「じゃあ亜紀ちゃん、背中のマッサージから始めるから、ここにうつ伏せになって。」
牧原はそう言って、ソファの背もたれを倒してソファベッドの形にした。
「あ、はい。」
言われた通りソファベッドの上にうつ伏せになる亜紀。
牧原はさっそく両手を使って亜紀の背中を解すようにマッサージを始めた。
「じゃあ俺達は引き続き下半身担当だな。」
そう言って篠田と坂本は再び亜紀の脚に手を伸ばす。
「亜紀ちゃんはただ気持ち良くなることだけに集中すればいいからさ。頭の中を空っぽにして身体の力抜いててね。」
「はい、分かりました。」
「特に気持ち良い所とか痛い所があったら言ってよ。」
「はい。」
牧原はゆっくりとした手つきで亜紀の背中、そして徐々に手の位置を下げて腰の辺りを揉んでいく。
「あっそれ……」
「ここ?」
「はい、はぁ…気持ち良い……」
マッサージを再開してから、亜紀は時折吐息と共にそう声を漏らしたりしていて、その気持ち良さにすっかり浸ってしまっているようだった。
「亜紀ちゃん、このマッサージかなり気に入っちゃったみたいだね?もう声が蕩けちゃってるし。」
「だってもう全部丁度良いっていうか、指圧される場所も力加減も絶妙で、こんな心地良いの初めてかも……凄いです。」
「ハハッ、そっか。それじゃ大分リラックスしてきたみたいだね。じゃあそろそろ、欲求不満のツボが沢山ある所を集中的にやっていこうか。」
「……はい、お願いします。」
〝欲求不満のツボ〟という違和感のある言葉を、亜紀は今や当たり前のように受け入れていた。
「じゃあまずはお尻をマッサージするね。」
「えっ、お尻ですか?」
「そうだよ、お尻には大切なツボが沢山があるからね。」
「そうなんですか……」
「お尻マッサージされるの嫌?」
「いえ……そう言う訳じゃ……」
「じゃあいいね?始めるよ?」
「……ハイ。」
お尻を触られるという事に亜紀は一瞬躊躇うような仕草を見せたが、牧原の言葉ですぐにそれを了承した。
もはや今の亜紀は、マッサージと言いさえすれば身体のどこだって牧原達に触らせてしまいそうだ。
「じゃあ俺達は太ももだな。」
そう言って篠田と坂本の手は脹脛(ふくらはぎ)から上に移動し、亜紀の太ももの裏を触り始めた。
お尻と太もも、マッサージする場所が徐々に亜紀の女の部分に近づいている。
きっと、事は順調に牧原達の思惑通りに進んでしまっているのだろう。
「おお、柔らけぇ……」
亜紀の尻肉を服の上から両手を使って大胆に揉み始めた牧原は、思わずそう声を漏らした。
「亜紀ちゃん良いお尻してるねぇ。程よく大きくて肉付きもいいし、凄く柔らかいのに弾力もあるし。」
「そ、そうですか……」
お尻をムニムニと揉まれながら、亜紀は顔を赤くして恥ずかしそうにしている。
「いやマジでさ、これは褒めてるんだよ?凄く良い尻してるから、これも自信持っていいと思うよ。」
「ありがとうございます……」
褒めているとは言っても、牧原のその言葉には明らかに卑猥な色が入っている。
それなのに尻を触られてわざわざお礼を言っている亜紀がある意味滑稽(こっけい)にも見えて、俺は悲しかった。
「亜紀ちゃんスカート邪魔だから少し上げるよ。」
そう言って太もものマッサージをしていた篠田と坂本が、亜紀のワンピースのスカートをたくし上げようとする。
「えっ、あっ、ちょっと……」
亜紀は下着が見えてしまうと思ったのか、反射的に手を後ろに回してスカートを抑えた。
「大丈夫だよ亜紀ちゃん、ちゃんとパンツは見えないようにするからさ。」
「……本当ですか?」
「本当だよ、ほら、手を退けて。」
亜紀はその一言で納得したのか、ゆっくりと手を退けた。
だが篠田はその言葉とは裏腹に、すぐに亜紀のスカートを大きく持ち上げて中を覗き込んだ。
俺は篠田の行動に思わず
「おいっ……」
と小さな声を漏らしてしまった。(もちろんそんな小さな声は3人は届かない)
露わになった亜紀の花柄のパンツに包まれたお尻を見て、無言で
「おおー」
という顔をして嬉しそうな篠田。
篠田に続き、坂本と牧原もニヤニヤしながらそれを覗き込む。
亜紀がうつ伏せになって見ていないのを良い事に、まさにやりたい放題の3人。
そしてそんな中、坂本が何か思いついたのか、牧原に手を使ってジェスチャーをした。
牧原はすぐに坂本の意図を理解したようで、笑みを浮かべながら再び亜紀の尻をマッサージし始めた。
スカートの上からマッサージしているのだが、その手の動きは明らかに先程までとは違う。
手の平を押し当てたまま、スカートやパンツを一緒に押し上げるような動き。
それを篠田と坂本がスカートの中を覗き込みながら観察している。
すると、亜紀のパンツが牧原の手の動きによってグイっと上に引っ張られ、尻の割れ目にその布が食い込んでいった。
臀部の覆っていた花柄パンツがTバック気味の形になり、真っ白な亜紀の尻肉が露出してしまう。
それを見てまた大喜びする男達。
「あっ……」
亜紀はパンツが食い込んでしまった事にさすがに気付いたようで、再び手を後ろに持っていこうした。
「ん?どうしたの亜紀ちゃん、大丈夫だよ、こうやってヒップを上げるためのマッサージだからさ。」
「そ、そうなんですか……」
牧原の適当な説明を聞いて亜紀は仕方ないと思ったのか、パンツを直す事を諦めてしまう。
「手はそのまま横にして、楽にしててよ。」
パンツの食い込んだ自分のお尻が男達に丸見えになってしまっている事に、亜紀は全く気付いていないのか、それとも分かっていてもわざと気付いていない振りをしているか、俺には分からなかった。
でも亜紀をそんなあられもない姿にさせた牧原達が醸し出す〝もうここまで来たら何でもありだな〟というようなヤバい雰囲気は伝わってきた。
「亜紀ちゃん本当に肌綺麗だね、太ももスベスベだよ。細いのに良い感じにムッチリしてるし。」
卑猥な表現で亜紀の身体を褒めながら、篠田と坂本は白く柔らかな亜紀の太ももを撫でたり揉んだりするようにマッサージする。
くすぐられるのに弱い亜紀は、脹脛よりもさらに太ももは敏感なのか、ピクピクとそれに身体を反応させていた。
しかし篠田に
「亜紀ちゃん太ももも敏感だね。くすぐったい?でもそのくすぐったさが結構気持ち良くなってきたんじゃない?」
と聞かれると亜紀は
「……はい、気持ちいい……かも……」
と答えた。
そして続けて
「じゃあ敏感な所いっぱいマッサージしてあげるね。」
と言われると亜紀は
「……ハイ。」
と顔を赤くしながら小さな声で答えた。
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