私が仕事をしている間に優子はあのバイブレーターで乱れ、欲求不満を解消しているのかと思うと、それが気になって仕方ありませんでした。
時々こっそりあのタンスの引き出しをチェックをしていたのですが、確実にコンドームの数は減っていて、ああ、本当にやっているんだな、しかも結構な頻度で……とショックを受けていました。
もういっその事、隠しカメラで優子のオナニー姿を盗 撮しようかと本気で考えた事もありました。
でも、もし優子にバレたらと、怖くてなかなか行動に移せませんでした。
悶々とした気持ちで過ごす日々。
しかしそんな私にある時、転機が訪れたのです。
それは私の会社に転職してきた斎藤貴大という男との出会いでした。
斎藤君は私より歳は2つ下。
高身長でスタイルが良く、顔も整っていて、所謂イケメンと言っていい程の容姿を持っていました。
その上、頭の回転も速く仕事もできる男だったので、女性社員からはあっという間に人気を集めていました。
ちなみに斎藤君は独身です。
私は入社してきたばかりの斎藤君に仕事を教える事が多かったので、自然と仲が良くなりました。
それである日、その斎藤君からこんな誘いを受けたのです。
「今井さん(私)、今度週末に俺の部屋で飲み会やるんですけど、今井さんも来ませんか?」
「斎藤君の部屋で?」
「派遣の女の子で伊藤さんっているでしょ?あの子が料理上手らしくて、色々と作ってくれるって言ってるんですよ。」
「へぇ、伊藤さんが。うーんどうしようかなぁ。」
「今井さんもぜひ来てくださいよ~」
私が返事を迷っていると伊藤さんがそう声を掛けてきました。
伊藤さんは派遣社員で、20代前半の可愛らしい女性です。
今回の飲み会には他にも何人か同じ部署で働く人間と、派遣社員の人がそれぞれ参加するとの事でした。
うちの部署の派遣の方々は日頃からよく働いてくれていたし、この機会に親睦を深めるのも良いかなと思い、私は飲み会への参加を了承しました。
当日、飲み会は大いに盛り上がり、私も楽しい雰囲気に酒が進んで結構酔っ払っていました。
その日集まったメンバーは私以外に既婚者は居らず、皆そのまま斎藤君の部屋に泊まっていくとの事でした。
斎藤君の部屋は広かったので、人数が多くても雑魚寝ができます。
それで、私は電車がある内に1人で帰るつもりでいたのですが、久しぶりに飲んだ酒が効いたのか、ウトウトしてしまい、ソファで軽く眠ってしまったのです。
そして起きた時には時計は夜中の1時を回ってしまっていました。
他の皆もすでに泥酔して眠っている中、私は部屋を出て廊下で優子に電話を入れました。
「あ、優子?ごめん遅くなって、今からタクシーで帰るから。」
「うん、ちょっと心配してたから良かったぁ。私のメール気付かなかった?」
「ごめん今さっき気付いたんだよ。久しぶりに酔っ払っちゃってさ。」
「そっか、じゃあ気を付けて帰って来てね。」
「分かったよ。あ、優子先に寝ててもいいぞ、もう遅いし。」
「あ~うん、でも待ってるよ。フミ君(私のこと、名前は史彦です)が帰って来てからの方が安心して眠れるし。」
「わかったよ、じゃあ今から帰るから。」
「は~い、待ってるね。」
少しお惚気のような会話ですが、私たちは基本的に夫婦仲は良い方なので、いつもこんな感じです。
それと優子は結婚してから、私より先に寝た事がありません。
どんなに私の仕事が遅くなっても、優子は起きて待っているのです。
遅くに仕事から帰って、待ってくれていた優子に笑顔で
「おかえりなさい」
と言われる度に、私は優子と結婚して良かったと心から思っていました。
話を戻します。。。
私は帰る前に斎藤君にだけは挨拶をしておこうと思ったのですが、皆が寝ているリビングには斎藤君の姿はありませんでした。
他の部屋にいるのかなと思い、私は隣の寝室と思われる部屋のドアをゆっくりと開けました。
すると、中から女性の声が聞こえ、私はドアを数センチ開けたままの状態で固まってしまいました。
「あっあっあん……ンァ……ハァ……」
それは明らかにアレをしている時の女性の喘ぎ声でした。
そして薄暗い部屋の中をそっと覗き込むと、そこにはベッドの上で四つん這いになっている裸の伊藤さんと、その伊藤さんのお尻を後ろから掴んで腰を振る斎藤君の姿がありました。
生で他人のセックスを見るのは、私にとって初めての経験でした。
しかも毎日のように顔を合わせている職場の人間同士のセックスです。
私はしまった!と思いドアを閉めようとしたのですが、寸前でそれを止め、しばらく2人の行為を覗き見していました。
このような他人のプライバシーを覗く行為はいけない事だと分かっていましたが、私の目は釘付けになってしまい、どうしても覗きを止められなかったのです。
「あっあっ……んぁ、斎藤、さぁん…ぁ…あっあんっ……」
「どうした?ここ擦れると気持ち良いでしょ?」
「あっんっうん、あっあっ……」
そんな言葉のやり取りをした後、斎藤君は一際激しく腰を振り、伊藤さんを責め始めました。
伊藤さんの柔らかなそうなお尻と斎藤君の腰がぶつかる度にパンパンパンッ!という生々しい音が部屋に響き、
それと同時に、伊藤さんは余程気持ち良いのか、顔を紅潮させながら随分と大きな声で喘いでいました。
「あっあっあああっ!あっそれ……スゴイ、あっあっあんっはぁアアッ!」
2人のセックスは、私と優子が普段しているようなセックスとは全く違うものでした。
私は短小早漏のため、あんな激しい事はできませんし、あんな長いストロークで腰を振る事もできません。
もし私がこんな激しいセックスを真似しようとするものなら、一分も経たない内に射精を迎えてしまうでしょう。
斎藤君には〝肉食〟という言葉がよく似合う。筋肉質な身体や激しいセックスは、まるでAV男優のようです。
――もし優子がこんな相手とセックスをしたら、どうなってしまうのだろうか……伊藤さんと同じように、優子もあられもない声を出して喘ぐのだろうか――
私は斎藤君のセックスを見て、そんな想像をせずにはいられませんでした。
「あっあっあああっ!もうダメ……ああっ、イクッ!いくぅ!」
伊藤さんの乱れた声に、私は興奮していました。
AV以外で女性が絶頂する瞬間を見るのも、私にとっては初めての事でした。
私は優子をイかせた事がないので……。
伊藤さんがビクビクと身体を痙攣させた後、斎藤君は伊藤さんの身体からペニスを引き抜きました。
私はそこで硬く勃起した斎藤君のペニスを見て、驚きました。
見事なまでに立派な巨根です。
私のモノよりも大きいのは当たり前として、おそらく日本人男性の平均以上のサイズでしょう。
太い陰茎には血管がボコボコと浮かび上がり、亀頭も傘を開いたように巨大です。
それに玉袋も私のものより一回り以上大きいように見えました。
ヘソに付きそうな程反り返った斎藤君の巨根ペニスに、私は強烈な劣等感を覚えました。
斎藤君の身体からは、私にはない強い雄のオーラが漂っていました。
そしてその後、斎藤君は伊藤さんにフェラチオをさせていました。
伊藤さんは結構慣れているようで、リズムよく頭を前後に動かしています。
「そうそう、上手いじゃん。あーすげぇ気持ちイイ。」
「ほんと?ウフフ。」
伊藤さんは斎藤君に褒められて嬉しそうに笑顔を見せていました。
ですがそこまでした。
ふと顔を上げた斎藤君と私の目が合ってしまったのです。
私の胸は心臓が止まってしまいそうになる程ドキっとしました。
他人のセックスを覗き見するなんて下劣な行為です。恥です。
その時の私は、動揺した情けない表情をしていたと思います。
しかし斎藤君は覗き見していた私に気付くと、ニヤニヤと笑みを浮かべていました。
そして伊藤さんにバレないように、人差し指を口の前に当てて〝しー〟とジェスチャーをしてきました。
私はそれを見て、ゆっくりとドアを閉めました。
それから私は足音を立てないようにマンションの部屋を出ると、タクシーに乗りました。
しかしその間も、私の胸はドキドキと高鳴ったままです。異常な興奮状態でした。
家に帰宅した頃にはもうすでに夜中の2時を過ぎていましたが、私は我慢できずに優子の身体を求めました。
寝る前にベッドの中で誘うと、優子は
「え、今から?」
と少し驚いていましたが、応じてくれました。
裸になった優子を抱きしめ、白く柔らかなその身体を味わう。
優子の身体はいつも甘い香りがします。
豊かな乳房を触り、ピンク色の乳首を立たせ、アソコを前戯する。
愛液が出てきたのを指で確認すると、私は優子に挿入しました。
そして私はいつもより激しく腰を振ってみせました。
すると案の定1分程度で射精。
私はつい
「ごめん、もう出ちゃった」
と優子に謝りました。
しかし優子は不満な表情は一切見せずに微笑むと、私の短小ペニスからコンドームを外し、ウェットティッシュで優しく拭いてくれました。
私はそんな優子が、心から愛おしいと思いました。
「……。」
――でも優子……俺のこんなセックスでは不満なんだろう?――
私は、自分の中に存在する黒い欲望が急激に脹れあがってくるを感じていました。
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