「なぁ春花ちゃ〜ん、マジでもう寝ちゃうのか?」
売店から部屋に帰ってくると、駒木先輩が春花ちゃんにそう声をかけてきた。
「はい、もう寝ますよ〜」
「でも春花ちゃんまだ眠くなさそうじゃん。」
「え〜でも千里さんももう寝るって言ってたから。」
「千里なんて放っといて俺達とさっきの続きしようや。」
「もぉ〜だからそれは無理ですよぉ」
まだ春花ちゃんとエロい事をするのを諦めきれない駒木先輩からの誘いを、クスクスと笑いながらかわす春花ちゃん。
あからさまにセックスをしたがっている駒木先輩に可愛い笑顔を見せながらも、しっかりとガードは硬い。
そんな春花ちゃんを見ながら、俺の内心半分はホッとして、半分はガッカリしていた。
これ以上先輩達に春花ちゃんを汚されなくて済むという安堵と、本当はもっと春花ちゃんのエロい姿が見たかったのに、という矛盾した二つの気持ちがあった。
俺達が泊まっている大部屋は中央に襖(ふすま)があって、それを閉めれば部屋を男女別々に分ける事ができる。
二人分の布団を敷き終えた千里さんと春花ちゃんは、
「じゃあおやすみ〜!」
とあっけなく襖の向こうへ行ってしまった。
「おいおい本当に寝ちゃうのかよぉ、まだ夜は長いのによ。」
「もう眠いって言ってるじゃん、あとは男だけで熱い夜を楽しんで〜」
千里さんはからかうようにそう言うと、ピシャッと襖を閉めてしまった。
部屋の中は男だけになってしまい、顔を見合わせる先輩達。
「なぁ、どうするよ?俺このままじゃ収まりつかねぇよ。」
「加奈に来てもらう?」
「だから仕事で無理って言ってただろ。」
「じゃあ街に出てナンパしに行くか?」
「こんな田舎で夜に出歩いてる女の子なんていねぇよ。」
「あ〜くそ〜ムラムラするぜ!俺マジでキンタマが破裂しそうだわ!」
先輩達の中で唯一手コキをしてもらっていない萩田先輩がそう嘆いた。
「だったらどこかでシコってこいよ。」
「旅行先でシコるのはもったいないだろ〜。あ〜ぁ、セックスしてぇなぁ。」
で、結局先輩達は欲望を溜め込んだままどうする事もできずに、そのまま部屋で男だけで飲み続けていた。
当然俺もそれに付き合い、深夜まで先輩達と酒を飲んでいた。
そして、ここから事件が起きた。
男だけで飲み始めてからしばらくして、駒木先輩がこんな事を言い始めた。
「なぁ、もう千里と春花ちゃんは寝たのか?」
「さぁ、結構時間経ってるしさすがに寝てるんじゃねぇか?」
「浜村、ちょっと寝てるか確認してこいよ。」
「え?なんでですか?」
「春花ちゃんだけでも起きてたらこっちに誘えるだろ。」
「あ〜確かに!ちょっと確認してきますわ!」
浜村先輩はそう返事をすると、襖の方へ近づき、そっと襖を開けた。
襖の向こうは明かりが消してあり真っ暗で、その中を浜村先輩が覗き込む。
「なんかもう寝てる感じっスね。」
「まぁそりゃ寝てるか。」
「あ!ちょっと待って!ヤベェ!めちゃくちゃエロい!」
千里さんと春花ちゃんの様子を確認していた浜村先輩が、突然興奮気味にそう言った。
(と言っても二人を起こさないように小声で)
「どうした!?」
「ヤベェっス!千里の浴衣が脱げててエロい!」
「は?マジか!俺にも見せろ!」
駒木先輩と萩田先輩と船越先輩の3人は、浜村先輩の言葉を聞いてすぐに襖に近づき、暗い部屋の中の様子を見た。
俺も先輩達の後ろから部屋の中を覗いた。
手前に春花ちゃんが寝ていて、奥の方に千里さんが寝ていた。
春花ちゃんは行儀良く布団を被って寝ていたけれど、千里さんは布団が身体からズレていて、さらに着ていた浴衣もかなりはだけていた。
「お〜千里のブラ見えてるわ。」
「うお〜ほんとだ!めっちゃ脱げてるやん!」
千里さんと春花ちゃんを起こさないように小声で話しつつ興奮を抑えきれない先輩達。
普通はもう童貞でもない男は女の子のブラが見えただけでそんなに興奮はしないと思う。
しかしそれは相手による。
千里さんは先輩達にとって高校時代からの友人であり、春花ちゃんと同様にずっとオナニーのオカズにしてきた相手でもある。
そんな千里さんの浴衣がはだけてブラが見えている。
それだけでも先輩達の性欲暴走スイッチを押すには十分だった。
「……ん……あつい……」
千里さんはそう寝言を言いながら、さらに自ら浴衣の胸元を広げた。
上半身は水色のブラがもろ見えだった。
お酒で酔っ払ってるせいなのか、かなり暑そうにしている。
「なんだよ千里めちゃくちゃエロいじゃん。」
そう言いながら暗い部屋の中を進んで寝ている千里さんに近づく浜村先輩。
そしてそこである事に気づいた浜村先輩がさらに声を上げた。
「うわ!やべ!千里乳首が見えてる!」
浜村先輩のその言葉を聞いて、他の先輩達も
「マジかよ!見えてんの!?」
と驚きながら部屋に入って千里さんに近づく。
俺もその後を追うように部屋に入る。
春花ちゃんのことが気になったけど、ちゃんと寝てるっぽかった。
「お〜本当に見えてんじゃん!」
千里さんは暑くて寝返りを打ったせいなのか、推定Bカップ(先輩達予想)のブラが浮いてしまっていて、中の乳首が見えてしまっていた。
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