ブゥーーーー……
香苗
「……ンアッ!ハァ……ン……ン……」
いつもよりも一際大きく感じる快感が香苗の全身に広がる。
細かな震動が陰核を刺激し始めた瞬間、香苗は一瞬甘い声を発したが、その後は口をつぐんで漏れそうになる声を押さえ込むようにして我慢した。
ローターから発せられる震動音は低く小さい。これなら隣の部屋、しかも窓が閉まっている状態なら聞こえる事はやはりないだろう。
香苗
「ン……ァ……ン……」
陰核からの快感を感じる度に柔らかな秘肉がヒクヒクと反応しているのが自分でも分かる。
その割れ目からは今にも濃厚な涎が垂れてきそう。
……ハァ……これ…今までで一番気持ちイイかも……
それはやはりベランダという室外で、しかもバスタオル一枚だけしか身に纏っていないという状況が快感のスパイスになっているからであろう。
「……ァ……ァ……ァ……」
隣からは女性のリズミカルな喘ぎ声が微かに聞こえ始めていた。
それを聞いて香苗の興奮度も比例するように上昇していく。
……今、抱かれているんだ……あの中嶋さんに……あの逞しい身体に……
……どんな風にしてもらっているんだろう……
香苗は目を閉じて思わず想像してしまう。
女性があの逞しく太い腕に腰を掴まれ、男のモノを挿入され、そして激しくそれを出し入れされている光景を。
きっとそうなんだ。
今までの女性達も、まるで我を忘れたように喘ぎまくっていた。
中嶋に挿入され、激しく膣内を刺激されているのだろう。
……中ってそんなに気持ちイイのかな……
今まで声を聞いてきた限り、女性達は挿入されてからのSEX自体に快感を感じているようだった。
しかしそれはまだ香苗には分からない感覚であり、想像し難い事でもあった。
なぜなら香苗は、自慰行為にしろ祐二とのSEXにしろ、快感は主に陰核から感じていたからだ。
だから前戯での愛撫はある程度気持ちよくても、祐二のモノが膣に入ってからは正直特に気持ち良いという事はなかったのだ。
でもそれが普通だと思って何も疑問など抱いていなかった香苗。SEXとはそういうものだと思っていたのだ。
しかし隣で行われている中嶋達の性行為を盗み聞きするようになってからは違う。
まだまだ自分の知らない事がいっぱいあるという事を、中嶋達から教えられている気分だった。
「アッアッあああ!!スゴイッ!……ハァ…ハァ……」
窓を閉めているにも関わらず、一段と大きくなった女性の声がハッキリと聞こえるようになってきた。
……凄い声出してる……そんなに気持ちイイのかな……
……膣(なか)に入れてもらって、そんなに気持ちイイのかな……
隣の盛り上がりに興奮を煽られながらそんな事を思った香苗は、バスタオルの結び目を掴んでいた左手を離し、自然とその手を秘部の方へ移動させる。
今まで自慰行為で指を膣に入れるなんて事はした事がなかった香苗。
それは何となく、自分の膣に指を入れる事が怖かったからだ。
でも今は試してみたい。
何となく膣の中が物足りないというか、寂しい。
膣を何かで満たしてもらいたい……。
香苗
「ハァ……ン……ハァ……」
右手でクリ○リスに震動するローターを当てたまま左手の指を膣にゆっくりと挿入してみる。
クチュ……
香苗
「ハァ……凄い……濡れてる……」
香苗の十分すぎる程濡れた秘部は、香苗の細い指を容易に呑み込んでいった。
しかし、やはり自分の細い指では特に圧迫感というものは感じなかった。
……まだ……物足りない……
香苗はもう少し奥まで指を入れてみようと、体勢を変えて脚を少し広げてみた。
が、その時
香苗
「………キャッ!」
突然ハラリと下に落ちたバスタオル。
結び目から手を離していたからか、体勢を変えた事でそこが解けてバスタオルが取れてしまったのだ。
つまり香苗はその瞬間、ベランダで全裸になってしまったという事だ。
香苗
「はっ……イヤ……」
恥ずかしそうに顔を赤くし、慌ててバスタオルを拾って再びバスタオルを身体に巻こうとする香苗。
一瞬とはいえ、ベランダで、外で裸を晒してしまった事で香苗の羞恥心は高ぶった。
香苗
「ハァ……ハァ……」
しかし次になぜか香苗は、身体にバスタオルを巻こうとする手を止めてしまった。
香苗
「………」
顔を真っ赤にしたまま、乱れたままのバスタオルを直そうとしない香苗。
香苗は戸惑っていた。
今一瞬裸になってしまった時、何か胸の奥から熱いものが込み上げてきたような感じがしたのだ。
何かよく分からないが、なぜか一瞬、香苗にはそれが気持ちよかったように思えた。
もしかして今、自分は新たな快感を発見してしまったのかもしれない。
それに気付いた時、興奮状態である今の香苗は、それに手を出すのを我慢する事などできないのだ。
香苗
「ハァ……ハァ……」
少し息を荒くしながら、再度周囲を見渡す果苗。
周りに高い建物はない。ベランダの壁もある。バスタオルを巻いた姿だろうとなんだろうと、しゃがんでいれば誰かに見られる事なんてない。
それをもう一度確認した香苗は少し考えた後、ゆっくりとその手で自分の身体からバスタオルを外していった。
……ハァ……私……裸になっちゃう……こんな所で……
そしてバスタオルを外して裸になっていく時、香苗はその快感をハッキリと感じたのであった。
外気が直接肌に当たる。
特に胸やお腹、そして股間の辺りにスースーと空気が当たるのを感じると、自分が外で全裸になってしまっているのだという事がよく分かる。
香苗は手に持ったバスタオルを部屋の中に入れて、バスタオルから手を離した。
今手にしているのはピンク色の卑猥なオモチャだけ。
ピンクローターだけを持った全裸の人妻がベランダにいる。
今はまだそれほど実感はないが、ここまでやってしまっている香苗は後から自覚せざるを得なくなるだろう。
自分が〝変態〟だという事を。
コメント
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欲求不満な奥様、やっと暴走って感じですね(笑)
でも…うーん…変態なんでしょうかねぇ?(ノーマルな気がしますが?私の感覚がおかしい?笑)
セックスに無知な奥様が快楽に目覚めていく程度にしてもらいたいですねー。
変態には厳しいですよ?(*≧m≦*)
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京香さんコメントありがとうございます。
いやぁでもノーマルでベランダで裸になります?ちょっと変態のレベルが違っちゃいましたか(笑)
僕男ですけど、やったら結構恥ずかしいです、たぶん。
やっぱり京香さんのレベルだと相当濃厚じゃないと変態プレイとは呼べないんですね。
でもそんな京香さんでも興奮させれるような濃厚な小説を書けるように頑張ります!
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まぁ…ノーマルではないですけど、変態レベルじゃないと思いますよ(あくまでも個人的レベル値です、笑)
清楚で真面目だった人妻にとっては【大胆】ではありますね♪
まぁ、人それぞれ考え方が違うので、十分変態って感じる人もいるとは思います。
それに、そういう妄想をされてる女性(男性も?)もいると思いますので、小説を読んで欲情する人もいると思いますよ♪
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返信ありがとうございます。
まぁ変態度で個人差はありますよね。
でも確かにまだ今の香苗は変態の入り口付近にいるくらいですね。変態レベルで言ったら低いですね(笑)
京香さんへのコメント返信を打ちながら考えてたんですけど、今回の小説は羞恥系かもしれません。
だからもしかして果歩程の変態プレイはしないかも。
合う方も合わない方もいると思いますが、とりあえずそんな感じで香苗を責めてみます☆