真弓がそれに気付いたのは朝、洗濯をしている時だった。
カゴに入った洗濯物を洗濯機を入れている時に、ある物が無くなっている事に気付いたのだ。
「ん?あれ?パンツがない……」
昨日お風呂に入る時に脱いだ下着のパンツが無くなっている。
一緒に脱いだお揃いのブラジャーはあるのにパンツだけが無い。
「え~どこにいったんだろう。」
脱衣所を隅々まで探したが、結局パンツは見つからなかった。
不思議に思いながら、仕方なくそのまま洗濯機を回し真弓。
まさか自分の下着が誰かに盗まれるなんて事は全く想定していない真弓は、ただ自分の探し方が悪いのだろうと思っていた。
しかし、無くなった真弓のパンツは、思いもよらぬ形で見つかる事になる。
それは洗濯が終わり、洗濯物を庭で干している時だった。
「うーん、今日も良い天気。お布団も干しちゃおうかな。」
雲一つない晴天に気分良く洗濯物のシワを伸ばす真弓。
「今日のご飯は何にしよう、後で拓実君に何が食べたいか聞こうかな」
などと考えていると、ふと拓実がいる部屋の窓が目に留まった。
レースのカーテンに少し隙間が開いていて、中が見えそう。
「拓実君、しっかり勉強してるかしら。」
そういえば、浪人生の拓実を居候として受け入れているものの、拓実がどれくらい勉強をしているのか、どの程度受験勉強が進んでいるのかは殆ど知らない。
別に保護者になった訳じゃないのだから、そこまでチェックする必要はないのだけれど、真弓は少し気になった。
「まぁ拓実君の事だから、ちゃんと真面目にやってるんだろうけど……」
そう呟きながらも、洗濯物を干すのを中断して何気なしにその窓に近づいていく真弓。
うふふ、ちょっとだけ覗いちゃお~
本当に些細な気持ちだった。
拓実がちゃんと机に向かっている姿を確認したら、それで終わるつもりだったし、ましてやプライバシーを傷つけようなんて事は全く思っていなかった。
もし覗いているのが見つかったら、
「おーよしよし、受験生頑張れ~!」
とか、もしサボっているようだったら
「こら~ちゃんと勉強しなさいよ~!」
と軽くからかうつもりだった。
しかし窓の中をそ~っと覗き込んだ真弓の目に飛び込んできたのは、とんでもない光景だった。
正確に言えば、拓実は勉強机には向かっていた。
だから最初は一瞬
「お、ちゃんと勉強してるじゃん」
と思った。
でもよく見ると何かがおかしい。いや、おかしいなんてもんじゃない。
そしてすぐに真弓は見てはいけないものを見てしまったと思った。
えっ!!これって……
あまりの衝撃に目に入って来た光景を理解するまでに少し時間が掛かる。
まず、拓実は椅子に座っていたのだが、下半身は裸だった。
そして片方の手が上下に忙しく動いている。
この時点で大人なら誰でも拓実が何をしているのか気付く。
そう、もちろん拓実のその手に握られていたのは、拓実自身のペニスだった。
真弓は、拓実がオナニーをしている所を目撃してしまったのだ。
え、うそ……え……
思いもよらぬ出来事に、一瞬パニックになる真弓。
だけど真弓だっていい大人だ。男性の生理もある程度は理解している。
拓実も若いとはいえ年頃の男。オナニーをするのは別に悪い事ではない。
ただ、拓実のオナニー姿は真弓にとってインパクトが大き過ぎた。
真弓は今まで拓実の事を男性として意識した事がなかったから、そんな拓実のオナニーを目撃してしまった事自体、多少ショックはあったけれど、
それ以上に真弓を驚かせたのは、まだ高校卒業したてで可愛らしささえ感じる拓実の顔にはあまりにも不釣合いなペニスのサイズだった。
……やだ……なんか拓実君の…大きい……
サイズだけではない。拓実の股間からは何と言うか、強烈な程濃い男を真弓は感じた。
股間と顔が一致しない。
そのギャップが凄いというか、顔はニキビ1つない中性的で若々しい綺麗な肌をしているのに、アソコだけは年季が入ったような赤黒い凶暴な色をしているから、本当にこの子拓実君なの?と一瞬疑ってしまうほど。
真上に反り返るようにして勃起しているペニスはとても固そうで、太い陰茎には血管がボコボコと出ていてグロテスクに見えるし、亀頭もかなり大きい。
女の人の前でいつもオドオドしている拓実のイメージを全て破壊するようなオーラを放つ立派な男根に、真弓はただただ圧倒されていた。
そして、そんな拓実の姿に釘付けになっていた真弓の目が、ある物を見つける。
え……あれって……もしかして……
真弓が気付いたのは、拓実がもう片方の手に持っていた物だった。
うそ……あれって私のパンツ……?
そう、今朝どれだけ探しても見つからなかった真弓の下着を、なんと拓実が持っていたのだ。
そしてその拓実が、真弓の目の前でさらに驚くべき行動をとる。
拓実はなんと、手に持っていたその真弓のパンツを自分の顔に近づけ、クロッチ部分を鼻に押し付けるようにして匂いを嗅ぎ始めたのだ。
――えっ!?ちょ、ちょっと拓実君、何やってるのよぉ!――
拓実の変態チックな行動に、思わず顔を赤くする真弓。
真弓の一番デリケートな部分が触れていた場所、しかも真弓が一日中穿いて脱いだまま、まだ洗っていないパンツを。
そして興奮した様子でパンツの匂いを嗅ぐ拓実の口から、衝撃的な言葉が。
「ハァ……ハァ……ああ……真弓さん……はァ……」
「えっ!?」
自分の名前が呼ばれた瞬間、真弓は心臓が止まるんじゃないかってくらいドキっとした。
そしてすぐにその意味を理解して恥ずかしくなり、顔が真っ赤になる。
拓実は真弓をオカズにしてオナニーをしていたのだ。
「ハァ…真弓さん……ハァ……真弓さん…真弓さん…ハァ……」
拓実に名前を呼ばれる度に、ドキドキと真弓の胸が高鳴っていく。
拓実も興奮が高まっているのか、ペニスを扱く手をどんどん激しくしていく。
――拓実君……――
真弓は自分の名前を呼びながらオナニーに夢中になっている拓実の姿を、瞬き一つせずに見つめていた。
そして拓実の興奮が絶頂に近づいた時、拓実のペニスの亀頭が、グワッとさらに大きく膨らんだ。
「はァ……真弓さん……ああ……出そう……ハァァ……」
息を荒くしながらそう小さく呟いた拓実は、机に置いてあったティッシュを数枚取り、そこへ向けて射精をし始めた。
しかもその射精の仕方がまた、真弓が見た事がないくらいに物凄かった。
パンパンに膨れ上がった赤黒い亀頭の鈴口から、真っ白で濃厚な白濁液が凄まじい勢いで吐き出される。
ドビュビュビュビューー!!!!と、音が聞こえてきそうな程の勢いと量。
そのあまりの量に、数枚のティッシュだけでは受け止められずに、床にボタボタと精液が落ちてしまっている。
――凄い拓実君……あんなに沢山……――
拓実の射精は数十秒くらいだろうか、随分と長い間続いていて、ようやく射精が止まった所で、真弓は拓実に気付かれないように覗いていた窓からゆっくりと離れて、母屋の方へ戻って行った。
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