すみません、実は……』
え、ヤダよ……ダメだよ、帰ってきてよ。
『……実は終電を逃しちゃって、今駅にいるんですけど……』
拓実のその言葉を聞いた瞬間に真弓は即答した。
「行くっ!私迎えに行くよっ、車で。」
『えっ!?いいんですか?』
「うんっ、どこの駅?」
『○○駅なんですけど。』
○○駅は結構遠い。でも関係ない。
「○○駅ね、分かった、すぐに向かうねっ」
『真弓さん、本当に良いんですか?俺、ネットカフェにでも泊まろうかと思ってたんですけど。』
「そんなのお金がもったいないよ、大丈夫、私車の運転好きだから。じゃあ少し時間かかるけど待っててね。」
『は、はい……分かりました、ありがとうございます。』
電話を切ってから真弓はすぐに車で家を出て、拓実が待っている駅へと向かった。
夜の道を数十分走り、駅に着いた真弓は、駅前で立って待っていた拓実を見つけて車の中から手を振った。
真弓も拓実もお互いを見つけた瞬間に笑顔になった。
「お待たせ~」
「ありがとうございます。」
拓実を車に迎え入れると、真弓はすぐに拓実からある匂いを感じた。
「拓実君、お酒飲んできたの?お酒の匂いが結構するよ、酔っ払ってるでしょ?」
「あ、はい、酔っ払ってるかもしれません、こんなに沢山酒を飲んだの初めてです。」
「同窓会そんなに盛り上がったんだ?」
「……盛り上がったというか…先輩達に無理矢理飲まされちゃって。」
「無理矢理?」
「うちのサッカー部は上下関係厳しいので、先輩の言う事には逆らえないんです。まぁ良く言えば可愛がられてるって事なんでしょうけど。」
「へぇ、体育会系って感じだね。じゃああんまり楽しめなかった?」
「そんな事はないですけど、正直少し疲れちゃいましたね。」
「先輩達に気疲れしちゃった?」
「そうですね、でも真弓さんに迎えに来てもらえて良かったです、真弓さんの顔を見たらなんだかホッとしました。」
「ウフフ、そんな癒し効果が私にあるの?」
「凄くあります、疲れが全部吹き飛ぶくらい。」
明らかに酔っ払ってる拓実の言葉でも、真弓は嬉しかった。
そんな事を言ってくれる拓実が可愛くて愛おしくて、堪らなくなる。
信号待ちで真弓が助手席に座っている拓実の手をそっと握ると、拓実も握り返してきた。
そして信号が赤のうちに二人はこっそりとキスをした。
すぐ隣にも信号待ちの車が止まっていて、もしかして見られてしまったかもしれないけど、気にしない。
拓実とキスをしながら、真弓は再び身体が熱くなってくるのを感じていた。
そして車で国道を走っていると、道路沿いにネオンの光を見つけた。
夜の街に灯るラブホテルの光。
駐車場に目を向けると、すでに沢山の車が止まっていた。
真弓はもう、家まで我慢できなかった。
「……ねぇ拓実君。」
「なんですか?」
「ここ、寄っていかない?」
ラブホテルの前に停車して真弓がそう聞くと、拓実は嬉しそうに笑顔で
「いいですよ」
と答えてくれた。
そして二人は車でラブホテルに入っていった。
一日中我慢してきたセックス。
一日も我慢できなかったセックス。
手を繋いで身体を密着させながらホテルの部屋まで行き、部屋に入った瞬間にお互いに貪るようにキスをし始めた。
シャワーを浴びる余裕はない、1秒でも早く一つになりたかった。
服を脱がせ合いながら大きなベッドの上に移動すると、裸になった真弓と拓実はすぐに繋がった。
一日中欲し続けていた拓実のペニスがアソコに入ってきた瞬間、真弓はその快感と悦びに身体を震わせた。
――ああ……これ……これがずっと欲しかったの……――
「ああんっ!ハァッ!拓実君っ!ああんっ!」
「真弓さん……ハァ……ハァ……!」
上下に揺れながら真弓は拓実のペニスで何度も絶頂し、拓実の精液の浴び、味わった。
心も身体も全てが満たされるこの感じ。
こんなに気持ち良い事、止められる訳がない。
「あっあっんっハァ……!ああっ、気持ちイイ……ハァ……!」
騎乗位で腰を振りたくる真弓。
今日は明らかに拓実よりも真弓の方が性欲旺盛だった。
「ハァ……真弓さん、今日はなんか凄いですね、何かありました?」
「ン……ハァ……何にもないけど……ハァ……気持ち良いから……ハァ……」
〝拓実君を待っている間ずっとセックスの事を考えてオナニーしてたから〟なんてさすがに恥ずかしくて言えなかった。
今までは真弓が若い拓実の溢れんばかりの性欲に合わせていたけれど、今日はその立場が逆転してしまった。
結局その日はホテルで明け方まで何度もセックスをして、最後は拓実がベッドで眠ってしまったから、それで終わりになった。
5回以上セックスして真弓は心身ともに満足していたけれど、本当はまだあと数回はできると思っていた。
でも同窓会の後で疲れて寝ている拓実を起こすのは悪いと思ってしなかった。
「はぁ……もぉ、私がこんな風になっちゃったの、拓実君のせいだからねっ。」
拓実の可愛い寝顔を眺めながら真弓はそう呟いて、眠っている拓実の頭を優しく撫でていた。
明日は拓実君の部屋でもっと沢山したいなぁ、なんて考えてしまう自分に呆れてしまう。
拓実には受験勉強をしてもらわないといけないのに。
さすがにここまで性欲が強くなってしまうのは悩みものだった。
しかし性欲が旺盛になり過ぎたがために、まさか自分があんな事をしてしまうなんて、この時の真弓はまだ思いもしていなかった。
コメント
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逆らえないの先輩…まさかね
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ドキドキ!どんな事しちゃうのかハラハラもするぅ~(.;゚;;∀;゚: