家庭教師 小森千佳(50)

あの日、再び千佳が康介と身体の関係を結んでから、千佳はまるで取り付かれたかのように康介に執着していった。

家庭教師としての責任も忘れ、康介という存在に溺れていく。

できれば毎日康介に会いたかった。

合う予定のない日は、我慢しくちゃ駄目だと思いながらも、康介に電話をして会いたいと言ってしまう。

康介は千佳の願い通り会ってくれる日もあったが、断られる時もあった。

断られて会えない日には、千佳の心の中に一気に不安が積もる。

もしかして、今頃他の女の子と……そんな事を考え込んで、千佳は一日中苦しむのだ。

ある日はその不安が大きくなりすぎて、居ても立っても居られずに富田家の前まで行ってしまったり、康介が毎日使っている駅前をウロチョロとし、ずっと康介を探し回ってしまった事も。

そして後日また康介に会った時には、その不安を打ち消すくらいに激しく抱いてもらった。

康介への依存度が極端に高くなってしまい精神的に不安定になっていた千佳は、そうやって康介とのSEXでなんとか心のバランスを保っていたのだ。

しかしその方法は、結果的に千佳の真っ暗な暗闇に落とし続けるだけだった。

千佳 
「ぇ……?写真?」

康介 
「そう、最近新しい一眼レフカメラ買ったからさ、ちょっと記念に、いいでしょ?」

千佳 
「でも……私、今日顔変じゃない?写真撮るって分かってたらもっとちゃんとしてきたのに。服だって普通だし……。」

康介 
「大丈夫、千佳先生はいつも可愛いから問題ないよ。」

千佳 
「そんな事言われても……。」

康介 
「いいからいいから、はい、そこに座って。」

千佳 
「う、うん……。」

ある日いつもの部屋で、康介に突然そう頼まれた千佳。正直に言えば千佳は写真を撮られるのがあまり好きではないのだが、康介からの頼みとあっては断れない。

そう、今の千佳は康介の言いなり。康介もそれを分かっているのだ。小さな事から大きな事まで、千佳は康介に〝ノー〟とは基本的には言わない。

千佳 
「あの、ちょっと鏡見てきていいかな?」

康介 
「大丈夫だよ、変なところなんてないから、そのままこっち向いて。」

千佳 
「ホントに大丈夫?」

そう言って少し困ったような顔をしながら、手櫛で髪を整える千佳。

康介 
「大丈夫だって、はい、笑って。自然な感じでさ。」

そう言われても自然な作り笑顔なんて、慣れてない千佳はすぐに上手くはできない。

千佳 
「ん……私、こういうの苦手……」

康介 
「なんだよ、じゃあ俺がなんか面白い事言わないと駄目?」

それから康介による撮影は始まった。

まるでプロのカメラマンのように康介は千佳に向かって
「あ~いいねぇ、その笑顔その笑顔!今の最高!」

などと言っていて、千佳はそれがおかしったのかずっと笑っていた。そしてその笑顔を康介がカメラに収めていく。

最初は乗り気ではなさそうだった千佳も、慣れてくると随分と楽しそうだ。

最近は康介と会えば身体を重ねるばかりで、こうやって楽しく会話をするのは久しぶりだった。

だから千佳も嬉しかったのだ。こうやって康介と2人で笑える時間を過ごせる事が。

康介 
「いいねぇ、じゃあ次は横向いて。」

千佳 
「うん。これでいい?」

康介 
「そうそう、それで少し胸を張る感じで……そう、良いよ。」

そう言って康介は横から千佳のバストにレンズを向けてシャッターを切った。

千佳は横から撮るなんて変だなと思っていたのだが、すぐに康介の意図に気付く。

千佳 
「ちょ、ちょっと康介君!どこ撮ってるの?」

康介 
「ん?先生の素敵な美乳を服の上からちょっとね。」

千佳 
「や、やだ!康介君、変なところ撮らないでよ……。」

千佳は顔を真っ赤にして咄嗟に腕で胸を隠す。

康介 
「いいじゃん別に、減るもんじゃないし。俺達、もう裸の付き合いだってしてるんだしさ。オッパイくらいいいだろ?服の中身も撮りたいなぁ、できれば。」

千佳 
「でも……写真に撮るのとは訳が違うし……。」

康介 
「大丈夫、この写真は俺だけのものだから。俺、今なんか千佳先生の全てを撮りたい気分なんだよ。駄目?」

康介からそんな風に頼まれると、やはり千佳は断れなかった。

そして千佳は少し悩むような顔をした後、こう答える。

千佳 
「康介君がそんなに撮りたいなら……いいけど……。」

千佳のその返事を聞いた康介は嬉しそうにしていた。

……いいの……康介君がそうしたいって言うんだから……私は……

康介 
「へへ、ありがと。じゃあさ、その一番上に着てる服、脱いでくれる?」



コメント

  1. かな より:

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    まだ結末はわかりませんが、このままいくとなんかワンパターンですね。ほかの話と似たり寄ったりな印象があります。

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