痴女子大生 志乃(30)

 

「ほら、これならパンツが見えちゃうことはないでしょ？」

貴子はそう言って志乃にTバックの下着を渡してきた。

確かにこれでショートパンツのダメージ部分からパンツが見えてしまうことはないが、代わりにそこからお尻が直接露出してしまう事になる。

手に持ったTバックを目の前で広げて見てみる志乃。

「わぁ……」

こんな下着を着けている自分が想像できない。

「うふふ、志乃ちゃんTバックはあんまり穿かない？」

「あの……穿いた事ないです。」

「あらそう、慣れると案外快適なのよ？」

確かにTバックなら下着のラインが見えなかったりするメリットがあるので実際に選んでる女性も多いが、
志乃は今まで自らTバックを選ぼうと思った事はなかったし、周りの同じ年の友人にもTバックを穿いている女の子はいない。

「さぁ志乃ちゃん、もう撮影が再開するから着替えないと。」

「え……どうしよう……」

「うふふ、大丈夫よ志乃ちゃん、着てみればきっと気に入るから、とにかく着てみて。」

「は、はい……。」

貴子に背中を押されて更衣室に入った志乃は、渡された衣装に着替え始めた。

今まで着けていた撮影用のベージュの下着を脱ぎ、渡された下着に着替える。

そしてTバックのパンツに脚を通し、穿いてみる。

「わぁ……こんな感じなんだ……」

志乃が初めてTバックを穿いてみた感想は、とにかく〝心許ない〟だった。

お尻が布に覆われていないから下着を着けている感覚にならない。

目の前の鏡に映ったTバックを穿いている自分の姿があまりにもイヤらしく見えてしまい、恥ずかしくなる。

鏡に背中を向けて振り向けば、そこには真っ白なお尻が丸出しになっている自分が映っている。

「やだ……」

志乃は自分のその姿を見て、思わず顔を真っ赤にした。

大学１年のウブな女学生のTバック姿。

普段の志乃からは想像できないギャップのある下着姿だ。

続けてダメージが入ったデザインになっているショートパンツをTバックの上から穿いてみる。

「え〜……結構見えちゃってる……どうしよう……」

思っていた通り、ダメージ部分が大きくて、志乃のお尻の一部が丸見えだった。

ここまでダメージが入ったショートパンツを穿いている人は、街中でもあまり見た事がない。

この姿を撮影されるのは、あまりにも恥ずかしすぎる。

もう今の時点でドキドキが止まらない。

「志乃ちゃんどう？着替えれた？」

「はい……あの着替えたんですけど……」

「じゃあ出てきて見せて。」

「は、はい……」

そう返事をして更衣室から出て、着替えた姿を貴子に見てもらう志乃。

「あら、やっぱり可愛いじゃない。」

「そ、そうですか……？変じゃないですか？こことか見えちゃってて……」

そう言ってショートパンツのダメージ部分からお尻が見えてしまっている場所を恥ずかしそうに貴子に見せる志乃。

「ううん、全く変じゃないわ。破れてるところから志乃ちゃんの可愛いお尻が見えてるのがとっても良いわ、セクシーで素敵よ。」

「セクシー……」

そしてすでに顔が赤くなっている志乃を見て、貴子がクスっと笑う。

「志乃ちゃん、もうドキドキしてるでしょ？」

「……はい……すごく……」

この格好を写真に撮られるところを想像するだけで胸が爆発してしまうんじゃないかと思うくらいドキドキしてしまう。

身体の奥からカァっと体温が上がってきて高揚感で胸が満ちてくる。

しかし志乃のそんな身体の反応さえも全てお見通しなのか、貴子はこんな風に言ってきた。

「志乃ちゃん身体が熱くなってきてるんじゃない？奥の方からドクンドクンって。」

「ぇ……は、はい……貴子さん、どうして分かるんですか？」

言い当てられて驚いた志乃が、聞き返した。

「私もモデルを始めた頃はそうなってたからよ、きっと志乃ちゃんと私は似てるのね。
そのドキドキ感と身体が熱くなる感覚がだんだん癖になってきて、そこからは撮影が毎回楽しくて気持ち良くて堪らなくなるの。
志乃ちゃんもきっとそうなるわ。」

「……私も……」

「うふふ、そうよ。」

貴子の言葉は、なんだかとてもエロティックに聞こえた。

撮影中に少しエッチな気持ちになってしまっている事も、やっぱり貴子さんには見抜かれているかもと、志乃は思った。

でも貴子は志乃のその気持ちも肯定してくれているように感じる。

「さぁ一緒にスタジオに行きましょうか。」

この服装でスタジオに行くのは少し不安だったけれど、貴子が一緒にいてくれるならと、志乃は貴子についていくようにしてスタジオに向かった。