「えっ…紐……この紐ですか……?」
志乃は腰で結ばれている紐パンツの紐を指差しながら真田にそう聞き返した。
「そうです、志乃さんが紐を引っ張ってパンツを脱ごうとしているところを撮りたいんです。」
「脱ごうとしているところ……あ、あの…少し引っ張るだけで良いってことですか?」
「はい、脱ごうとしている風のポーズで良いですから。」
「分かり…ました。」
紐パンツの紐を引っ張るだけで、紐をほどいて脱いでしまう訳じゃない。
恥ずかしいけれど、紐を引っ張るだけならと、志乃は了承した。
しかしそんな志乃に対し、真田は冗談っぽくこう言ってきた。
「あ、もし志乃さんがパンツを脱ぎたくなっちゃったら紐を全部ほどいてしまっても良いですよ、綺麗に撮影してあげますから。」
「えっ!?む、無理です!そんな……脱ぐなんて……」
「ハハッ、恥ずかしがる志乃さんは本当に可愛いですね。」
顔を真っ赤にする志乃を見て笑う真田。
しかしそんな事を言われたら、妄想癖がある志乃はついついカメラの前で紐パンツの紐を全て解いて脱いでしまうところを想像してしまう。
下着姿を撮られるだけでこんなにドキドキするのに、もし裸を撮られたら、どうなってしまうのだろう。
想像するだけで胸が熱くなる。
「じゃあ志乃さん、紐を引っ張ってみましょうか。」
「は、はい……」
真田に言われた通り、膝立ちのまま、片方の手で腰の紐を軽く引っ張ってみる志乃。
「少し腰を前に出す感じで。」
「はい……こうですか……?」
「そうです、良い感じですよ。」
すでに肩紐も下ろし、胸もはだけた状態で、さらに紐パンツの紐も解こうとしているそのポーズは、かなりセクシーだった。
ネグリジェを脱ごうとしている、全裸の一歩手前のその姿は、まさにこの後に男性と性行為をするだろうと連想させるポーズだ。
「志乃さん、自分でできるところまでで良いですから、もう少し紐を引っ張ってみましょうか。その方がリアリティがあるので。」
「……は、はい……」
確かに紐を軽く引っ張ってるだけではパンツを脱ごうとしているようには見えないかもしれない。
志乃は恥ずかしそうに小さく返事をして、ゆっくりと紐を引っ張っていく。
少しずつ引っ張ると、徐々に紐の結び目が動いて解けていく。
完全に解けてしまわないように注意しながら、紐を引っ張り続ける志乃。
「良いですよ志乃さん、良い感じです。」
「……これくらいでいいですか?」
「う〜ん、できればもう少し、引っ張れますか?」
「……もう少し……はい……」
真田に確認しながら、さらに紐を引っ張ってみる志乃。
「その調子です志乃さん、じゃあもう片方の紐も同じくらい引っ張ってもらえますか?」
「ぇ……は、はい……」
そう返事をして、志乃はもう片方の腰紐も同じように引っ張っていく。
もし両方の紐が同時に解けてしまえば、パンツは一気に足元へ落ちて脱げてしまうだろう。
その場面を想像するだけで高揚感が増す。
「志乃さんとてもセクシーになってますよ、その調子です。」
少しずつ結び目が解けていく紐に、今までにないくらい胸が高鳴る。
もう数センチ紐を引っ張れば完全に解けてしまう。
「真田さん……もっと……ですか……?」
「えぇ、志乃さんができるところまで。」
いつものようにそう返事をする真田。
いったい真田は志乃にどこまでさせるつもりなのか、どこまで望んでいるのか。
真田の表情を伺いながら数ミリ単位で紐を少しずつ引っ張り続ける志乃。
——ぁぁ……もう本当に脱げちゃう……どうしよう……——
「真田さん……あの……もっとですか?」
顔を真っ赤に火照らせながらそう聞く志乃。
「そうですね、できれば。」
「あの……もう脱げちゃいそうで……」
志乃がそう言うと、真田は表情を変えて少し低い声でこう言ってきた。
「そうですね、脱げちゃうかもしれませんね。」
「え……?」
志乃が少し驚いた顔をすると、真田はそのままの声のトーンでこう続けた。
「志乃さんに任せますよ、このスリルのあるドキドキ感をもっと味わいたいなら、もう少し紐を引っ張ってみればいい。そうじゃないなら、ここで終わりましょう。」
真田の言葉が、志乃の心を全て見透かした上での言葉である事は明らかだった。
このスリルのあるドキドキ感を、もう少し味わっていたい。
〝そうじゃないなら、ここで終わりましょう〟
その言葉に猛烈に寂しさを感じてしまう。
〝まだ終わりたくない〟と、心のどこかにいるもう一人の自分が言っている。
身体の奥から沸き上がってくる熱い欲望と好奇心。
紐も掴んだ手が離れない。
もう少しだけ引っ張ってみたいという願望が頭の中を支配していく。
「真田さん……」
志乃が何かを求めるように真田の名前を呼ぶと、真田はそんな志乃の背中を押すようにこう言ってきた。
「もう少し続けてみます?」
真田はいつもの穏やかな笑顔でそう聞いてきた。
志乃は理性との葛藤を抱えながら、口をゆっくりと開いた。
「……あ、あの……じゃあ……もう少しだけ……」
志乃の返事を聞いて、真田がさらに笑顔になる。
「良かった、じゃあもう少し紐を引っ張ってみましょうか。」
「は、はい……」
志乃は恥ずかしそうに顔を赤らめてそう返事をすると、真田に言われた通りに再び紐を引っ張り始めた。
少しずつ、少しずつ。
——はぁ……本当に解けちゃう……——
「良いですよ志乃さん、そのまま続けて。」
「はい……ぁ……」
少しずつ紐を引っ張っていくと、ついに大きな結び目がスルっと解け始めてしまう。
両サイドの結び目が丁度同じタイミングで解け始め、もはや志乃の腰に紐が引っかかっているだけの状態になってしまう。
——ぁぁ……落ちちゃう……脱げちゃう……——
そしてそのタイミングで、カメラマンの安本がカメラのシャッターを連続で切り始める。
カシャカシャカシャ!というシャッター音と共に、フラッシュが連続で焚かれる。
「はぁぁ……」
顔を火照らせた志乃の胸の鼓動は最高潮に達していた。
ドクンドクンドクンドクン!と、真田や安本に音が聞こえてしまいそうなくらいに高速で大きく胸が鳴る。
体の奥からマグマのように熱いものが吹き上がってきて、頭が真っ白になる。
——はぁ……わたし……——
そしてその中で、好奇心に突き動かされた志乃の手はさらに紐を引っ張ってしまう。
最後は本当に僅か数ミリ動かしただけだった。
それだけで両サイドの結び目はスルスルと完全に解け、志乃の下半身から紐パンツが落ちてしまった。
「あっ!!」
コメント
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更新ありがとうございました!
遂に…その2回目で半裸(?)から全裸に近い状態になりましたね
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あー…こっちの頭も真っ白になってしまう・・・次回楽しみすぎます!
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連日更新ありがとうございます。
ついにこの時が来てしまったのですね!
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更新ありがとうございます!楽しみにしてます。
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最高
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楽しんで拝読しています。安本カメラマンの勃起したアレをしほちゃんに見せつけながら撮影を続けるようなシーンは出ないですかね?勝手な希望で申し訳ありません。