高校時代、俺はいつもグランドで春花ちゃんがボールを集めたり声出ししている姿を眺めていた。
「あ〜やっぱ可愛いなぁ……」
俺達野球部員にとってマネージャーの春花ちゃんは天使のような存在だった。
春花ちゃんは元々は女子ソフトボール部に所属していたんだけど、彼女が一年生の時のソフトボール部は部員があまりにも少なく、廃部寸前の状態だった。
(春花ちゃんを含め3人しかいなかった)
試合に出場できず、練習もまともにできない状況が続き、ついには春花ちゃん以外の2人も退部したいと言い出し、ソフトボール部員は春花ちゃん1人だけになってしまった。
そんな春花ちゃんに我が野球部のマネージャーである千里先輩が
「だったら野球部に入らない?」
と誘ったのが始まりだった。
春花ちゃんは千里さんからの誘いに喜び、選手兼マネージャーとして野球部に入部した。
もちろん春花ちゃんは女の子だから公式戦の試合には出られない。
春花ちゃんが参加できるのは練習と練習試合だけだ。
春花ちゃんは
「それでも良いので野球部に入りたいです」
と言って喜んで野球部に入ってきてくれた。
そして
「公式戦の時はマネージャーとして全力で応援します!」
と。
で、その我が野球部なのだが、超弱小チームだったんだよね。
甲子園を目指しているような本気の野球部じゃなくて、野球愛好会とか野球サークルって感じの雰囲気で、練習参加率も低くて、みんな野球がしたくなったらグラウンドに来てボール遊びする程度。
当時の部員数は、1年生は俺1人、2年生は4人、3年生が5人って感じで、ギリ試合に出れる人数しかいなかった。
そりゃまともに練習すらしてないようなヌルい野球部だから人は集まらないわな。
俺も入部した時はビックリしたんだけど、マジで先輩達は部室で遊んでるだけなんだよね。
マネージャーの千里さんもバイトがない暇な日に来ておしゃべりしてるだけだった。
たまに練習して、みんなのやる気があれば試合にもエントリーするって感じ。
で、その先輩達なんだけど、はっきり言ってみんな馬鹿だった。マジで馬鹿。
先輩達はみんな見た目はゴツくて体格良い人が多かったから一見野球も上手そうに見えるんだけど、ただの馬鹿なゴリラの集まりだった。
いや本当にね、部室で馬鹿な事しかしてなかったのよ。
部室の中でする会話はほとんどが下ネタ(当時全員童貞)
まぁ性欲旺盛な男子高校生だったからセックスにしか興味なかったんだろうね。
スマホでエロ動画を見せ合ったり、今日は女子の誰々のパンツが見えただの、誰のおっぱいが大きいだの、そんな会話ばっかり。
まぁそれくらいならどんな男子高校生もしてる事だと思うけど、ここからが先輩達の馬鹿なところ。
まず、先輩達がよくやってたのがチンコの見せ合い。(ゲイではない)
いやなんかね、性欲あり過ぎる人達が童貞のままでいるとマジで変態になっちゃうんだよね。
チンコを見せ合いながら
「うわ、お前のデカいな」
「お前のは亀頭がデカくて良いな」
「長さは俺のが勝ちだな」
「長さよりも太さのが大事なんだよ!」
なんて会話をしてね。
で、部室で男だけでそんな事ばっかりしてると、自制が効かなくなってさらにエスカレートしていくんだよね。
一番ヤバかったのはオナリンピック。
オナリンピックっていうのは、みんなでオナニーして誰が一番遠くに精液を飛ばせるか競う大会の事。馬鹿でしょ?
でも俺はそんな馬鹿な先輩達が結構好きだった。
先輩達は馬鹿だし変態だけど後輩の俺の事を可愛がってくれてたし、基本的にみんな面白くて優しい人達だった。
俺も先輩達と同じでセックスとかエロい事ばっかり考えてる高校生だったから話は合ったし、先輩達の前でチンコ出すのとか最初は恥ずかしさもあったけど、なんかそれで先輩達とゲラゲラ笑ってるのが楽しかったんだよな。
「周平(俺)も結構チンコでかいな!」
「いや先輩達には負けますよ〜」
みたいな、そういうノリ。
俺もそんな先輩達に囲まれて頭がおかしくなってたんだろうな、部室で全裸になるのとか開放感あって気持ち良いと思ってたし、オナリンピックにも参加して先輩達の前で思いっきり射精したりさ、俺も馬鹿だった。
(オナリンピックは毎回盛り上がったね。)
ちなみに先輩達はマジでみんな巨根だった。
部員のチンコの大きさと性欲の強さだけなら全国大会行って上位狙えたと思う。
マネージャーの千里さんは
「あんた達ってホント馬鹿だよね」
って呆れた顔でよく言ってた。
(さすがに千里さんの前でチンコ出したり、オナリンピックやったりはしてない)
で、春花ちゃんが野球部に来る前にも先輩達と春花ちゃんの事はよく話してたのよ。
「ソフト部の1年のあの子、色白くて可愛いよな〜」
みたいな感じで。
春花ちゃんと同学年の俺ももちろん春花ちゃんの事は知っていたし、可愛いと思っていた。
ていうか春花ちゃんを一目見た時からかなり可愛いと思ってた。
まぁ一目惚れに近いかも。
グラウンドに出てる時も、よく春花ちゃんの事を目で追ってたし。
だから春花ちゃんが野球部に入ってくるって聞いた時には驚いた。
先輩達も
「あの可愛い子が!?マジかよ」
「最高やん」
「でも俺達全然野球やってないけどいいのか?」
ってなった。
春花ちゃんは本当に野球が好きみたいで、割とガチで〝頑張りたいです!〟みたいな感じだったんだよね。
だから先輩達もそんな春花ちゃんに触発されて
「ちょっと真面目に野球やるか」
みたいな感じになった。
で、春花ちゃんが来てからみんな割と毎日真面目に練習をやり始めた。
純粋な気持ちで野球を頑張りたいって女の子が来たらさ、そりゃ今までみたいに部室でオナリンピックとかやってる訳にはいかないわな。
春花ちゃんはマジで素直で優しくて、めちゃくちゃ良い子だった。(その上可愛い)
春花ちゃんは選手として真面目に練習するだけじゃなく、マネージャーとしても道具の整理や洗濯までしてくれて、試合の日にはみんなの分のおにぎりとドリンクまで用意してくれるような子だった。
そして野球部で唯一の同学年である俺に春花ちゃんはよく話しかけてくれたし、授業の後グラウンドに向かう時もいつも一緒だった。
「周平く〜ん!一緒に行こ!」
春花ちゃんに廊下でそう声を掛けられる度に俺の胸はときめいた。
人懐っこいところも可愛くて、俺は一瞬で春花ちゃんの事が好きになった。
先輩達も
「春花ちゃんはマジで天使だわ」
って口を揃えて言ってた。
千里さんもそんな春花ちゃんを可愛がっていたし、野球部が毎日のように練習をし始めたので千里さんもバイトの数を減らして野球部に参加してくれるようになった。
春花ちゃんが野球部に入ってくれたおかげで、我が野球部はやっとまともな部活動をするようになったって訳。
でもね、先輩達がエロい事しか考えてないゴリラである事には変わりはなかったのよ。
それを象徴するような出来事が一度あった。
それは土曜日の練習前、部室でみんなが着替えていた時の話。
2年の浜村先輩がこんな事を言い始めた。
「俺すごい事に気付いちまったわ!女子の更衣室覗けるわ!」
「はぁ!?」
この人何言い出してんだ?女子の更衣室を覗くとか普通に犯罪だぞ?って最初は思った。
運動部の部室は2階建てのプレハブ小屋みたいな建物で、1階は男子運動部、2階は女子運動部が使っていた。
その2階の更衣室は外から見えないように窓にカーテンが着いているんだけど、ソフトボール部が使っていた部屋の窓についてるはずのカーテンだけがなぜか無くなっている事に浜村先輩は気付いたらしい。
その時ソフトボール部の更衣室を使っていたのは春花ちゃん1人だけだった。
「いやマジで、なんでか分からないけど、ソフト部の更衣室だけカーテンが無いんだよ!あれ覗こうと思えば覗けるぞ!」
浜村先輩の言葉を聞いて、他の先輩達は
「マジかよ……」
と顔を見合わせていた。
いやいやいや、まさか春花ちゃんの着替えを覗くつもりか?
いくらなんでもダメだろ!そんなの!
そしてその話を聞いていたキャプテンの駒木先輩が口を開く。
「おいおい、それはダメだろ浜村、ソフト部の更衣室って事は春花ちゃんだろ?着替えを覗くなんて春花ちゃんが可哀想だろうが!」
さすがキャプテンだと思った。
普段は変態キャラでも、こういう時にはしっかりと理性を働かせてくれる。
いくらいつも学校の階段の下で女子のスカートの中を覗き込もうとしている先輩達でも、さすがに春花ちゃんにそんな可哀想な事をするのはダメだよな。
あんなに可愛くて優しい天使のような春花ちゃんの着替えを覗こうなんて浜村先輩はどうかしてる。
ダメな事はダメだと、誰に対してもしっかり言える、頼れるキャプテン、それが駒木先輩だ。
そして腕を組みながら真面目な表情で駒木先輩はこう続けた。
「で、覗くってどうやって覗くつもりだったんだよ?」
「え?あ〜部室の裏の林の中に一本だけ大きい木がありますよね?あれに登ればたぶん覗けますよ。」
「ったく、浜村もしょうもない事思いつくよなぁ、お前いい加減しろよ。そんな大きい木あったか?どの木か教えろよ。」
ん?
「すぐ裏ですよ、今から行きます?」
「仕方ねぇなぁ、浜村が1人でこっそり覗いたりしないようにチェックしに行くかぁ。」
……ん?
で、みんなで部室の建物の裏に行く事に。
「この木ですよ。」
「これかぁ。」
「ほら、あそこの部屋、カーテンないでしょ?」
「お〜確かになぁ、見えちまいそうだな、ちょっと登ってみるか。」
あれ?
駒木先輩、まさかあんた……
「うおー!マジで部屋の中が丸見えじぇねぇか!」
「でしょ?だから覗けるって言ったじゃないですか〜」
「よし、じゃあ誰かあっち行って春花ちゃんが来たら知らせろ。」
はぁ!?こいつ覗くつもりか!?
やっぱこいつただの変態ゴリラだわ。
俺はそんな駒木先輩に思わずこう言った。
「いやいや駒木先輩、ヤバいですってさすがに春花ちゃんは。」
すると駒木先輩はニヤっと笑みを浮かべて俺にこう言ってきた。
「お前さ〜知らないのか?春花ちゃん意外にエロい身体してるんだぜ?」
は?
「春花ちゃんのあのプリっとした尻を見た事あるか?春花ちゃんが守備の練習してる時とかよ、後ろから見るとたまんねぇぞ?お前も本当は見てたんじゃねぇのか?あんなん男なら誰でも目がいくからな。」
「ぇ……そ、それは……」
否定できない俺。
確かに俺は練習中も春花ちゃんの方ばかりを見ていた。
春花ちゃんの身体も。
知ってるよ、春花ちゃんのスタイルが異常にエロい事は。
華奢なのにお尻はプリッとしていて、すげぇふっくらしてるんだよな。
野球の練習着って、下は結構タイトだから、くっきりお尻の形が分かるんだよな。
「それに春花ちゃんはいつもジャージ着てるからお前ら気付いてないかもしれないけどよ、オッパイもなかなかなものなんだぜ?ジョギングの時とかジャージの中でめっちゃ柔らかそうにポヨンポヨン揺れてるの知ってるか?」
「……。」
知ってるよ!
あんたより春花ちゃんをよく見てる俺が春花ちゃんの胸が意外に大きい事に気付いてない訳がないだろうがよ……。
春花ちゃんは童顔だからどちらかというと最初は貧乳っぽいイメージだったんだけど、ジョギングしてる時によく見ると胸が揺れてるのが薄っすらと分かるんだよな。
それに気付いた時には俺も驚いたし、一瞬で勃起した。
きっと着痩せするタイプなんだよな、春花ちゃんは。
「周平、お前春花ちゃんのオッパイ見たくないのか?春花ちゃんの下着姿が見たくないのか?こんなチャンスは滅多にないぞ?これを逃したら俺たちは一生春花ちゃんのオッパイや下着姿を見る事はないかもしれないんだぞ?それでもいいのか?」
確かに俺も先輩達と同類(モテない)だから、春花ちゃんのような可愛い子と付き合える自信はない。
つまり春花ちゃんが服を脱いで素肌を見せる瞬間に立ち会える可能性は限りなくゼロに近い。
だとしたら俺は一生、春花ちゃんの素肌を見る事なく死んでいくのかもしれない。
それでいいのか?
「それは……」
俺は駒木先輩にそう言われて黙り込んでしまった。
くそ……俺も春花ちゃんの着替えを覗きて〜って本心では思ってるわ。
で、結局他の先輩達もみんな、実は前から春花ちゃんのことをエロい目で見ていた事を次々と告白し始めた。
「俺も思ってたわ、春花ちゃんの身体見てるとめっちゃムラムラしてくるんだよな、なんていうか、可愛いくせにすげぇ女性フェロモンたっぷりの身体つきしてるよな〜」
「そうそう、肌も綺麗で色も白いし、なんか細くて華奢なのにもっちりしてるんだよなぁ、あれ絶対マシュマロオッパイタイプだぞ。」
くそ、俺も同じ事を思ってたわ。
春花ちゃんの揺れるオッパイをおかずに何回オナニーをしたことか。
ああ、でもダメだろ、春花ちゃんの着替えを覗くなんて。
俺は春花ちゃんに嫌われたくない。
「おい!春花ちゃん来たっぽいわ。」
「よし、じゃあ俺がキャプテンとして責任を持って最初に木に登るわ。」
最低だなこいつ。
マジでこいつ覗くつもりなのか?
ダメだ、俺が止めないと。
「やっぱりヤバいですって駒木先輩、もし春花ちゃんにバレたら終わりですよ。」
「大丈夫だ周平、心配するな、上手くやるからよ。」
そう言って笑顔で親指を立てる駒木先輩。
なんなんだよ、その自信満々な笑顔は。
なんでちょっとカッコつけてんだよ。
駒木さんは猿のように、いやゴリラのように木に登っていった。
「おい誰かスマホ貸せ!バッチリ写真とるからよ!」
撮影までするつもりなのかよ。
「駒木さんあとで俺にも写真送ってくださいよ〜」
「分かってるって、動画撮るわ動画。高画質でズームもできるスマホ持ってるやついる?」
「俺の使ってください!」
「お〜めっちゃズームできるじゃんこれ、あ〜これならすげぇ撮れるわ。」
そうこう言ってるうちに春花ちゃんが部室に入ってきた。
「お、来た来た!春花ちゃんやっぱ可愛いわ〜。」
くそ、春花ちゃんが駒木先輩に汚されちまう。
「こ、駒木先輩、やっぱり止めた方がいいですって。」
「しー!静かにしろって、春花ちゃんにバレるだろ。」
マジかよ、あーもう、どうしたらいいんだ。
俺は結局、他の先輩達と一緒に木の下で息を潜めることしかできなかった。
コメント
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今回のヒロインちゃんは何カップかなW
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> 今回のヒロインちゃんは何カップかなW
乞うご期待です!
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歴代のヒロインを越える可能性が!?(記憶の中では、今までの最大級はFかな?それともE?
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おお~~~!
こんなのスターしいてますやん。
楽しみですっ!
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> おお~~~!
> こんなのスターしいてますやん。
> 楽しみですっ!
ありがとうございます!
佳代に似てる感じですが、こういうストーリーが好きなので再挑戦しました。
さらにエロくなるように頑張ります!