痴女子大生 志乃(45)

 

「志乃さん、着きましたよ。」

「え……真田さん、ここって……」

真田の車で志乃が連れてこられたのは、いつも志乃がモデルのバイトで通っている真田の会社のビルだった。

「はい、場所に新鮮味はないかもしれませんが、この中で見てもらいたいものがあるんです。」

志乃は意外に思いながらも、真田と共にビルの中へ入って行った。

そしていつものようにスタジオのある方へ進んでいく。

「志乃さんにある撮影を見てもらいたいんです。」

「撮影……ですか？」

「えぇ、この中です。」

そう言いながら真田に連れて来られたスタジオは、志乃が先日撮影に使ったばかりの、あのベッドが置いてあるスタジオだった。

「このスタジオ……」

ーーここっていつものスタジオ……見てほしいって、なんの撮影をしてるんだろう？ーー

真田がスタジオのドアを開けて志乃を中へ入れる。

スタジオにはいつものようにベッドが置かれていて、すでに誰かの撮影が始まっていた。

カメラマンやスタッフが数人、そしてモデルは男女1人ずつ。

そして、そのうちの女性モデルの姿を見て、志乃は目を丸くして驚いた。

「えっ！？貴子さん！？」

そう、なんと撮影をしていた女性モデルはあの貴子だった。

貴子と男性モデルはまるで恋人のように寄り添いながらポーズを取っていた。

「志乃さん、立ったまま見るのも難ですし、そこのソファに座って見ましょうか。」

真田にそう言われて、誘導されるがままにベッドのすぐ横に置いてあったソファに座ってしまう志乃。

そして真田がその志乃の隣に座る。

「貴子の撮影を志乃さんに見てもらいたかったんですよ。」

「そ、そうなんですか……」

「と言っても今日はアルバイトの日ではないですから、気持ちを楽にして見て、楽しんで見てくださいね。」

「……は、はい……」

貴子がモデルをやっていることは最初に紹介された時に真田から聞いていたから志乃も知っていたが、どうして今日それを見せたいのか、志乃の頭の上には？マークが付いていた。

しかしそんな疑問が吹き飛ぶくらいに、目の前で行われている撮影に志乃はすぐに引き込まれてしまった。

「貴子さん……綺麗……」

貴子の美しさに見惚れて、思わずそう声を漏らす志乃。

貴子はセクシーなドレスの衣装を完璧に着こなしていて、その美貌をカメラの前で存分に披露していた。

貴子は撮影に集中していて志乃の方はまだ一度も見てこない。

アルバイトの志乃と比べるものではないけれど、貴子のモデルとしての仕事ぶりには次元が違う凄みがあった。

完璧なプロポーションと魅惑的な表情とポーズ。

同性の志乃が見ても、その色っぽさに魅了されてしまう。

「志乃さんどうですか？貴子の撮影は雰囲気があるでしょう？」

「はい……なんか……凄いです。なんだか私が知ってる貴子さんではないみたいで……。」

「そうですね、モデルをやってる時の貴子は別人のようになりますからね。
彼女はモデルでもあり、表現者でもある。
貴子の芸術的な表現力を見ていてください。」

「表現者……」

真田の言葉を聞きながら、貴子の撮影にさらに見入っていく志乃。

なんだか自分の撮影でもないのに、胸がドキドキしてくる。

どんどん熱を帯びていく撮影。

そして次の展開で志乃はまた驚く。

なんと、男性モデルが衣装を脱ぎ、下着だけの姿になったのだ。

「えっ！？」

筋肉質で綺麗な身体をしている男性モデルの、ボクサーパンツ一枚だけの姿を見て、思わず口に手を当てて顔を赤くする志乃。

そしてその次は、男性モデルが貴子のドレスを脱がし始めた。

ドレスがスルリと足元に落ち、貴子も下着姿になる。

「……貴子さん……」

貴子の美しい下着姿に、さらに見惚れてしまう志乃。

そして何より、貴子が男性に衣装を脱がされている光景に、志乃は胸を高鳴らせていた。

そして志乃の驚きはさらに続く。

「……あっ！」

貴子の後ろに回っていた男性モデルが、さらに貴子のブラまで外して脱がしてしまったのだ。