寝取られ小説 人妻 優子(15)


「優子さん、ほらもう一杯どうぞ。」


「え、でもあんまり飲み過ぎちゃうと……私そんなに強くないし。」


「家なんだから酔っ払ってもいいじゃないですか、俺が介抱してあげますよ。」


「え~それはなんか危ない気がする。」


「ハハッ、危なくないですって、俺信用ないんですか?」


「うん、ない。」


「ひっで~」

そんな風に冗談っぽく言い合いながら2人は笑っていました。

酒が入ってから余計に息が合い始めているというか、そんな雰囲気が伝わってきます。

そして食事を終えた2人は、酒が入ったグラスを持ってリビングのソファに移動しました。

するとそこで斎藤君は前回と同じように優子の隣に座りました。

2人の距離は斎藤君が簡単に優子の肩に手を回せそうな程近いです。


「なんか近くない?そっちに座ればいいのに。」


「いいじゃないですか、この方が話しやすいですし。」


「斎藤君ってほんとアレだよねぇ。」


「アレって何ですか?」


「女の人には皆こうなの?」


「何のことですか?」


「なんか距離感近いっていうかさ……」


「もっと仲良くなりたいなぁと思う女性には近づきたくなるものなんですよ、自然と。」


「もう充分仲良いじゃない、私達。」


「お、嬉しい事言ってくれますね。」


「私、男の人でこんなに仲良い友達ができたのって初めてだよ。」


「友達かよ。」


「友達でしょ?」


「俺はもっと仲良くなりたいなぁ、優子さんと。」


「なーに言ってんだか。」


「優子さんが今井さんの奥さんじゃなかったらとっくに口説いてるんですけどね。」


「またそういう冗談言って……」


「冗談じゃないですよ、前にも言ったじゃないですか、俺マジで優子さんの事タイプなんですよ。もうちょっと早く出会っていればなぁ。」


「はいはい。」


「俺、本気ですよ?」


「はいはい本気ね、どうもありがとうございます。」

優子は斎藤君の言う事に素っ気なく返していましたが、斎藤君に好意を抱かれている事がやはり嬉しいのか、表情はニコニコしていてその本音を隠し切れていない感じでした。


「優子さん、今井さんとは上手くいってるんですか?」


「ウフフ、それ前にも聞かなかったっけ?そんなに私達夫婦に不仲になってほしいの?」


「ほら、結婚生活ってやっぱり大変な事もあるって言うじゃないですか。優子さんも少しは不満とかあるんじゃないですか?」


「ないよぉ。」


「本当に?全く?」


「う~ん……うん。」


「あれ、今なんか間がありましたね。心当たりあるんじゃないですか?」


「……そりゃ一緒に生活してるんだから細かい事を言えば色々あるよ。でもフミ君に不満なんてないよ。あんな良い旦那さんに不満なんて言ったら罰が当たっちゃうわ。」


「今井さんのどういう所に惹かれて結婚したんですか?」


「う~ん……優しいところ、とか。」


「普通ですね。」


「優しい人が一番だよ、ああ見えてフミ君って結婚記念日とか私の誕生日とかも毎年忘れないでいてくれるんだよ。」


「真面目だなぁ今井さんは。」


「うん、斎藤君とは正反対だよね。」


「俺が不真面目って事ですか?」


「う~ん、不真面目っていうか、色んな意味で正反対だよね。」


「色んな意味で?」


「なんか性格とか雰囲気とかが、フミ君とは正反対のタイプって感じ。」


「じゃあ俺には今井さんには無いものを感じるって事ですか?」


「あ~そうなのかなぁ、お話してても新鮮で楽しいしね。」


「じゃあこの前のキスも案外新鮮で良かったんじゃないですか?」


「え~……キスの事はもういいよ……でも少なくともフミ君はあんな事しないよね。」


「今井さんはあんまりキスしてくれないんですか?」


「そうじゃなくて、恋人でもない人にあんな突然にキスしたりしないって事。」


「あ~そういう事ですか。でも不意打ちのキスもなかなか良いでしょ?」


「良くないよぉ、本当にビックリしちゃったんだからね。ああやって色んな女の人に手を出してるんでしょ?」


「分かっちゃいました?」


「……うん、なんか慣れてる感じだったし、やっぱり斎藤君って遊び人?」


「そういう時期もあったかなぁ、本物の愛を探して。」


「本物の愛ねぇ。」


「本来俺は一途な男なんですよ。この人って決めたらとことん愛を深めるタイプですから。」


「え~ホントかなぁ、愛を深めるってどんな風に?」


「それは女性をしっかり俺の色に染めてあげるんですよ、心も身体もね。」


「キャ~斎藤君なんかイヤらしい~」

アルコールで顔を赤くしている優子は恥ずかしそうにそう言いながらも、斎藤君の意味深な言葉にはしゃいでいるようにも見えました。


「別にイヤらしくないでしょ、お互いを染め合う行為は。恋人同士なら普通ですよ。優子さんこそどうなんですか?」


「私?どうって言われても……」


「今井さんってあんまりその辺ガツガツしてなさそうですよね、草食系っていうか。」


「あ~、う~ん、そうかなぁ……」


「じゃあやっぱり優子さんが〝フミ君を私色に染めてあげる!〟みたいな感じなんですか?」


「え~そんな事ないけど。」


「それじゃ上手くいかないじゃないですか、2人とも受け身みたいで。」


「う~ん……受け身って訳じゃないけど……」


「ぶっちゃけ夜の生活とかどうなんですか?上手くいってるんですか?」


「やだ斎藤君、変な事聞かないでよ。」


「いいじゃないですか、これくらい。優子さんって下ネタ駄目なんですか?」


「…別にダメじゃないけどぉ……」


「聞かせてくださいよ、結婚したらその辺がどうなるかとか知りたいし。回数とかやっぱり減っちゃうんですか?ほら、よく日本はセックスレス夫婦が多いって言うじゃないですか。」


「う~ん……うちはそんな事ないと思うけど。」


「じゃあ結構そっちは今井さんに満足させてもらってるんですね?」


「……うん……してるよ。」


「あれ?また間がありましたね?」


「そんな事……」

言葉に詰まる優子。


「お、やっぱり優子さんも欲求不満なんですか?既婚女性は欲求不満な人が多いって聞きますからね。」


「……もぉ…斎藤君には関係ないでしょ。」


「ハハッ、やっぱりそうなんだ、優子さんって分かりやすいですね。」


「そ、そんな事ないってば、やめてよ。」

そう言って優子は斎藤君の肩を叩いていました。ただし、本気で怒っている感じでは全くありません。

どちらかと言うと、斎藤君に言い当てられて恥ずかしそうにしているように見えました。


「痛っ、優子さん、図星だからって暴力振るわないでくださいよ。」


「だから違うってば~」

そう言ってまた斎藤君の肩を押すようして軽く叩く優子。

優子の手が斎藤君の身体に触れる度に、私はドキドキしていました。

一応叩くという素振りではありますが、私にはイチャイチャとスキンシップをしているようにしか見えません。

そしてそんな下の話をしている内に、優子と斎藤君の距離はさらに縮まっていきました。

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