寝取られ小説 人妻 優子(13)

そして翌日、予定通り私は斎藤君から動画のデータを受けとりました。


「今井さんこれ、例のやつです。」


「あ、あぁ。」

その日は互いに仕事が忙しかったのもあって、短いやり取りで交わした言葉はそれだけでした。

渡されたのは小さなUSBですが、この中に優子と斎藤君のセックス動画が入っているんだ……そう考えるだけで、ズッシリと重く感じます。

夕方、私は上司に無理を言って定時で会社を出ました。

どうしても動画の中身を早く確認したくて、その欲求が抑えきれなかったのです。

さて、どこで動画を見るか……優子がいる家では危険だし、ネットカフェでもそんな動画は見る事はできない。

そこで思い当たったのが〝個室ビデオ店〟いわゆる男が1人でAVを見ながら抜くお店です。

そこなら何も気にする事なく動画を見る事ができます。

私は駅近くにあった個室ビデオ店の部屋に入りました。

動画は万が一ウイルスにでも感染してネット流出なんて事がないように、持ち込んだ自分のノートパソコンで見る事にしました。

USBを接続し、ファイルを開きます。

そして私は、イヤホンをして動画を再生しました。

映像は斎藤君が我が家に入る所から始まりました。おそらく斎藤君は持っているバックに小型カメラでも仕込んで撮影したのでしょう。

キッチンとリビングを固定カメラで撮影していただけの前回とは違い、今回はさらに手が込んでいます。

斎藤君がインターホンを押すと、優子が
「はーい」

と言って玄関のドアを開けました。


「はい、どうぞぉ。」


「お邪魔しまーす。優子さん今井さんから電話きました?」


「あ、うん、今日も残業だってね。だから遅れるって。」


「今井さんってホント働き者ですよね。」


「ね。でも斎藤君だけどうして定時で帰れるの?」


「俺は仕事が早いんですよ、優秀なんで。」


「え~ホントに?」


「優子さん俺が不真面目な社員だと思ってるんですか?」


「ん~なんか上手にサボってそう。」


「うわ、なんで知ってるんですか?」


「アハハッ、やっぱりそうなんだぁ。」

家に入るなり2人はさっそく楽しそうに会話をしていました。

斎藤君に向ける優子の笑顔に、私の胸がグッと締め付けられます。


「なんか美味しそうな匂いがしますね、今日は何作ってるんですか?」


「ピザだよ。」


「お、いいですね、もしかして生地から手作りとかですか?」


「そうだよぉ、昨日から仕込んでるんだから。今はソース作ってるんだよ。」


「なんか楽しそうだなぁ。」


「斎藤君もやる?色々材料買ってきてあるから斎藤君の好きなトッピングで作っていいよ。」


「おお、いいんですか?やりたいです。」


「じゃあエプロン持ってくるね。えーっと、この前洗ったから……」

そこから映像はいくつかの固定カメラで撮影されたものに切り替わりました。

優子がエプロンを取りに行っている間に、斎藤君は素早く固定カメラを設置したようです。

そして前回と同様に2人はキッチンで一緒に料理を始めました。

ピザの生地を伸ばしたり、具材をのせたり。

するとそんな中、斎藤君がふと優子を横から見ながらこう言いました。


「優子さんって横顔も美人ですね。」


「え?」


「いやホントに。今日はその髪結ってるのもすげぇ似合ってるし。」

突然そんな事を言われた優子は顔を赤くしていましたが、斎藤君に釘を刺すようにこう答えていました。


「も、もう……またそんな事言って、私は騙されないからね。」


「え?何がですか?」


「斎藤君って、私をからかって楽しんでるんでしょ?」


「ハハッ、そんな事ないですって、俺は思った事を正直に言ったまでですよ。」


「と、とにかく……この前みたいな事はダメだからね?」


「この前みたいな事?」


「もう……とぼけないでよ。私あの後結構悩んじゃったんだからね。」


「何のことですか?」


「え~……覚えてるでしょ?」


「ハハッ、何のことです?言ってくれないと分かりませんよ。」

斎藤君は笑いながらわざとらしく優子にそう聞き返しました。


「だからぁ……キス……したじゃん。」


「あ~その事ですか、悩んじゃってたんですか?」


「も~悩むに決まってるでしょ、フミ君が居ない所であんな事するなんて……」


「ハハッ、そんな1回キスしたくらいで、優子さんって純情なんですね。」


「またそうやって私をからかって……私が純情なんじゃなくて斎藤君が軽すぎるのよ。」


「そうですかねぇ、キスなんて挨拶みたいなものじゃないですか。」


「私が知ってる限り日本ではそうじゃないわ。とにかく、ああいう悪ふざけはもう駄目だからねっ!次そういう事しようとしたらもうこの家には上げてあげないから。」

最後に優子が真剣な表情でそう言うと、斎藤君は
「は~い、分かりましたよ」

と観念したように答えていました。

斎藤君は最初のメールで〝警戒されてる〟と言っていましたが、確かにこの時点では優子は斎藤君に対してガードを固めているように見えます。

しかしその後の映像にはそんな優子が徐々に斎藤君に心を許していく様子が映し出されていました。

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