理系女子 結さん(1)

※この作品は『あそこではたらくムスブさん』の二次創作で、全編無料の作品になります。
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近藤結(こんどう・むすぶ)26歳は、いわゆる理系女子である。

勤め先は〝湘南ゴム〟の開発部。

大学時代に専攻していた素材研究の知識を活かせる職場を探した結果、主力商品であるコンドームの製造メーカーにたどり着いた。

彼女は今、その研究開発に並々ならぬ情熱を注いでいる。

勤務態度は極めて真面目で、社内では常に気を張っているためか、周囲からは〝クールな女性〟と思われがちだ。

しかし実際の彼女は、ただ不器用なほど生真面目で心優しい性格をしている。

それに加えて、結はかなりの美貌の持ち主でもあった。

透き通るような色白の肌に、艶やかな黒のミディアムヘア。

少し猫目がかった顔立ちは確かにクールだが、ふとした瞬間に見せる笑顔はとても愛らしい。

さらに、モデルのような細身のスタイルでありながら、その胸にはGカップという豊かなふくらみを隠し持っていた。

これほどの美貌とプロポーションを持つ女性が、コンドームの開発に一心不乱に取り組んでいる。

その計り知れないギャップに惹かれる男性が現れるのは、ある意味で必然だったのかもしれない。

そんな彼女に一目惚れしたのが、営業部の砂上吾郎(さがみ・ごろう)、24歳だ。

偶然社内で見かけた結にすっかり心を奪われた砂上は、異動を機にコンドームの営業担当となり、開発部の結と頻繁に関わるポジションを手に入れた。

共に仕事を進めながら、砂上は懸命にアプローチを試みる。

しかし、二人の距離はなかなか縮まらなかった。

無理もない。実は結、26歳にして恋愛経験ゼロ。

色恋沙汰にはすこぶる鈍感で、おまけに少し天然なところがある。砂上が発する熱烈な好意のサインに、彼女はこれっぽっちも気づいていなかったのだ。

それでも、一緒に過ごす時間が増えるにつれ、砂上のまっすぐで誠実な人柄は、少しずつ結の心に浸透していった。

そしてある日、ついに砂上から告白を受ける。

だが、恋愛というものがわからない結はひどく戸惑い、返事を保留してしまった。

〝人を好きになる〟という感覚が、彼女にはまだ理解できなかったのだ。

親友に相談し、自分自身の心と向き合いながら悩む日々。

その間も急かすことなく、ただ誠実に返事を待ってくれている砂上の姿を見て、結はついに、自分の中に芽生えた彼への特別な感情を自覚する。


「お付き合いの件、よろしくお願いします」

それは、いかにも生真面目な結らしい、硬い言葉だった。

ずいぶんと時間はかかってしまったけれど、結はその言葉とともに砂上の想いを受け入れ、二人はついに恋人同士として歩み始めたのだった。

コメント

  1. ck より:

    G…今のところ、ヒロインたちの中で最大級かな

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