亜紀は片手は服の上から胸を隠すように、もう片方の手は身体の後ろにやってトイレから戻ってきた。
「お、亜紀ちゃん、ちゃんと取ってきた?」
恥ずかしげに小さく頷く亜紀。
「どんな感じ?ノーブラは。」
「なんか……心細いですね。スースーするっていうか。」
「ちょっと手退かしてみてよ。」
「え~恥ずかしいです……」
「いいじゃん、別にワンピース透けちゃってる訳じゃないでしょ?」
「たぶん、日光に当たってなければ大丈夫だと思いますけど……。」
「じゃあほら、退かして。」
牧原に言われた通り、胸の前から手を退かす亜紀。
亜紀の言う通り透けてはいないが、しかしブラジャーをしていないのは服の上からでも分かるくらいに違いはあった。
Fカップの亜紀の乳房、そのトップの位置がブラをしていた時よりも少し下がっていて、さらにそれぞれの乳房が左右に広がっている。
胸が大きめだから、きっとその分ブラをしている時としていない時では違いが大きくなるのだろう。
それに乳首は透けていないが、生地が薄くなっている服の横の辺りから乳房の膨らみのラインは少し透けている。
その無防備な姿は、俺の目にも卑猥に見えた。
「おお、なんか想像してた以上にエロいな。」
「まさにノーブラって感じだね。一目でノーブラって分かるし。」
「え~本当ですかぁ、やっぱり恥ずかしい……あんまり見ないでください……」
「いやでも亜紀ちゃん凄く良いよ、セクシーだし。で、ブラジャーは?ちょっと貸してよ。」
そう言われて亜紀は後ろに隠していたブラジャーを牧原に渡した。
パンツとお揃いなのだろう、さっき言っていた下着の色と同じ、白にピンクの花柄模様が入ったブラジャーだった。
「亜紀ちゃん細いのにFカップだから凄いよね。スタイル良過ぎたよ。」
「おい牧原、俺にも貸せよ。」
篠田は牧原からブラを受け取ると、すぐにその匂いを嗅ぎ始めた。
「おお、これが亜紀ちゃんの脱ぎたてブラかぁ。すっげぇいい匂いするわぁ。」
「えっ!ちょっと止めてくださいよぉ、恥ずかしい……」
「でもすげぇいい匂いするよ?亜紀ちゃん香水付けてるの?」
「付けてないですけど……」
「じゃあこれが亜紀ちゃんの匂いなんだ、クンクン……」
「もぉ、篠田さんのエッチ……」
その後、亜紀が
「もぉ返してくださいよぉ」
と言いながら篠田からブラを取り返そうとしていたのだが、その時に篠田が亜紀の開いた胸元に目をやって
「お!今ノーブラオッパイ見えた!」
と喜んで騒いでいた。
そして2人が騒いでいるその横でグラスにテキーラを入れる坂本。
「それより亜紀ちゃん、はい、テキーラ。」
「えっ?私も飲まないといけないんですか?篠田さんだけって言ってませんでしたっけ?」
「言ってないよ。ほら飲んで。」
「え~大丈夫かなぁ……これってアルコール度数高いですよね?」
グラスに入ったテキーラを不安そうに見る亜紀。
「一杯だけなんだから大丈夫だよ。クイッと一気に飲んじゃいな。」
「え~……一気にですか……」
「亜紀ちゃん、じゃあ俺が飲ませてあげるよ。」
そう言って篠田がグラスを代わりに持って亜紀の口元に近づける。
「ほら、顔上げて口開けて。」
「え~でも……」
「いいから口開けな、こぼれちゃうよ。」
そう言われて仕方なく顔を上げて篠田に向けて小さく口を開く亜紀。
「入れるよ……ほら、すぐ飲み込んで。」
亜紀はされるがまま、言われるがままにゴクンとテキーラを喉に流し込んだ。
「……わぁ、これ凄いですね……すぐにこの辺が熱くなってきた。」
そう言って亜紀は自分の胸の上の辺りを摩った。
「はぁ……これ絶対、もっと酔っ払っちゃう……」
「いいじゃん、今夜はとこんとん遊ぶんだからさ。」
「そうそう、まだまだこれから盛り上がるんだから、シラフじゃ乗り切れないよ。」
「大丈夫、酔いつぶれたら俺達がちゃんと面倒見てあげるから。」
3人の言葉を聞いて、クスッと笑う亜紀。
「じゃあそうなったらお願いしますね。」
「おお、いいねぇ、亜紀ちゃんの飲み明かし宣言。」
「だって楽しいから。こんな感じ初めてかも……なんか今日が終わってほしくないっていうか……。」
「ハハッ、亜紀ちゃんノッてきたねぇ。もしかしてテキーラもう回ってきたんじゃない?気分良くなってきた?」
「そうですね、なんか凄く楽しくなってきちゃって。酔っぱらってますよね、これ。」
「じゃあまだ朝まで時間は沢山あるし、たっぷり楽しもうよ。」
そしてテキーラのアルコールが亜紀の身体に回ってきたところでまた再開したラブジェンガは、さらにエスカレートしていく。
もうすでに胸を揉まれたりキスをしたり野球拳をした後だからなのか、亜紀も卑猥な命令にそれ程抵抗がないようだった。
膝枕をしたり、ハグをしたり。
坂本とハグをした時は
「おお!ノーブラオッパイが当たってるよぉ、超柔らけぇ」
と言われ亜紀は恥ずかしがっていたが、さらに
「もっと強く抱き付いてきてよ」
と言われるとニコニコしながらその通りにしていた。
そして男3人が連続で【LOVE】と書かれたなんでも好きな命令ができるというブロックを引くと、篠田と坂本はキスを要求して、亜紀はすんなりそれもOKして、牧原としたのと同じように2人ともキスをしていた。
コメント
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立て続け投稿お疲れ様です もう牧原たちは止まりませんね 亜紀ちゃんが怖くなって拒否する場面も見たいですね あと牧原たちも紳士面から鬼畜に変わっていって欲しいです
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私もそう思います。拒否しないで(拒否しても軽く流されるばかりでは)笑ってゆるしてばかり&楽しんでいる様子だけだと単に軽い女の子、どこにでもいる女子大生となにも変わらない気がします。怖くなったり、嫌な意思を見せないと…今の時点では純粋さは皆無です。最初はすごく好きな感じだったんですが、最近は亜紀の性格が嫌いでなりません。それがとても残念だったのでコメントさせて頂きました。
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いよいよですね。
個人的にはトイレで脱いでる間の裏での牧原たちの会話も聞きたかった( ̄ー ̄)
今は亜希のほうもノリノリに感じるので喰われるというタイトルのニュアンス(意思に反する?強いられる)の様な牧原達の本性が出てくる展開だとハラハラします。
毎日楽しみにしています!頑張って下さい!
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コメントありがとうございます。
亜紀の心情がどう変化するかは課題ですね。まぁどうなるかはお楽しみにって事で笑
牧原達もある程度もう化けの皮が剥がれてきてますけどね。ここからのエロ描写頑張ります。
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コメントありがとうございます。
そうですね、ちょっと亜紀が軽い感じになり過ぎてる感がありますね。喋り方とかずっと笑ってる所とか……酒が入ってる状態だからっていうのもあるのですが、純粋さが皆無になってしまいましたね。
僕としては普段は真面目で純粋で優しいはずの亜紀の〝だらしない部分〟がこの物語のポイントだと思っているのですが、なかなか表現するのは難しいですね。
亜紀は本当は好きな彼氏である直樹の前で自分の〝だらしない部分〟をさらけ出したいのだけれど、直樹が頼りなくてそれができなかった。
そこを牧原達の手によってさらけ出させられた時、しっかり者のはずだった亜紀は一気に弱くなってしまう……みたいな。
またその弱さとかだらしなさも、女性の魅力の一部かなぁと思うのですが、そればっかりは好みの問題になってきますしね。そこが官能小説の難しい所ですね。
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コメントありがとうございます。
牧原達の裏会話、やっぱりもっと入れた方がいいですかね。じゃあ入れようかな。
亜紀を性の対象としか見てない感じがゾクゾクしますよね。
下心が丸見えなのに、亜紀もそれに気付いているはずなのに……って所に直樹はもどかしさを感じている事でしょう。
〝喰われる〟にもいろんな意味がありますからね。身体だけ喰われるのか、心まで喰われるのか、人生が滅茶苦茶になる程全てを喰われるのか。レベルがありますからね。まぁ今後についてはお楽しみにって事で笑
更新頑張ります!