【寝取られ】喰われる彼女 亜紀(32)

こういうゲームの定番中の定番である野球拳。

当然男達のテンションは上がる。


「亜紀ちゃん、野球拳は知ってるでしょ?」


「知ってますけど……もしかしてまた私なんですか?」


「当たり前だよ。男同士で野球拳やっても意味ないでしょ。」


「え~でも……」


「亜紀ちゃんが今着てるのってワンピースと、その下は下着だけだよね?」


「……はい。」


「じゃあワンピースとブラとパンツ、丁度3回全部勝てば亜紀ちゃんは全裸になっちゃうって訳だ。」


「え~そんなの絶対無理ですよぉ……裸なんて……」


「ダメだよ亜紀ちゃん、命令は絶対だから。」


「そんなぁ……無理ですよぉ……」

さすがに亜紀もこれはNGを出しそうな雰囲気だった。

そりゃそうだ、裸になるなんて無理に決まってるだろ。

しかしそんな亜紀の表情を見て、透かさず牧原がフォローして説得し始める。


「亜紀ちゃん大丈夫だよ、もし負けちゃったらバスタオルあるからさ、これで隠せば良いから。」


「タオルですか?ん~でも……」


「今日ビキニ着てたんだし、タオルで隠せばビキニよりは露出少ないんだからさ。」


「そう言われちゃうと……確かにビキニよりは……ん~そっか。」


「ね?だからいいでしょ?亜紀ちゃんマジで綺麗なスタイルしてるんだしさ、そのくらいサービスしてよ。」

抜け目のない牧原は最後に亜紀を煽てる事も忘れない。


「サービスですか……」

篠田と坂本も
「俺達も可愛い亜紀ちゃんのちょっとセクシーな所見たいよぉ」

とお願いするように続いた。


「ん~じゃあ、分かりました。いいですよ。」

と、男達の煽てと説得であっさり受け入れてしまった亜紀。

男達に〝可愛い〟〝綺麗〟と言われて気分が良くなってしまったのだろう。

少しくらいいいかな、という亜紀の気持ちが透けて見えた。


「よーし!じゃあ亜紀ちゃん俺と勝負だな!」


「でも私絶対負けたくないです。篠田さんが負けたら何してくれるんですか?」

男達だけではなく、亜紀も打って変わってすっかりやる気になっている様子。


「そうだよな、篠田はさっき裸になったばかりだし、何かプラスして罰ゲームないと面白くないよな。」


「じゃあ一回負けたら、その度にテキーラ1杯だな。」


「テキーラか、分かった、いいよ。受けて立とうじゃないか。」

坂本がキッチンの方からテキーラのビンと小さなグラスを持ってくると、そこから野球拳は始まった。


「わぁ、ドキドキするぅ。」


「篠田絶対負けるなよ!」

男達は亜紀が脱ぐのを期待して大盛り上がり。

しかしその期待を裏切るように1回目は亜紀が勝ってしまう。


「やったー!勝っちゃったぁ。」


「おーい篠原頼むぞぉ、しっかりしろよ。」


「仕方ねぇだろ、100%運だけなんだからよ。」

そう言って篠田はシャツを抜いで上半身裸に。そして坂本に注がれたテキーラを一気に飲み干した。

篠田の豪快な飲みっぷりに
「すごーい!」

と手を叩いて喜ぶ亜紀。


「ふぅ……さすがに効くぜぇ。よし、次行こう!」

気合を入れ直した篠田だったが、なんと2回目も亜紀が勝ってしまった。

いいぞ、亜紀……そのまま全勝してしまえ。

牧原と坂本からブーンイングを浴びながら、篠田はパンツ一枚の姿になってまたテキーラを一気に飲んだ。


「篠田さんジャンケン弱いですね。」

そう言って残念がる男達の顔を見て愉快に笑う亜紀。

しかしこの状況に納得できないのか、坂本がそこでこんな事を言い始めた。


「こんな結果誰も得しねぇよな。亜紀ちゃん、最後くらい負けてあげてよ。」

残り1回となり、亜紀にどうしても負けてほしいのか、そう言って頭を下げる坂本。

何言ってるんだよこいつ、ダメだろそんなの。


「え~ダメですよ、勝負なんですから。」


「分かった。じゃあ俺、最後はパー出すから。亜紀ちゃん、俺パー出すからね!」


「え~ズルいですよぉ篠田さん。」

亜紀の優しい性格に付け込んだ篠田の作戦。亜紀は人の頼みを断るのが苦手なんだ。

そしてそんな困った顔をしている亜紀を見て、牧原は笑いながらこう言った。


「ハハッ、まぁ亜紀ちゃん次第だよ。篠田が全裸になるか、亜紀ちゃんが一枚脱ぐか。」


「もぉ……本当にエッチなんだからぁ。」

亜紀は男達からの頼みに観念したようにそう言って微笑んだ。

俺はその亜紀の表情を見て ああ、亜紀はわざと負けるつもりだな、と思った。

そして案の定、最後の勝負で亜紀が迷いながら出したのはグーだった。


「よしっ!勝ったぁ!!亜紀ちゃん脱いで!ほら早く脱いで!」

亜紀が負けて子供みたいにはしゃぐ篠田。


「もぉ、しょうがないなぁ。じゃあ……どれか一枚脱げばいいんですよね?」

亜紀は笑顔で、もうすでに脱ぐ覚悟ができているようだった。

その潔さは、亜紀が脱衣行為に積極的であるかのような雰囲気さえ感じた。


「そうだよ。でもまぁそのワンピース脱いで下着姿になってくれたら一番嬉しいけどね。」


「下着姿はちょっとなぁ……ブラ……だけでもいいですか?」


「ブラだけ取るって事でしょ?いいよいいよ。」

その後牧原に
「じゃあここで脱ぐ?それともトイレで脱いでくる?」

と聞かれ、亜紀は
「トイレで……」

と言って席を外した。

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