ザーーーー・・・・
身体に付いたボディソープがシャワーの湯で流れていくのをボーっと見つめる。
温かいシャワーはいろんな事を洗い流してくれる。頭と身体に溜まった疲れ、そして辛い記憶も。
どうしても流れきらない記憶はあるけれど、この時間は1日の中で、果歩が唯一心を落ち着かせる事のできる時間なのだ。
果歩
「・・・・・・。」
チャプン・・・・
たっぷりと溜めた湯船の中へ入り、身体の芯までその温かさがジンワリと染み込んでくるのを感じながら、果歩はこの1週間での出来事を思い返していた。いや、思い返すというより、こびり付いて頭から離れない記憶が映像として鮮明に蘇ってくる感覚だ。
それを思い出せば辛くなる事は分かっているのに、どうしても思い出してしまう。
大学の講義室。
講義を受けながらノートを取っていた果歩に、離れて座っていた後藤が人伝いに小さなメモを渡してきた。
裕子
「・・・果歩ちゃん、これ、後藤君から。」
果歩
「ぇ・・・?」
メモを受け取った時点で、果歩は何か嫌な予感を感じていた。
三つ折にされたその小さな紙を開くと中には
【昼休憩 C棟4階の男子トイレに来い 来ないと水野が本当はどういう女なのか大学中に知れ渡る事になるかもしれんぞ ま、そういう事だから宜しく 後藤】
果歩はそのメモの内容を目にして思わず遠くに座る後藤の方を見た。後藤はこちらをチラっと見てニヤニヤと笑みを浮かべている。
後藤のその表情を見た瞬間、果歩は背中にゾクゾクとする寒気を感じ、顔は青ざめていった。
裕子
「果歩ちゃん、後藤君から何てきたの?」
果歩
「・・・ぇ・・・ううん・・・大した事じゃないんだけど・・・。」
果歩はそう口を濁しながら、メモを小さく折り畳んだ。
講義が終わり休憩時間に入ると、果歩は重い足どりで大学のC棟へと向かった。
男子トイレなんかで後藤に何をされるのだろうと、果歩は不安がっていた。
そして果歩のその悪い予感は当たってしまう。
後藤
「おぉ水野、入って来いよ。」
果歩
「・・・でも・・・」
男子トイレの前で、中に入るのを躊躇していた果歩に待っていた後藤が声を掛ける。
後藤
「大丈夫だって、ここは滅多に人は来ないからよ。誰にも見られないから大丈夫、な?ほら早く入れって。」
後藤はそう言って果歩の手首を掴んで、強引に果歩を男子トイレの中に連れ込んだ。
冷たい空気が漂う男子トイレ、その中には後藤の他に2人の男子学生が立っていた。
「うわぁ本当に水野さん来た!・・・って事は後藤さっき言ってた事マジなのかよ?」
後藤
「あぁだから嘘じゃないって言っただろ?」
果歩
「・・・ご、後藤君・・・これって・・・?」
目の前にいる面識の無い男達の存在と、後藤とその男達の会話に果歩は困惑の表情を浮かべている。
後藤
「ん?あ~大丈夫大丈夫。コイツら口堅いから。」
果歩
「・・・何を・・・言ってるの・・・後藤君・・・」
後藤
「何って・・・ちょっとさ、コイツらと約束しちまったんだよな、水野とヤらせてやるって。麻雀で負けちまってさ・・・悪いな水野。」
後藤はニヤニヤとイヤらしい笑みを浮かべながらそう言うと、果歩に近づき強引にスカートの中に手を入れた。
果歩
「ちょ・・・ちょっと!嫌、後藤君・・・。」
後藤
「大丈夫だって水野、今日は俺含めてたったの3人だぜ?いつもはもっと大勢とヤリまくってる水野だろ?」
果歩
「嫌・・・放して後藤君・・・」
果歩は後藤の腕を掴んで必死に下半身から離そうとする。
抵抗する果歩に梃子摺る(てこずる)後藤、しかし後藤は切り札のように果歩を制止させる事のできるあの言葉を使う。
後藤
「・・・富田さんからも許可出てるからよ・・・肉便器使っていいって・・・」
後藤が果歩の耳元でボソっと小さく囁いた言葉。
それを聞いた瞬間果歩の抵抗は止まる。
果歩
「・・・・富田さん・・・」
後藤はそんな果歩の様子を見て再び笑みを浮かべると、果歩から手を離し、口を開いた。
後藤
「よし!へへ・・・じゃあとりあえず服脱いでくれよな。あ、全部な。こいつらに水野のエロい身体見せてやりたいし。」
果歩
「・・・・・・。」
果歩は俯いて無言のまま少し考え込むような表情を見せると、ゆっくりと服に手を掛け始めた。
今日初対面の他の学生達は、生唾を飲み込んでそのストリップショーを眺めていた。
果歩
「アッアッアッ・・・ンン・・・ハぁ・・・・ンッンッンッ・・・ああ・・・」
後藤
「おいおい水野、人が来る可能性は低いけど、一応声は我慢してくれよ。」
トイレの壁に片手をつきながら、果歩はもう片方の手で口を押さえ、必死に喘ぎ声を堪えている。
大学の男子トイレで裸になった果歩は、壁に手をついた状態でバックから男達に犯されていた。
男達は腰を激しく果歩の臀部に叩き付け、波打つ柔尻と揺れる乳房を見てゲラゲラ笑い喜んでいる。
「あ゛~出る・・・俺もう出ちゃうよ水野さん、そんなに締め付けないでくれよぉ。」
後藤
「ハハハッ!お前早漏過ぎだろ!」
「だってあの水野さんとやってるんだぜ?興奮しない方がおかしいだろ。あ~ヤベ・・・マジで出るわ。」
果歩と繋がっていた男は最後に一際激しく腰を振ってペニスを引き抜くと、果歩の尻に白濁液をかけた。
果歩
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
果歩は行為が終り、掴まれていた腰を解放されると、崩れるように裸のままトイレの床に座り込んでしまう。
お尻に床の冷たさを感じながらも、熱いままのアソコのヒクつきはなかなか収まらなかった。
「はぁぁ・・・気持ちよかったぁ・・・水野さんのマ○コすげぇ濡れやすいんだな、グチャグチャいってたわ。」
「ありがとな後藤。それにしても水野さんがこんなにヤリマンだったとは・・・他の男共が知ったら驚くだろうなぁ。」
後藤
「他の奴には他言無用だからな。」
「あぁ・・・わかってるよ。ヒヒ・・・その代わり、明日もいいんだろ?」
後藤
「へへ・・・お前ら水野の身体を相当に気に入ったみたいだな・・・おい水野!そういう事だから明日も頼むぞ。」
後藤はそう言って、顔と背中と尻に白濁液を付けた裸の果歩に、ティッシュを渡す。
果歩
「ハァ・・・ハァ・・・明日も・・・ですか?」
後藤
「あぁ、遅れるなよ、遅れたら・・・分かってるな?・・・へへ・・・じゃあ明日の昼休みにな。」
後藤はそう言い捨てると、男達と共にトイレを出て行った。
・・・・・・
果歩 「ぅぅ・・・ぅぅ・・・」
後藤達がいなくなって静まり返ったトイレの中で、果歩は泣きながら身体に付いた精液を拭き取っていた。
20人もの男達とSEXした2日後、月曜日は大学を休んだが、火曜日からは頑張って大学に登校していた果歩。しかし大学でもこんな事になってしまうなんて。
今まではどんなに富田の世界へ堕ちていっても、大学での生活は別世界に感じていたのに・・・
これからは大学でも肉便器として生きていかなければならないのだと思うと、果歩は目の前が暗くなっていくような気持ちになった。
それは果歩にとってはとても辛い事。涙が止まらなかった。
果歩
「ぅぅ・・・ああ・・・ぅぅ・・・ヒック・・・ぅ・・・」
後藤の行為に深く傷ついた果歩。
しかし、その日果歩を傷つける出来事はそれだけではなかった。
コメント
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コメントありがとうございます。
まぁ普通はそう思っちゃいますよね(;^_^A
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あほか
この女は
っておもっちゃいました
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後藤にはそういう感情を抱くのが正解ですね。
まぁ唯一この物語で完全な悪役みたいなポジションですから(笑)
ん~果歩は学校でどうなるかなぁ…
バックは基本ですよね☆
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後藤にはそういう感情を抱くのが正解ですね。
まぁ唯一この物語で完全な悪役みたいなポジションですから(笑)
ん~果歩は学校でどうなるかなぁ…
バックは基本ですよね☆
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コメントありがとうございます。
誰も想像つなかないような…できるかなぁ僕に…(苦笑)
色々考えてはいますが、できるだけ頑張りたいと思います。
まぁ官能小説って事を意識はしたいとは思っているのですが…。
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初めまして、コメントありがとうございます。
小説の感想、正直に言って頂いてありがとうございます。そういった感想が一番嬉しいです。
そうですよね、読む人によっては心が苦しくなるようなストーリーでしたよね。
実はすらさんと同じ様に、読んでいて苦しいですってコメントくれる方は多いです。
僕としてもここ最近官能小説って難しいなぁと実感してます。やっぱり性癖とか、感じるツボって人それぞれ相性ありますしね。作者が男か女かで違うものもあるだろうですし。
やっぱり苦しい思いだけさせてしまっていては官能小説としてはダメですよね。
でもそれだけこの物語に入り込んできて頂けるのは本当に嬉しいです。ありがとうございます。
これからも読者の方達の意見を聞きながら、いろいろ考えながら書いていきたいと思います。
SECRET: 1
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後藤は最低な男。(;`皿´)
自分の彼女でも無いのに果歩に尻拭いさせるなんて。(怒)
たとえ彼女だとしても、許せない行為。
そしてバカな仲間にもムカツク。(`o´)バカヤロ
学校中にヤリマンの噂が広がらないように願いたい。(*_*)
富田さんは果歩をホントに見捨てたのかな……。(;_;)
バックでしたくなっちゃった。(爆)
SECRET: 0
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ハードル上げて申し訳ないですけど、ここまで来たら、誰も想像もつかないようなエンディングを迎えて欲しいです。
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初めてコメントさせて頂きます。ずっと愛読させて頂いていましたが、ここのところ、ちょっとひどくて悲しいです。この状態だと、いくら富田さんに理由があったとして、表面上元に戻れることになったとしても、女として精神的に元に戻れる気がしません。過去は消せませんから。キャッツアイ的に記憶を失いでもしたら別かもしれませんが…作者のメンメンさんには色々お考えがあるのでしょう、と思いつつ、書かずにはいられませんでした。申し訳ありません。それだけ入れ込んでいるのだ、とお許し下さいm(__)m